非通知電話がかかってきたときに、出るかどうか迷う人は多い。非通知だとイタズラ電話や意味不明な営業電話(迷惑電話)だと勘ぐってしまうからだ。
つまり、「電話の相手先が誰かわからないこと」が、こちらに謎の不安感を与えているわけだ。
そうなると、非通知電話を調べる方法さえあれば、ある程度問題は解決できるかもしれない。
そこで、非通知電話を調べる方法はあるのかについて、スマホ(au・ドコモ・ソフトバンク)やiPhoneなど様々な角度から徹底解説していこう。
併せて、非通知電話に対する対処方法も紹介しているので参考にしてほしい。
記事の内容
- 非通知電話を調べる方法はあるか?
- ①システム的に不可能
②セキュリティが厳重
③個人情報の保護 - 非通知電話をかける目的
- 事件性がある場合は警察に相談する
- NTTの136では調べられない
1.公衆電話からかかってきた場合
2.電話番号を通知しない通話の場合
3.国際電話からかかってきた場合 - 固定電話にはナンバーお知らせ136がある
2024年1月にサービス提供の終了 - Yahoo!知恵袋の質問
- 逆探知できるアプリはない
- 非通知電話がかかってくる理由
- 企業から家電に非通知電話がかかってくることも
- 非通知電話を調べる方法はない=対策4つ
①非通知電話にはスマホで出ない
②iPhone本体の着信拒否を設定する
③思い切って電話に出てみる
④携帯の番号を変える - 非通知電話に対する注意点
- 非通知電話を調べる方法について総括
非通知電話を調べる方法はあるか?
非通知からの着信があった場合、相手が誰なのが知りたい人も多いはずだ。
では非通知の相手を調べることはできるのだろうか。
朝から非通知電話かかってきてこわたにぃ🙃
非通知の電話番号とかしらべられたらいいのに— 田代ひかり (@hikari_tashiro) October 19, 2022
残念ながら、基本的に非通知電話の発信先を調べることはできない。
それには3つの理由があるのだ。
①システム的に不可能
非通知電話のかけ方は発信番号の前に「184」をつければOKだ。
これはドコモ・au・ソフトバンクなど携帯キャリアを問わず、さらには固定電話であっても同じ方法で非通知電話がかけられるようになる。
非通知で発信すると、発信端末から接続局までは発信者の番号が伝わる。
しかし接続局から受信先端末へは発信者番号の情報が送られない。
そのため、システム的に受信者は発信者の情報を知ることができないようになっている。
②セキュリティが厳重
実際のところ、接続局には発信者情報が届いている。
そうなると、その情報を受信者側で調べることができないのかと考えるかもしれない。
ただ接続局が持っている情報は厳重なセキュリティによって守られているため、簡単に調べることはできないようになっている。
接続局にアクセスすることは、高性能なスマホやアプリなどでも不可能なのだ。
強引にこのセキュリティを突破しようとすると、ハッキングなどの犯罪行為になってしまうため、くれぐれも注意しよう。
③個人情報の保護
これまでに接続局から情報が漏洩したことはない。それほど厳重なセキュリティによって守られているのだ。
そもそもどうしてそこまで厳重にするかというと、非通知で電話をかけるということは、その電話に知られたくない情報が含まれていることになる。
つまり通話内容や電話番号が個人情報であるといえる。
個人情報の取り扱いは、法令によって厳格な管理が義務づけられているため、正当な理由なく外部の人間に伝えることはできない。
非通知電話をかける目的3つ
普段から付き合いのある友人や家族、仕事関係者ならば非通知で電話をかけてくることはないだろう。
