シングルマザーになって大変な経験もしながら、子ども達をしっかりと育てて子ども達が独立してくれると大きな充実感があるし、とても大きな喜びを感じることだろう。しかし、子どもが独立することで、さらなる問題が起こる。それは、シングルマザーの老後のことだ。
シングルマザーの老後は寂しいと感じている人が多い。この記事では、シングルマザーの老後がどうして寂しいと感じやすいのか、その原因を解説するとともに、シングルマザーが老後を寂しいと感じなくて済むための解決法について紹介する。
記事の内容
- シングルマザーの老後は寂しい
- シングルマザーはどれくらいいる?
厚生労働省:平成30年度母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況 - 子どもの自立について
- 経済的に苦しい
厚生労働省:平成28年度 全国ひとり親世帯等調査の結果 - パートナー、友達がいない
- シングルマザーの老後は寂しい!解消方法とは
- 厚生労働省の電話相談
- 知り合いを増やす努力
- 趣味に時間を使う
株式会社大和ネクスト銀行:シニアライフに対する意識や実態 - 再婚相手を探す
- シングルマザーの老後は寂しいが、解消方法はある
- 総括
執筆:GR
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シングルマザーの老後は寂しい理由
シングルマザーの老後は寂しいと感じている人が多い。シングルマザーの多くが老後の生活を寂しいと感じてしまう原因について解説する。
シングルマザーはどれくらいいる?
シングルマザーの老後が寂しい原因について解説する前に、日本にシングルマザーの人がどのくらいいるのかについて紹介する。
厚生労働省:平成30年度母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況
この資料は、厚生労働省の資料である。日本の母子世帯、父子世帯の世帯数を調査したものである。平成27年の調査では、母子世帯の世帯数は、754,724世帯である。平成2年の調査では、約55万世帯であったが、平成27年には約75万世帯となっており、20万世帯も増えていることがわかる。
現在の日本では、シングルマザーは珍しいものではないということがわかるだろう。
子どもの自立について
シングルマザーの老後が寂しいと言われるのは、子どもが自立してしまうからというのが最大の理由だろう。これまで、生活の目標であった、子どもの自立という目標が達成されたため、目標がなくなってしまうことで寂しさを感じる人がいる。
そして、子どもの自立によって、一人暮らしをしなければならなくなるというのも寂しいと感じる大きな理由といえるだろう。一般的な家庭であれば、子どもが自立しても夫婦で自由に生活をすることができる。そのため、子どもが自立しても夫婦だけで過ごすという楽しみもあるだろう。
だが、シングルマザーの場合には、そういった楽しみがない。パートナーがいれば一緒に楽しむことができるがいなければ、一人で楽しむということになる。寂しいと強く感じてしまうことだろう。
経済的に苦しい
シングルマザーが寂しいと感じるのは、子どもが自立して一人で生活することになるからというだけではない。経済的な理由で、寂しい、苦しいと感じる人もいる。
この資料は、厚生労働省の資料であるが、母子世帯の母の就業状況を表したものである。平成28年のデータでみると、就業しているシングルマザーは全体の81.8%で、正規の職員・従業員である人は、44.2%。パート・アルバイト等の人は、43.8%となっている。
わずかに、正規の職員・従業員の割合が高いが、全体の4割以上は非正規雇用という状況で、コロナ禍など社会情勢によっては、解雇などもある非常に弱い立場となっている人が多いのが現状だ。
同上:厚生労働省・平成28年度 全国ひとり親世帯等調査の結果
この資料にも注目して欲しい。母子家庭の現在就労している母の地位別年間就労収入を表したものである。平成28年のデータに注目して欲しい。正規の職員・従業員であれば、305万円となっているが、パート・アルバイト等の場合は133万円である。
