結婚活動を略して「婚活」と言いますが、この言葉もすっかり市民権を得て世の中に定着しました。
2018年改定の広辞苑にも「婚活=良い結婚相手を探すための活動」と収載されことからも分かります。
しかし考えようによっては「なぜ婚活が普通のことになったのか」という疑問がわくとともに、婚活にまつわる失敗談や、なかなか思うような相手が見つけられないという厳しくも悲しい現実が見えてきます。
特に良い相手どころか「変な人しかいない」という話を中心に、婚活について解説します。
記事の内容
- 変な人しかいないという婚活の現実
- なぜ婚活が必要になったのか
- 男女は売れ残りばかり?
- 変な男しか余ってない
- 婚活で見かける変な女
- 自分の理想ばかり考え生まれてしまう需給ギャップ
- 結婚相談所を利用した婚活で変な人しかいない、と実感する
- 結婚相談所=お見合いを斡旋してもらう
- 矛盾した考え方を持っている変な男
- ヤバい女もいる
- 変な人しか紹介してもらえないの?
- Omiaiの出会いは変な人ばかり?
- 変な人しかいない婚活を上手く乗り切る
- 変な男性対策
- 婚活サービスの上手な利用方法
- 総括:婚活で変ない人しかいないと思うかは自分次第
執筆:KOJI
出会いのススメ:行動すれば世界は変わる!
変な人しかいないという婚活の現実
今も昔も理想の結婚とは「恋愛して結婚」ということに違いはありません。
しかし晩婚化が進んでしまった日本では、30歳独身ということは珍しいことではなくなり、婚活に本腰を入れ始める年齢も全体的に高くなっていることが、婚活を難しいものにしていると言えます。
なかなか思い通りにはいかず「変な人しかいない」と感じてしまう婚活の現実の数々を、なぜそうなるのかの原因を含めて解説します。
なぜ婚活が必要になったのか
婚活と言ってもいろいろな方法があるのですが、ここ10年ほどの間に結婚相談所などのいわゆる「婚活サービス」市場が急拡大し、そのようなサービスを利用して結婚する人も珍しくなくなりました。
婚活サービスを利用して家婚した人の割合も、2001年は1.4%だったのが2019年には13.0%に達したことからも明らかでしょう。
ここまで婚活が一般的になった原因は「晩婚化」と「結婚への意識の変化」です。
かつては結婚することはごく当たり前のことという認識で、今から比べるとかなり若くして結婚していました。第一次ベビーブームが始まったとされる1947年の平均初婚年齢は男性26.1歳、女性は22.9歳となっていて、98%以上の人が結婚していました。
そのような時代なので結婚適齢期(と思われていた)になると、お見合いなど世話を焼いてくれる人も多く、ある意味「誰でも結婚できる」時代だったと言えます。
参照:内閣府平均初婚年齢の推移
それが現在では結婚しない(できない)人も増え、結婚しないという選択肢も考えられるようになったことから、いざ婚活を始めようとするスタート年齢も高くなっています。気付くのが遅いのは仕方のないことですが、婚活は早く始めるほど選択肢も成婚率も高くなるという現実は不変なのです。
男女は売れ残りばかり?
あまり良い言葉ではありませんが「売れ残り」とは一昔前までは「結婚適齢期を過ぎてしまった女子」を指す言葉でした。というのも、男性が働き女性が家庭を支えるという前時代的な考え方があったから、女性は働く男性に貰ってもらうということが根底にあったのです。
しかし時代は変わり、共稼ぎが普通になった現在では「売れ残り」とは女性に限ったものではなくなりました。
では婚活をしている人は売れ残りばかりなのでしょうか。今の時代では売れる売れないではなく、結婚という新しいステージへ行くための変身をしそこなった人という理解の方が良いのかもしれません。
そのステージへ行かなくても生きてはいけるのですが、そこへ行くチャレンジを放棄して人生を歩むのは勿体ないことです。
変な男しか余ってない
未婚が珍しくなくなったとはいえ、ある程度の年齢に達すると冷たい目線を向けられるのは事実です。女性にくらべ男性が婚活を始めるのは遅い傾向があり、これは男性が出産をあまり意識する必要がないからでしょう。
つまり比較的30代以降の男性が多いので、その時点で女性から見ると変に見えてしまう可能性があります。
しかも婚活をする男性の多くは自分より年下の女性を求めるケースがほとんどで、中には40代の男性が「20代の女性と結婚したい」と真顔で望むこともあり、それだけで気持ち悪がられる可能性が大です。
それに加え脳科学の研究でも「悪い印象」のほうが記憶に残りやすいということから、婚活で出会ったり見かけたりする婚活男子の中で、「草食系すぎる」「ナルシスト」「清潔感がない」「マザコン」「キモい」などのネガティブな男性のイメージが残るのです。
婚活で見かける変な女