では、非通知で電話をかけてくる人にはどういった目的があるのだろうか。
非通知電話をかけてくる人の目的は、だいたい以下の内容であることが多い。
①詐欺電話
電話に出た相手からお金や個人情報を引き出そうとする詐欺電話は非通知で電話をかけてくることが多い。
詐欺をする人たちは、自分たちの身元がバレてしまうと、すぐに捕まってしまう。
そのため、身元を隠すために情報がもれづらい非通知電話をかけるのだ。
非通知電話をかけてきた知らない人には個人情報を漏らしたり、指示したがったりしないようにしよう。
犯罪に巻き込まれてしまう可能性がある。
②ストーカー・嫌がらせ
頻繁に非通知電話がかかってくる場合は、嫌がらせの可能性が高い。
相手を怖がらせたり、迷惑をかけたりすることが目的のため、自分の身元がバレない非通知で電話をかけてくるのだ。
何度も同じ相手から非通知の電話がかかってくる場合には、早めに警察に相談するようにしたい。
③セールス電話
基本的にセールス電話は通知ありでかかってくることが多いが、何かしらのやましいねらいがあったり、業務委託先からであったりする場合には、非通知で電話がかかってくることがある。
そうした非通知電話は、自分にとってメリットがあることは少ないため、無視して構わないだろう。
事件性がある場合は警察に相談する
基本的には発信者を突き止めることはできないが、事件性がある場合は別である。
たとえば、非通知の相手がストーカーであったり、詐欺や脅迫などの犯罪行為をしている場合は、警察に相談して相手を特定することが可能だ。
もし事件性があると考えられるならば、最寄りの交番・警察署などで相談してみよう。
NTTの136では調べられない
136ダイヤルサービスはNTTが提供しているサービスだ。
最後にかかってきた相手の電話番号とかかってきた日時を音声で教えてくれる。
しかし、非通知電話の相手は136では調べることはできない。
これについてはNTTの公式サイトにも書かれている。
受話器を上げて[136]に続けて[1]をダイヤルすると、最後にかかってきた電話の日時と電話番号を音声でお知らせします。
(中略)
※ 電話番号を通知しない通話、公衆電話からの通話、国際電話などは、電話番号をお知らせすることはできません。(NTT東日本ホームページより引用)
残念ながら、136ダイヤルサービスでは着信時に番号が表示されない電話番号を調べることができない。
1.公衆電話からかかってきた場合
相手が公衆電話であった場合、相手が公衆電話からかけているため、電話番号を知らせることができないとアナウンスされる。
2.電話番号を通知しない通話の場合
相手が非通知電話の場合、相手の方が電話番号を通知していないため、お知らせすることができないとアナウンスされる。
3.国際電話からかかってきた場合
もし相手が国際電話してきた場合、相手の方の電話からは番号を通知できないため、お知らせすることができないとアナウンスされる。
固定電話にはナンバーお知らせ136がある
固定電話用のサービスとして、ナンバーお知らせ136がある。
受話器を上げて136に続けて1をダイヤルする。そうすると最後にかかってきた日時と相手の番号を知ることができる。
1回33円で最後にかかってきた電話番号が調べられるが、相手が非通知の場合には対応していない。
2024年1月にサービス提供の終了
ナンバーおしらせ136は固定電話(加入電話・INSネット)のIP網への以降に合わせて2024年1月をもってサービス提供のお知らせがでている。
Yahoo!知恵袋の質問
Yahoo!知恵袋に以下のような質問があった。
非通知で掛かってきた電話番号を調べる方法はありますか?