133万円というのは、1ヶ月あたりでは、約11万円となる。1ヶ月あたり11万円で生活するのは、とても苦しいものだ。子育てが終わっても、経済的な困窮によって、老後が寂しいと感じる人が多い。
経済的な困窮によって、生活保護の申請を検討する人もいる。しかし、現実には子どものことを考えて躊躇してしまう人もいるのだ。
なぜ、子どものことを考えて躊躇するのかということだが、自分の息子や娘が結婚をする時に、相手、あるいは相手の家族に対して生活保護を受けているということが知られると、子どもの立場が悪くなるので、知られたくない、申請したくないと考えている人もいるのである。
シングルマザーの貧困については、こちらの動画も参考になるだろう。
パートナー、友達がいない
シングルマザーが老後に寂しいと感じるのは、精神的な支えとなるパートナーや気の許せる友達がいないというのも大きな原因だ。シングルマザーになるとどうしても、子育てが中心となり、自分のパートナー作りや友達との関係というのは後回しになってしまいがちだ。
子どもが小さいうちは、子どもがいるということで寂しさは紛れるが、子どもが大きくなって、独立した後に、自分にパートナーがいないこと、気の許せる友達がいないことに気づき寂しさを感じる人が少なくない。
何か問題が起きた場合や、困ったことがあっても、パートナーや友達がいないために相談することができずに寂しい思いをしているという人がいるのだ。
シングルマザーの老後は寂しい!解消方法とは
シングルマザーの老後は寂しいと感じている人が多い。その寂しさを解消するためには、どのような解消方法があるのだろうか?寂しさの解消方法について紹介する。
厚生労働省の電話相談
シングルマザーの老後が寂しいと感じている人にオススメしたいのが、「電話相談」である。
電話相談とは、文字通りの意味で今、あなたが抱えている寂しさ、不安な点について相談するということだ。
寂しさを誰かに相談したところで解説するのか?と感じる人もいるだろう。たしかに、電話をしただけですぐに解決できるものではないのかもしれない。
しかし、誰かに相談することで、今よりも気持ちが楽になる、寂しさが紛れるということもある。厚生労働省のホームページにも電話相談先が記載されている。
「厚生労働省 電話相談」友達がいない、パートナーがいないなど周りに相談できる人がいない場合には、相談してみるとよいだろう。電話相談をするだけでもかなり心が救われるはずだ。
知り合いを増やす努力
シングルマザーの老後で寂しいと感じる大きな原因は、友達やパートナーなど知り合いが少ない、いないということである。知り合いが増えれば、寂しさも解消できるだろう。知り合いを作る方法には、様々な方法がある。
- 馴染みの店、よく行く店を作る
- 習い事などを始める
- 近所付き合い、地域のイベントなどに参加する
- SNSなどを活用する
馴染みの店や、よく行く店を作るというのは、とても重要になるだろう。そういった店を作れば、店員や常連客に知り合いが増える。店員や常連客との会話が多くなれば、寂しさを紛らわすことができる。
近くにお店がないという場合には、習い事を始めてみるのもオススメだ。習い事を通じて同じ年代の人と知り合うことができれば、習い事に通うのが楽しくなるだろう。
近所付き合いや地域のイベント、ボランティア活動などに参加してみるのも知り合いを増やすチャンスだ。特に、近所付き合いは大切である。
シングルマザーで、一人で生きるのであれば、困った時に頼りにできるのは、自分の子ども以外ではやはり近所の人、地域の人ということになる。近所付き合いは煩わしいと感じる人も多いが、大切にしておこう。
地域のイベントやボランティア活動も同様だ。イベントやボランティア活動に参加することで、顔と名前を覚えてもらえば知り合いが増える。また、同じ境遇の人に出会えることもあるだろう。
ここまでは、リアルでの知り合いを増やす方法について紹介してきた。しかし、友達や知り合いが少ない、いないという人の多くは、人付き合いが苦手な人であろう。