男性と少々事情が異なるのが婚活女子です。とくに年齢によるハードルは男性より高いという特徴があり、「何が何でも結婚してやる」という圧力の強い変な女をしばしば見かけます。
このタイプの女性は会ってすぐに会社のことや年収のこと、さらに家族構成を聞いてくることが多く、また「料理や家事が得意」「子供が大好き」など自分が家庭的であることを必死にアピールしてきます。
このタイプ以外の変な女では「勘違い系」が多く、見た目で言えば「場違いな派手な格好」などTPOをわきまえないタイプや、内面で言えば「自分のことをいい女だと思っている」や「相手の反応を汲むことが出来ない」など、一言で言うなら「残念な女」です。
年齢とともに焦りが強くなるのか、年齢に比例して変な女も増えていく傾向があるので、男性からしたら相手のペースに飲み込まれないよう注意しなければなりません。
自分の理想ばかり考え生まれてしまう需給ギャップ
婚活をしている人ならば「誰でも良い」と思っている人はいないでしょう。少なからず理想のパートナー像は考えているはずですが、問題は「理想が高すぎる」人が多く、しかもそんなことを自覚していないことです。
男女ともに相手の容姿について好みがあることはある程度仕方のないことですが、それが行き過ぎると婚活の長期化が避けられなくなります。未婚率が上がったとはいえ、既婚者のほうが多い事実に変わりはなく、基本的に条件の良い人は結婚してしまっていると考えるべきです。
男性では「とにかく若い子が良い」という困った方が多く見られます。この考え方の根底には「まだまだ自分は若い」などと勘違いしている残念さがあり、当然のように婚活のミスマッチに直結します。
一方女性ではお相手の年収などにこだわりを持つ方が多く、これも婚活を難しくしてしまう原因となります。男性の年収と結婚率には明らかな相関関係があり、低収入になればなるほど未婚率が上がります。
つまり高収入の未婚男性を探すこと自体が難しいことで、いたとしても何かしら「訳あり」だと思った方が良いと言えるのです。
結婚相談所を利用した婚活で変な人しかいない、と実感する
婚活の中でも成功率が高いと言われる結婚相談所ですが、理想と現実のギャップ、そしてそれが故「変な人しかいない」と思える実例には枚挙にいとまはありません。
これらに共通しているのは第一に「自分のことを分かっていない」ということ、さらにそれが高じて「嫌がらせをされているのでは」という被害者妄想にも似た思いです。
「婚活で変な人しかいない」と思えてしまう結婚相談所での婚活の実態と、紹介サービス業者の方には問題がないのか検証してみます。
結婚相談所=お見合いを斡旋してもらう
結婚相談所とは結婚や交際を望む人がその相手を探すためのサービスですが、職業紹介などと違い許認可が必要ではないことと、婚活が一般的なことになったことから数は増え続け、現在では約4,000の結婚相談所があると言われています。
結婚相談所を利用した婚活は基本的に「お見合いを斡旋してもらう」ことになります。サービス提供によって大きく3種類に分けられ「仲人型」「データマッチング型」と、その両方を組み合わせた「ハイブリッド型」になります。
登録者にマッチすると判断したお相手を紹介されるパターンや、自らデータベースから希望の条件で探して申し込むパターンなどいろいろですが、いずれにせよ相手から承諾をもらって会うところからは自分の力量にかかってきます。
交際に自信が持てない方や経験不足を自覚している方は、カウンセラーの相談を受けられる結婚相談所を利用したほうが無難な選択です。
矛盾した考え方を持っている変な男
これは男性だけに限った話ではありませんが、比較的男性に多い事例として、結婚相談所を利用しておきながら「婚活なんかどうせ上手くいかない」という矛盾した考え方を持っている男性がいます。
経済的にも比較的しっかりしていて知的な方ほど、このような疑り深い方が多いのです。
このようなネガティブなオーラは相手にも分かってしまうので、当然ながら変な印象しか残らず、婚活も上手くいくはずはありません。「婚活をバカにしている」ように見えながら、なぜか婚活をしている変な男は、どこか心に闇をもっているのかもしれません。
ヤバい女もいる
日本がまだ豊かだったとき、女性が求める理想の男性は「3K」と言われました。「高学歴」「高収入」「高身長」の略なのですが、いまでも相手に多くを求めすぎるヤバい女は存在しています。
そんな彼女たちの一番の問題は相手の良いところを見つけるのではなく、相手の欠点に目が行ってしまうことで、理想から一部分が欠けていると「もうダメ」になってしまうのです。
そして口をついて出てくるのが「見つけた欠陥の悪口」なので、紹介する側からみても非常に質の悪いヤバい女なのです。このような自分自身の欠陥に気が付かないかぎり、婚活の成功は遠ざかるばかりとしか言いようがありません。
変な人しか紹介してもらえないの?
