アメックスシリーズのクレジットカードは、世界的にも顔が効くハイステータスさが魅力である。個人カード、法人カード(ビジネスカード)ともにいくつかのグレードを有するのがアメックスだ。
その中でも特に「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード(以下アメックスゴールドとする)」は日本におけるアメックスカードの原点とも呼べる存在であり、「ゴールドカードといえばアメックス」と言っても過言ではないほどにアメックスのクレジットカードを象徴する存在としての地位を確立している。
このアメックスゴールドについて、カード本体の素材を金属にするという風潮が昨今注目を集めているということをご存知だろうか。
結論として、日本においては法人向けである「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード(以下「ビジネスカード」と表記)」のみが金属化されており、個人カードの金属化は未定、今後の動向に期待が高まっているというのが現状である。
本記事では、アメックスの各種クレジットカードにおける金属カード導入の実態を例示するとともに、そのメリットや個人向けアメックスゴールドにおける金属カード導入予定についても紹介する。
ネームバリュー、スペックともに圧倒的な強さを誇るアメックスゴールドの今後の展開に注目しよう。
記事の内容
- アメックスゴールド金属カードが日本でも導入開始
- アメックスブランドのクレジットカードの序列(昇順)
- アメックスゴールドの特典例
個人カード
ビジネスカード - 金属製のクレジットカードの魅力とは?
- アメックスゴールドの保有条件をチェック
- アメックスビジネスゴールドだけが金属カードの理由
- アメックスゴールド個人カードのメタル化の予定は?
- アメックスプラチナはメタル素材!
- 個人カードのメタル化はいつか
- アンケートが実施されていた
- アメックスゴールド金属カードについて総括
アメックスゴールド金属カードが日本でも導入開始
アメックスゴールドは、「一般カード」と称されることもあるアメックスグリーンよりもハイグレードなクレジットカードであり、その位置付けの詳細は下記のとおりである。
アメックスブランドのクレジットカードの序列(昇順)
- グリーン
- ゴールド
- プラチナ
- ブラック
単純に順位を数えれば「下から2番目」とあまり振るわない印象を持たれるかもしれないが、そもそもアメックスのクレジットカードは最下級グレードのグリーンであっても他社のゴールドランク以上のスペックとステータスを誇る。
そのため、アメックスゴールドを世間一般の感覚で評価すれば、実質「プラチナ」や「プレミアム」などと称されるレベルの極めて高位な位置付けとなることは理解しておこう。
参考情報として、アメックスゴールドに付随する特典の例を挙げると下記のとおりである。この内容を見れば、上記の説明にも大いに納得できるであろう。
アメックスゴールドの特典例
個人カード
- 国内外200店舗のレストランにて、所定のコースメニューを経数名で予約した際に1名分が無料になる
- 継続して所持し続ければ、所定の旅行予約サイトで使用できる高額なクーポンや有名カフェで使用できるチケットが配布される
- 手持ちのスマートフォンの修理代金が最大5万円補償される
- ショッピングプロテクションサービスを利用することができる(1商品につき最高30,000円、年間150,000円相当額まで有事の際に払い戻し可能)
ビジネスカード
- 所定の業者のオフィス用品の購入代金の一部がキャッシュバックされる
- 法人としての仕入れや公共料金などの支払い、税金の納付にも使用できる
- 経費や公共料金の支払いでもポイントを貯めることができる
- 接待ゴルフに関するサポートサービスを利用することができる(イベント開催や提携ゴルフ場の無料手配など)
- 特定のシェアオフィスやコワーキングスペースの自由席を事前予約なしで使用することが可能であり、最大10%オフの料金が適用される
出典:アメックス公式サイト
アメックスのクレジットカードには他社提携バージョンなどのさまざまなバリエーションがあり、また、上記のように個人カード、ビジネスカードという区別も存在する。
そんな中、今般話題を集めているのは個人カードの今後の動向だ。現状、日本におけるアメックスゴールドの個人カードはごく一般的なプラスチック素材であるが、海外では金属素材が用いられておりカラーバリエーションが2種類用意されている。こうした対応が日本で導入される時期の予測が議論を呼んでいるのである。
金属製のクレジットカードの魅力とは?
