評判が悪い芸能事務所3つ:芸能人は文化を紡ぐ貴重な人材である

近頃、芸能事務所と所属タレント間のトラブルがニュースになる事が多いように思う。

所属タレントの独立に関するトラブルが多いイメージであるが、一般企業であれば自己都合の退職についてはそれほど苦労せず、退職の手続きをとれば辞める事は可能だ。

しかし、芸能事務所の所属タレントは、そういうわけにもいかないようである。

そもそも芸能事務所というものが、一般企業とは違う特殊な形態なので、私達にはなじみが薄いが、一般企業にも「ブラック企業」があるように、芸能事務所にも「ブラック事務所」があるのだろう。

所属タレントが働きにくい環境というのはいかがなものかと思う。テレビの画面越しにキラキラとした姿を私たちに見せてくれているタレント達が、実は不当な契約の為に苦しんでいるという事を知るのは、気持ちの良いものではない。

そこで今回は、芸能事務所というものはどのような経営なのか、所属タレントをどのように扱っているのかを掘り下げつつ、「評判の悪い芸能事務所」をピックアップし、問題点に迫ってみることにした。

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記事の内容

  • 評判が悪い芸能事務所について
    まずは経営システムを知ろう
  • 資金繰りのしにくい売上回収サイクル
    税金は「売上が生じた時」を基準に額が決まる
    芸能事務所と所属タレントの契約は「専属マネジメント契約」が圧倒的
  • 評判の悪い芸能事務所:所属タレントのトラブル要因
    事務所移籍・独立
    金銭トラブル
    ハラスメント被害
  • 評判の悪い芸能事務所3選
    1.レプロエンタテインメント
    2.オフィスエムアンドビー
    3.LIBERA
  • 総括

評判が悪い芸能事務所の前に【経営システムを知ろう】

芸能事務所の経営システム

芸能事務所は、10人程度の社員でやりくりしている所が多い。この社員たちが所属タレント達の管理や事務作業、経理もこなすので、かなりの忙しさである。

資金繰りのしにくい売上回収サイクル

芸能事務所の経営は、もともと資金繰りに無理が生じやすい経営形態である。

所属タレントがテレビ出演をしたり、CMに出演したり、アルバムを出したりする事により売上が生じるわけであるが、その売上が実際に入金されるのはたいてい3〜4ヶ月後である。長ければ半年後、などという事もある。

しかし、所属タレントにはすぐに報酬を払わなくてはならないので、そもそも資金繰りに無理が生じやすいシステムなのだ。

評判の悪い事務所が所属タレントへの報酬未払いでトラブル、という記事をたまに見かけるが、このような回収サイクルでは致し方ないのかも知れない。

税金は「売上が生じた時」を基準に額が決まる

法人税や所得税は、売上が生じた時を基準に税額が決まる。という事は、「売上が生じて、半年先にならなければお金は入って来ないが税金の納付書だけが先に届いた」という事態があり得るわけだ。

このような事態を想定して、金融機関の融資を申し込んだりするわけだが、芸能関係はあまり信用度が高くない為、融資が受けにくいと言われている。

上手な資金繰りのサイクルに全く乗れていないのが、芸能事務所の経営システムであり、うまく経営していく為には、相当の手腕が必要だという事になる。

芸能事務所と所属タレントの契約は「専属マネジメント契約」が圧倒的

芸能事務所と所属タレントの契約

契約書そのものの呼び名は「タレントマネジメント契約書」や「営業委託契約書」や「芸能事務所所属契約書」など、いろいろあるが、内容としては「専属マネジメント契約」で共通している。

専属マネジメント契約というのは、スケジュール管理を芸能事務所に任せる事である。これにより、事務所側は営業をかけて所属タレントをTV出演させたり、CMの機会を獲ってきたりする。所属タレントが忙しく働けて、報酬をたくさんもらえるようなスケジュールを組むのだ。

この仕組みもまた、所属タレントとのトラブルを引き起こしやすいものである。所属タレントは芸能事務所にマネジメントを一任しているので、どのようにスケジュールが組まれても、それで売れているのならば文句が言いにくい。

睡眠時間が圧倒的に少ないスケジュール、やりたくもないグラビアなどに対して、事務所側が「それが売れる為の有効な手段である」と言ってしまえば所属タレントとしてはスケジュールをこなすしかなくなる。

売れたいタレントと、出来るだけ多くの仕事を詰めたい事務所の思惑が、良くない方向で一致すると一時的には売れっ子になるかも知れないが、その後は芸能事務所と所属タレントとの間でさまざまなトラブルを起こしかねない。

芸能事務所はあくまで所属タレントをサポートする立場である事をわきまえるべきだろう。

評判の悪い芸能事務所:所属タレントのトラブル要因

芸能事務所の経営や契約の形が、もともとトラブルを引き起こしやすい形だと言うことは分かったが、では具体的にどのようなトラブルが多いのだろうか。

芸能事務所と所属タレントのトラブル

事務所移籍・独立

近年では、のん(能年玲奈)の独立に際してのトラブルが記憶に新しい。事務所の圧力により本名でありながら、能年玲奈の名前を使用する事が出来なくなり、「のん」へ改名した。売れっ子になるまで育てて来たのに、売れた途端に独立されては投資したものが回収できない。