自宅の固定電話に最近よくイタズラ電話が掛かってきます。私が電話に出て「もしもし」と言うと、すぐにガチャッと電話を置くような音が聞こえて切れます。
今年に入ってから数回そのようなイタズラ電話がありました。
それで、直前に掛かってきた相手の電話番号を調べる136というサービスを利用してみたのですが、そのサービスでは非通知で掛けてきた相手の電話番号は分からないみたいです。
それで、非通知で掛けてきた相手の電話番号を調べる方法があれば教えてください。
Yahoo!知恵袋より引用
これに関する回答は「非通知から電話番号を調べるのはさすがに無理です」というものだった。
やはり一般の人が非通知電話の発信者を特定するのは難しそうだ。
逆探知できるアプリはない
スマホには電話に関するアプリも数多く出ているが、着信を逆探知して相手を調べるようなアプリは出ていない。
情報漏洩を防止するため、非通知電話の情報は調べられないことになっているため、アプリを使っても相手が誰だか知ることはできない。
非通知電話がかかってくる理由
では、そもそもどうして非通知電話がかかってくるのだろうか。
理由として考えられるのが個人情報の流出だ。
懸賞や試供品への応募など、日常のさまざまな場面で電話番号などの個人情報を他人に教える機会がある。
中にはこうした情報を売却するような悪質な業者も存在する。
他にも企業のデータベースなどに侵入して情報を盗むようなケースもあるため、知らず知らずのうちに個人情報が流出してしまっている可能性がある。
日曜の夕方にかかってくる非通知電話とか恐怖でしかない。
と、言うか真っ当な所なら非通知ありえんしな。
— ぱとろん (@Isoroku_Y) October 23, 2022
企業から家電に非通知電話がかかってくることも
非通知電話がすべて怪しい電話というわけでもない。
たとえば、企業が電話を掛けるときに非通知でかけてくることがある。これは電話番号を知られることで、その番号に相手からかかってくる可能性があるからだ。
企業では問い合わせ番号を用意しており、それ以外では受け付けないのが基本だ。
別の電話で顧客にかけてしまうと、その番号にかかってくる恐れがあるため、非通知にしてかけてくるのだ。
ただ、こうした場合は事前に非通知から電話をかけることを知らせているため、前もって心の準備をしておける。
非通知電話を調べる方法はない=対策4つ
基本的に非通知電話の相手を調べることは不可能である。
では非通知電話の相手に対しては、どのように対応すればいいのだろうか。
①非通知電話にはスマホで出ない
非通知で電話がかかってきた場合、出ないようにするのがもっとも安全だ。
非通知電話の相手は、詐欺などの犯罪にかかわっている可能性がある。
何かしらの理由があって、非通知電話が来るかもしれないときは出ても仕方がないが、基本的には出ないのが賢明だ。
電話に出るだけでも性別や年代などが声から知られてしまうこともある。電話番号も知られてしまうことになるため、非通知電話には出ないようにしよう。
②iPhone本体の着信拒否を設定する
急に電話がかかってくると番号を確認せずに電話に出てしまうことがある。
それが知り合いならば問題ないが、非通知の番号だと出てから後悔しかねない。
そのため、あらかじめ非通知電話を着信拒否に設定しておくのがおすすめだ。
iPhone・Androidには本体に非通知電話を着信拒否する機能がついている。それを設定しておけば着信音が鳴らなくなるため、誤って電話に出てしまう心配もない。
キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の非通知ブロックサービス
ドコモやau、ソフトバンクには、非通知で電話をかけてきた相手からの着信自体を拒否できるサービスがある。
これを利用すると着信音が鳴らないだけでなく、着信履歴自体がスマホに残らないようになる。
ドコモ・auは無料
ドコモの「番号通知お願いサービス」やauの「番号通知リクエストサービス」は無料で利用できる。
公式サイトから申し込めるため、非通知電話をブロックしたい場合は申し込んでおこう。
ソフトバンクは月額110円
ドコモとauは無料で利用できるが、ソフトバンクの「ナンバーブロック」は月額110円がかかる。