金属製のクレジットカードには、見た目の重厚感のみならずセキュリティ面でも魅力があるというのが大きな特徴だ。参考情報として、金属製のカード1本に絞った運営を展開している「ラグジュアリーカード」の特徴を見てみよう。
100%金属製を謳うラグジュアリーカードシリーズのクレジットカード本体の開発に際しては、実に57もの特許技術が用いられたとされている。カード本体の製造に要した時間は数ヶ月、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの複数の国から技術が結集されて完成に至ったという経緯があり、このことからも偽造が極めて難しいということが窺い知れる。
もちろんこの情報がそのままアメックスの金属カードにあてはまるというわけではないものの、総じて金属製のクレジットカードのセキュリティ面での強さは、一般的なプラスチック素材よりワンランク以上優れているとわかるだろう。
こうした素材そのもののレベルの高さに加え、デザイン面においても特徴があるのがアメックスの金属カードだ。アメックスの金属製クレジットカードは表面にカード番号が表示されないため、情報流出のリスクを大幅に抑えることができる。
一般的なクレジットカードの運用においては、極端な言い方をすれば「カード番号」と「所有者名義」さえわかれば、他人がこの情報を悪用して決済行為を行うことも不可能ではない。この点でのリスクを劇的に減らすことができるアメックスの金属製クレジットカードは、こうしたセキュリティ面からも実装を熱望する声が後をたたないのである。
何らかのブランドのゴールドランク相当のクレジットカード保有を検討しているという方は、こうした情勢にもアンテナを張っておくと良いだろう。
アメックスゴールドの保有条件をチェック
アメックスゴールドの保有条件は公式サイトで確認することが可能だ。明示されている条件そのものは特段厳しくないものであり、これは個人カード、ビジネスカードのどちらにも言えることである。
しかしながら、具体的な審査基準は明かされておらず、これがある程度厳しいものであると予想されよう。
個人カードの場合、公式のアナウンスではないものの年収の目安としては350〜450万円程度と言われており、ここだけを見れば比較的多くの人に保有のチャンスはあると言える。アメックスグリーンからのインビテーションというルートもあるが、制度上は「満20歳以上」「所定の基準をクリアしうる安定した収入」という条件を満たせば誰にでもチャンスがあるのだ。
しかしながら、利用可能額に一律の上限値がないというアメックスカードの特性上、収入の金額そのものよりも就業状況の安定性や社会的ステータスが重視される傾向にあると考えておく方が妥当だ。
直接ゴールドカードを申し込むよりもまずはグリーンカードで優良な利用ヒストリーを積み上げる、インビテーションを待つ方が確実であるという声も上がるほどであり、こうした世論からもやはりハイレベルなカードであることが窺い知れる。また、年会費が31,900円と高額である点にも留意しておこう。
一方で、すでにメタル素材が導入されているビジネスカードの場合、年会費が36,300円と少し高額になり、申し込みも法人であることが前提となる。こちらも公式にはアナウンスされていないものの、法人設立後少なくとも丸1年は経過し、黒字決算の実績がなければ審査通過は難しいと考えておくのが妥当なラインだ。
アメックスゴールドのビジネスカードは設立すぐの法人でも審査が通りやすいという声も聞かれるが、これは事業主個人の信用情報によるところが大きいと考えられる。これはやはり、利用歴の評価やインビテーションによるランクアップに意欲的なアメックスだからこその特徴であろう。
参考までに、申し込み初期段階の画面を見てみよう。「個人事業主」という一個人レベルでも申し込み事態は可能であるものの、事業経営の実態は必須だ。やはり、単なる「個人」という次元では基本的に手配はできないというのが現状である。
アメックスビジネスゴールドだけが金属カードの理由