そこで、インターネット上での知り合いを増やすというのも有効な手段となる。インターネットの普及によって、リアル以外でも知り合いを増やすことは簡単にできる。それは、SNSを活用するという方法だ。
インターネット上であれば、直接会わなくても知り合いになることができる。TwitterやYouTube、あるいはブログなどを通じて多くの知り合いを増やすことができるだろう。
ブログでシングルマザーの日常生活などの情報を発信する人やYouTubeで動画投稿をしている人もいる。知り合いを増やす手段として、SNSを活用してみよう。
シングルマザーとして辛い経験をしてきたのであれば、それをあえて公表することで、気持ちが楽になることや、励ましてくれる人ができる可能性もある。特に、YouTubeなどはオススメだ。こちらの動画も参考にしてみよう。
趣味に時間を使う
シングルマザーは今まで、子育てが中心で自分の時間がなかった人が多いだろう。子どもが独立して子育ての必要がなくなれば、自分の時間が多く確保できる。その時間を趣味に使ってみよう。
ただ、趣味に時間を使うといっても、今まで子育てばかりで何をするべきかわからないという人も多いだろう。
この資料は、シニア(60歳~79歳)が楽しんだことについて聞いたものである。コロナ前とコロナ後で数値が大きく変動しているものもあるが、シニア世代がどのようなことをして楽しんでいるのかがわかる。
上位に入っているものでは、旅行、嗜好品、読書、ドラマ鑑賞、ウォーキング・ランニング・マラソン、家庭菜園・ガーデニングなどが上位に入っている。
何をするべきか迷っている人は、多くの人がやっていることからやってみるのがオススメだ。人によって趣味にかけられるお金、時間は異なるし、自分の興味のあるもの、予算などにあわせて選ぶのが最適といえる。
再婚相手を探す
シングルマザーで子どもが自立するまでは、子どものことを考えて再婚に慎重になっていた人も多いだろう。自分だけでなく、子どものことも心から愛してくれる人を探すというのは、簡単なことではないはずだ。
シングルマザーのなかには、恋愛をしたいという気持ちがあってもその気持ちをセーブしていた人もいるだろう。しかし、子どもが独立すれば、子どものことを考えるというのは必要なくなる。自分の幸せを優先して考えることもできるはずだ。
再婚相手を探す方法としては、様々な方法があるが、そのなかでもオススメなのが、マッチングサイトである。マッチングサイトを使った出会いと聞くと、20代や30代が中心で、50代、60代などには関係がないものと決めつけてしまいがちだ。
たしかに、マッチングサイトによっては、20代、30代が中心であるが、50代、60代が多く登録しているサイトもある。
シングルマザーにオススメなのが、marrish(マリッシュ)だ。シンママ、シンパパの登録者が多いのはもちろん、50代、60代の会員もいるため、再婚相手をみつけるには最適なマッチングサイトということがいえる。
1度結婚に失敗しているからと恋愛に消極的になる必要はない。同じような人はたくさんいるし、同じような境遇の人に出会うことで、再婚に対して前向きな気持ちになることができるだろう。
マッチングサイトは、女性であれば無料で使える物が多いので、利用してみることをオススメする。他にも、良いマッチングサイトはある。こちらの動画も参考にしてみよう。
総括:シングルマザーの老後は寂しいが、解消方法はある
記事のポイントをまとめておこう。
シングルマザーの老後は寂しいことについて
- 老後の生活が寂しいのは子どもが自立してしまうため
- 経済的、友達やパートナーがいないため寂しいと感じる人が多い
老後の寂しさを解消する方法
- 電話相談
- 知り合いを増やす
- 趣味に時間を使う
- 再婚相手を探す
シングルマザーの老後は寂しいと感じる人が多い。寂しいと感じる理由は、子どもが自立して一人になってしまうこと、経済的な理由、パートナーや友達がいないなどの理由が挙げられる。
寂しさを解消するためにできることは、電話相談、知り合いを増やす、趣味に時間を使う、再婚相手を探すなどの方法だ。寂しいと感じているのであれば、現状を変えるために行動をするということが大切だ。