スマホの着信履歴にも残したくない人は利用を検討してみよう。
UQの番号通知リクエストサービス
UQモバイルには「番号通知リクエストサービス」が用意されている。
もし相手が非通知で電話をかけてきた場合、番号を通知してかけ直すようにガイダンスしてくれる。
UQには他にも「着信転送サービス」「割込通知サービス」などなど、電話に関するサービスをいくつか提供している。
ワイモバイルのナンバーブロック
ワイモバイルではナンバーブロックに加入することで着信拒否ができる。
非通知からの着信が来たならば電話を切る。
その後、144に電話をかける。ガイダンスに従って1、♯を順番にタッチする。
相手に流れる「お断りガイダンス」9種類の中から選べる。
最後に♯を推せば登録完了だ。
③思い切って電話に出てみる
どうしても電話の相手を知りたい場合には、思い切って電話に出てみるという方法もある。
電話に出れば相手が誰なのか、どういった目的でかけてきてるのかを直接尋ねることができる。
ただし、非通知電話に電話に出るのにはそれなりのリスクがある。
個人情報が聞き出されてしまうかもしれないし、詐欺や不正請求などの犯罪に巻き込まれてしまう恐れもある。
一度電話に出たことで何らかのリストに載ってしまい、他の所から電話がかかってくる恐れもある。
基本的には非通知電話には出ないほうがいいが、どうしても発信者を知りたい場合には意を決して出てみるのも方法のひとつだ。
今日、久しぶりに🤣非通知電話の着信が🤣🤣有りましたね~🤣今どき🤣非通知電話は❓ありえんでしょう🤣🤣🤣(笑)(笑)(笑)
— 青い空♪2 (@HM83OTFgWvRLpnn) October 17, 2022
④携帯の番号を変える
非通知電話や迷惑電話が頻繁にかかってくるような場合は、電話番号を変更することも考えよう。
新しい電話番号にしてしまえば、そういった電話がかかってくる心配もなくなる。
ただしこれまでに登録している情報を更新する必要があるため、なかなか面倒なことは確かだ。
非通知電話に対する注意点
非通知電話に出ることには、いくつかのリスクがある。
たとえば、うっかり自分のことを話してしまうと、そこから個人情報が漏れてしまう可能性がある。相手が信頼できる人物だとわかるまで、こちらの情報は話さないようにしよう。
もし非通知電話に出る場合は、まず相手に名前や所属、用件などを話してもらうようにしよう。それによって本当に信頼できる人物かどうか判断する必要がある。
悪質なセールスの場合、冷たく乱暴に断ってしまうと逆恨みされる恐れがある。
セールスを断る場合には、できるだけ相手を刺激しないよう丁寧に断るように使用。相手を刺激して逆上させてしまうと、そこからトラブルに発展する恐れがある。
電話相手がストーカーだった場合は、すぐに警察に相談しよう。
最寄りの警察署の相談窓口に行くか、警察相談専用電話にかけてどうすべきか指示を仰ごう。
非通知電話を調べる方法について総括
記事のポイントをまとめよう。
非通知電話を調べる方法について
非通知電話の相手は調べられない
調べられない理由
- システム的に不可能
- セキュリティが厳重
- 個人情報の保護
非通知電話をかけてくる目的
- 詐欺
- 嫌がらせ
- セールス
事件性がある場合は警察に相談する
NTTの136でも調べられない
Yahoo!知恵袋でも「調べるのは無理」
アプリでも調べられない
非通知電話がかかってくる理由は個人情報の流出
企業から非通知電話がかかってくることもある
非通知電話の対策方法
- 非通知電話には出ない
- 着信拒否をする
- 電話に出てみる
- 電話番号を変える
非通知電話に出るときの注意点
- 個人情報をもらさない
- 相手の情報から聞き出す
- セールスは冷たく断らない
- ストーカーなら警察に相談
スマホはどんどん進化しているものの、非通知電話の正体までは見破ることができない。
もし非通知電話から電話がかかってきたら出ないことが基本だ。もし出る場合には個人情報の流出に十分気をつけよう。
犯罪に巻き込まれる恐れもあるため、くれぐれも慎重に対応してほしい。
iPhoneやAndroidの本体には非通知電話を拒否する機能がついているため、それを設定しておくのもおすすめだ。