アメックスゴールドの金属化についての日本における現状としては、「ビジネスカードだけが金属製」という状態である。人気を集める金属製のアメックスゴールドであるが、今のところ一個人レベルでは手が出せないというのが実情だ。
この現状について、なぜビジネスカードだけが金属なのかと疑問に思う人も多いのではないだろうか。海外では個人カード・ビジネスカードを問わず一律で金属化しているため、日本における待遇差に違和感を覚えるのはもっともだ。
あくまで推測の域を出ないものの、この問いに対する答えとしては「より上位のアメックスカードから順に金属化が進んでいる」といったところであろう。日本でのアメックスの発展は、常に本拠地アメリカの後追いという形を辿ってきた。
後述するプラチナ・カード導入時の例からもわかるが、アメックスの新たな事業展開はアメリカでまずスタートし、順を追って日本でも適宜運用が開始されるという流れがこれまでの傾向である。アメックスゴールドの金属化についても、この流れを汲んでいると考えられよう。
アメックスのゴールドランクと一口に言っても、やはり個人カードとビジネスカードの間には歴然たる差があるのは事実だ。個人レベルで所定の年収をクリアするのと、法人としての確たる経営基盤を持っているのとではステージが異なると言わざるを得ない。
こうした背景も踏まえると、やはり金属製のカードはより高いステータスのアメックスカードから順に運用が開始されていると考えられるだろう。
しかし逆にいえば、アメリカではすでに個人カードにおいても金属化が進んでいるのであるから、日本においても個人カード金属化に期待が持てるといえよう。
アメックスゴールド個人カードのメタル化の予定は?
ここからは、今後の動向を検討していこう。
先にも述べたとおり、アメリカではアメックスゴールドのメタル化が開始されており、2018年秋頃から申し込み開始、個人カード・ビジネスカードともにすでに運用が始まっている。
金属素材という特徴に加えてカード本体にカラーバリエーションが生まれ、ピンクゴールドとゴールドという2色展開となっており、見栄えを追求する姿勢もより強化されているといえよう。
また、先に少し触れたとおり、プラチナ・カードにおいてはすでにメタル化が完了しており、こちらは日本でもすでに実装されている。この際にもアメリカで先行導入、その後日本でも導入開始という流れを辿っていたため、ゴールドにおいてもアメリカに続くという流れに期待が持てるところである。
これを検証するために、アメリカにおけるプラチナ・カード導入と日本におけるその追従の経緯を紹介しよう。
アメックスプラチナはメタル素材!
アメックスのプラチナ・カードは、日本においても個人カード・ビジネスカードともに金属化が完了しており、カード本体はいずれもメタル素材である。メタル製カードは基本会員のみの運用となり、付帯する家族カードなどはメタル製ではないものの、個人カードで金属化が完了しているという点はやはり見逃せないポイントだ。
前提としてプラチナ・カードはゴールドよりも上位のグレードであり、かつては招待制のハイステータスカードであった。そのため、そのレベルの高さを象徴するような意味も含めて、いち早く金属カードが導入されていたと考えられる。
ハイステータスなカードから順に金属化されていくというという風潮も、プラチナ・カードのこうした実例を踏まえて考えれば納得できるものであろう。
ハイステータスな特徴の一例として、プラチナ・カードの個人カード年会費は143,000円と非常に高額である。この点だけを見ても、メタル素材を用いるにふさわしいハイレベルなクレジットカードであるということがわかるだろう。
プラチナ・カードの実装時期については、アメリカで2017年3月より開始、日本では2018年10月より開始され、日本での導入はアメリカの約1年半ほど後という流れであった。ここから推察すると、アメリカで先行して実装が開始された金属性のアメックスゴールドが、少し遅れて日本でも全面的に運用開始となることにも期待が持てるはずだ。
個人カードのメタル化はいつか
日本におけるアメックスゴールド個人カードのメタル化の予定は未定と言わざるを得ないが、このように過去の事例を見れば大いにあり得ると考えられる。