婚活で結婚相談所を利用した意見の中で「変な人しか紹介してもらえない」という意見はよく聞くものです。ここまで解説したとおり婚活成功の一番の障害は「理想が高く」「自分を分かっていない」ということから起こるミスマッチです。
つまり結婚相談所からお相手を紹介されても、「こんなイケてる自分」に「(自分の)理想とは程遠い相手」なんてバカにしているのか?くらいの感想しか持てない結果、変な人しか紹介してもらえないと思ってしまうのです。
ただ中にはデタラメな結婚相談所もあるので、全部が自意識過剰な婚活者に責任があるとは断言できませんし、大事な婚活を無駄に終わらせないためにも事業者の評判などはしっかりリサーチしておきましょう。
Omiaiの出会いは変な人ばかり?
皆さんは「Omiai」というマッチングアプリをご存知でしょうか。マッチングアプリはたくさんありますが、アプリごとで登録者の属性に特徴や偏りがあるため、それにマッチしない方だとお金の無駄遣いだけではなく、嫌な思いをする可能性もあります。
「Omiai」はFacebookを活用したマッチングアプリサービスで、運営もしっかりしているので安心感も高く、利用者数も国内最大規模です。
利用者の特徴として「婚活」や「出会い」を真剣に考えているユーザーが多いことがあげられ、それゆえ相手も真剣にプロフィールを精査するのでマッチングしづらいと言われています。
このような特徴があるマッチングアプリなので、軽い気持ちで始めてしまうと「重い気持ちの人」に粘着される可能性があり、結果として「変な人しかいない」と思ってしまう結果になってしまいます。
変な人しかいない婚活を上手く乗り切る
もちろん婚活している人が皆「変な人」ではありませんし、数多くの方たちが結婚されているので、噂やネガティブな情報ばかりを鵜呑みにするべきではありません。
しかし何もリサーチしないまま漠然と婚活していては時間ばかりか、金銭的にも無駄な結果に終わってしまいます。
婚活をするからには「結婚を夢見ている」わけですから、その目的を達成するため現実を理解し、無駄な時間とお金を費やさない活動をしなければなりません。
成功者や失敗者の実例を踏まえながら、効率的な婚活について考えていきましょう。
変な男性対策
どのようなサービスや方法を選ぼうとも、婚活はパートナー候補と会ってからが本当のスタートと言えます。しかしプロフィールや写真だけでは分からないことは多いもので、あって会話した瞬間「この人じゃダメかも」ということはあるものです。
それでいて相手の男が乗り気だったら、女性としては距離を置きたいと考えるのも無理のないことです。
もし女性であってこんな変な男に言い寄られたときは、けっしてプライベートの話や悩み話などはせず、隙を見せないことが一番の防衛策になります。多くの場合変な男は相手の気持ちなど考えられないので、けっして勘違いされないよう気を付けましょう。
婚活サービスの上手な利用方法
婚活の目的は「結婚すること」であることは当り前のことです。しかし物事には順序というものがあり、婚活などせず若くして結婚したカップルもお付き合いをするところから始まり、愛を育みながらやがて結婚するというプロセスを経ていることを忘れてはいけません。
とくに年齢が上になるほど焦りが生じるのは無理もないことですが、結果を求めすぎる姿勢は「変な人」そのものになってしまうのです。
未婚者のなかで交際相手のいない人の割合は男性で約6割、女性で約5割とかなり高い割合で、いない理由のトップが「出会いがない」という事実があります。婚活や結婚サービスの利用も、その「出会いがない」という原因の穴埋めだと割り切れば、それほど思い詰めることなく自然と出会えることになれます。
そこから交際をスタートさせれば、自然と結婚へのプロセスを踏むことができるのです。そこを省略するかのような焦りは、いったん封印するように余裕を持った婚活が成功の近道となります。
総括:婚活で変ない人しかいないと思うかは自分次第
記事のポイントをまとめます。
変な人しかいない婚活について
当たり前になった「婚活」
- 婚活が一般的になった背景
- 婚活しているのは売れ残りなのか
- 婚活で見かける変な男や女
- 変な人を生み出す需給ギャップ
結婚相談所の利用でありがちなこと
- 結婚相談所の種類と利用方法
- 自分を分かっていない変な男とヤバい女
- 変な人しか紹介してもらえないと感じる原因
- 「Omiai」サービスの実態
婚活を上手く進めるために
- 女性は気を付けるべき「変な男」への備え
- 婚活を上手く進めるためには心の余裕を
婚活を始めるきっかけや理由は様々ですが、気持ちの中には多少なりとも焦りが生じているはずです。若いころ漠然と思っていたであろう「いつかは結婚できる」ということが、実はそう簡単ではないことに気が付くのは、晩婚化の日本では遅い時期になりがちです。
しかし幸いなことに同じような境遇で、同じような思いの男女は多いので、自分を知り相手を思いやる気持ちと、少しばかり焦りを封印すれば、現状は必ず変えられるのです。