阻止したくなるのは心情的には理解できるが、本名も名乗れないような圧力をかけるのは人権を侵害している事になりはしないだろうか。所属タレントの独立や移籍に関しては少なからずトラブルがつきもののようである。

金銭トラブル

先にも述べたが、所属タレントへの報酬の未払いや、報酬の内訳が不透明である、などのトラブルが挙げられる。他にも、独立に際して高額の違約金を所属タレントに請求したり、損害賠償請求を起こしたりする例もある。

また、事務所の入所時に、レッスン代などと称し、高額な費用を請求される事もある。契約の際に、事務所側とタレントがよく話し合う事が必要だろう。

ハラスメント被害

最近このハラスメントによるトラブルが多いように思う。

元KARAのメンバー知英が受けたとされる同性社長からのセクハラ、マギーが告発した枕営業などを始め、表面化していないものも含めると、実際には多数のトラブルがあるのではないだろうか。

表立って訴えにくいハラスメント被害は所属タレントを潰してしまいかねない許されざるトラブルである。

評判の悪い芸能事務所3選

東京だけでも大小合わせて1,600社ほどあると言われている芸能事務所であるが、そのうち評判が悪いと言われている芸能事務所を3社ピックアップし、まとめてみた。

評判の悪い芸能事務所3選

1.レプロエンタテインメント

先述したのん(能年玲奈)が所属していた芸能事務所である。

レプロに内緒でのんが個人事務所を設立していた事が発覚し、騒動に発展した。

この個人事務所の取締役に就いた女性がのんを洗脳した、などと騒がれTVCMやラジオが次々に終了。いわゆる「干された」状態になり、インパクトのある本名「能年玲奈」の使用もできなくなった。

当時「あまちゃん」で大ブレイクしていたのんだけに、かなり大きな騒動になり、連日ワイドショーで報道された。

騒動となった途端、のんへの追い詰め方は凄まじくなり、独立後も、オファーがあっても数週間後には発注側からキャンセルが入るという事が続いたらしい。

しかし最近、またTVでのんを見かける事が増えてきた。干されていた数年間の間も、本人は腐ることなく、創作方面で才能を発揮していたようだ。

きっちりと落とし前をつけさせるこの事務所の報復手段は、恐ろしくもある。

レプロエンタテインメント

2.オフィスエムアンドビー

西山茉希が所属していた芸能事務所である。

雑誌CanCamで人気を博したモデルであったが、デビューしてから13年間給料が変わっていなかった事を告白。更に2人目の妊娠時に、社長から給料半減のメールが来るに至り、移籍を決意。最後の方は1円も給料がもらえていなかった、と語っている。

それまでも、数回辞めたいと訴えていたがそのたびに社長が西山茉希の良くない噂を流していたらしい。

西山茉希は真面目で義理堅い性格のようで、自分を見出してくれた社長に恩義を感じており、給料の事には触れずにずっと活動していたようだ。

その気持ちを踏みにじるような事務所社長の行動は許されるものではない。

結局稼ぎ頭の西山茉希が去った事で事務所は開店休業の様な状態になり、事務所社長はその後覚醒剤使用の疑いで逮捕された。

オフィスエムアンドビー

3.LIBERA

ローラが所属していた芸能事務所である。

この事務所はローラのおかげで有名になったようなもので、ローラも事務所に対してかなりの発言権があったとされる。そのローラでさえ事務所の不当な契約(奴隷契約などと言われている)により苦しめられた。

ローラの契約内容は「10年ごとの自動更新で、解除したい場合は事務所の同意を必要とする」という契約内容であった。要するにローラの意志では事務所を辞められないという事だ。

ローラは契約解除の申し入れを行い、後に和解。ローラは事務所を退所した。

LIBERA

総括:評判の悪い芸能事務所について

芸能事務所所属のタレントにとって、マネジメントは生命線である。

いくら本人に才能があっても、それを披露する機会に恵まれなければ才能は埋もれたままだ。「売れる本が書けるかどうかは編集者次第」と言われるのと同じように、売れる芸能人には敏腕マネージャーがいるものである。

タレント本人の特性を活かし、生き生きと働ける仕事を見つけ、過度な労働にならないようスケジュールを調整し、息の長いタレント生活になるような手助けが出来るマネージャーがいたら、そのタレントはきっと人気者になるだろう。

タレントの方も、方々で頭を下げて仕事を獲ってきてくれるマネージャーに対し、日頃から感謝の気持ちを持ちつつ二人三脚で仕事に臨めば、マネージャーは強力な味方になるだろう。

しかし、芸能事務所そのものが、コンプライアンスに反するような事務所であったなら、信頼関係も何もあったものではない。

芸能は文化である。
芸能人は、文化を紡ぐ貴重な人材である。
決して芸能事務所の所有物などではない。

現在、公正取引委員会が、芸能事務所と所属タレントとの間で「独占禁止法」を適用すべく、取り組みを始めている。

芸能分野に係る公正取引委員会の取組について

評判の悪い芸能事務所としてピックアップされてしまうような事務所は、襟を正して所属タレントとの関係性を見直してもらいたいものである。

 

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