プラチナ・カードの導入事例がアメリカの1年半後であったため、アメックスゴールドにおける事業展開もアメリカでの導入開始の1年から2年後をめどにというところが目安となりそうではあるが、現状においては確たる情報は無い。
しかしながら、こうした話題性から注目が集まるという点は、一流カード会社の広告テクニックであるともいえよう。本拠地とのタイムラグこそあるものの、巧みな経営手腕の光るアメックスの次なる一手に期待しよう。
アンケートが実施されていた
アメックスゴールドの金属カード導入については、一部のユーザーから「カード更新時にアンケートが実施されていた」という報告が上がっており、日本での実装は大いに期待できるところである。
そもそもアメックスのゴールドカードは、アメックスの原点とも呼ぶべきカードである。クレジットカード業界において「ゴールドカード」という高級志向の先駆けとなったのがアメックスゴールドであることから、このカードがもつ黄金の輝きがアメックスのブランド力を象徴すると言っても過言ではない。
金属という素材とゴールドカラーの親和性は非常に高く、黄金に輝くメタル素材のカードを財布からさっと取り出すプレミア感は、見た目の煌びやかさでいえば上位グレードのプラチナ・カードをも凌ぐであろう。
また、金属製カードの導入の背景としては、競合他社による類似した高級カードとの差別化を意識したという見方が有力である。
特に、急速に勢力を拡大したラグジュアリーカードという金属素材のシリーズが2016年ごろより日本でも急激に人気を博すという現象が見られたが、この時期とアメックス・プラチナカードの実装が開始された時期は非常に近い。こうしたライバル会社の動向次第で、アメックスのクレジットカードに画期的な新展開が起こるという側面もまた見逃せないところだ。
セキュリティ、見栄えともに抜群に優れる金属製のクレジットカードが時代の新定番となりつつある昨今、高級志向のクレジットカード会社各社が鎬をけずるという情勢は、今後ますます激化していくことであろう。高級クレジットカードの元祖であるアメックスが、アメックスゴールド個人カードのメタル化をはじめ今後どのような新戦術を披露するか、ますますその動向に注目したいところだ。
総括:アメックスゴールド金属カードについて
記事のポイントをまとめておこう。
日本におけるアメックスゴールド金属カードの導入について
- 個人カード:日本では未完了、アメリカでは完了
- ビジネスカード:完了
- 個人カード金属化に関する動向:
- アメリカで先行導入済み、日本でもこれに関するアンケートが実施されている
アメックスの金属製クレジットカードのメリット
- カード番号が表示されず、安全性が高い
- カードそのものの偽造作成が難しい
- ラグジュアリー感、カラーバリエーションといった外観に優れている
アメックス関連記事
- アメックスのスケルトンカードは実在するか:グレードの仕組みと正体
- かっこいい!アメックスグリーンを持つ有名人!印象や普段使いなど
- アメックスグリーンを使いこなす方法:かっこいい普段使いとは
- アメックスゴールドの年収・審査基準:セゾン、ANAなど網羅解説
- アメックスのフリーステイギフト延長の概要・対応の実例
- アメックスグリーンからゴールドへ切り替え:インビテーションや審査
- アメックスゴールド特典のレストラン活用術:プラチナの違いや招待日和
- アメックスが使える店一覧:タッチ決済やコンタクトレス、ギフトカード
- アメックスのCVVとは:3桁や4桁の不正防止コード
- アメックスのカタログでポイント交換する方法:おすすめや家電他
- アメックスゴールドのインビテーション最短は半年!来ないことも?
- アメックスの審査は土日祝でも行われる?発送は?答えはNO!
- アメックスの入会特典メールについて審査、可決・否決のパターン解説
- アメックスの家族カードは彼女でも持てる!続柄が親族でなくてもOK
- アメックスは無駄でメリットがない?使いにくいという意見
- アメックスの引き続き審査を行います→否決パターン、瞬殺で落ちた等