ムカデは毒を持っているため噛まれると激痛と腫れが起こり、人によっては熱が出る場合もある怖い虫だ。大きなムカデはもちろん、小さくても噛まれると痛みがある。
発生しないよう心がけたり、万一噛まれた時の対処法をあらかじめ知っておいたりして、噛まれるリスクを減らすことが大切だとわかっていても、どうすればいいのかがわからない人も多い。
そこでこの記事では、小さいムカデのような虫について、どういう虫なのか?なぜ発生するのか?
発生を防ぐ方法や駆除法、噛まれた時の対処法などを詳しく解説するので、ぜひ参考にして欲しい。
記事の内容
- 小さいムカデみたいな虫が出た!
- ムカデの赤ちゃん
ヤスデ
ゲジゲジ - ムカデの一種
- 大量発生する原因とは?
- 家の中に入ってくる原因
- 家の中や部屋にはどこから侵入しているか
- 小さいムカデのような虫の侵入防止対策と駆除方法
お風呂場や排水口は蓋をする
殺虫剤を撒く
掃除をして通気性をよくする
侵入しやすいところを塞ぐ - 小さいムカデの駆除方法4つ
①市販の殺虫剤を使う
②お風呂場の小さいムカデには熱湯で
③ドライヤーも効果がある - ④業者に依頼する
料金表 - 刺されたときの画像や写真
- 噛まれた時の対処法
- 小さいムカデは家の中に入らないよう予防や駆除を行うべし
- 総括
小さいムカデみたいな虫が出た!
小さいムカデのような虫を見つけた時に、「本当に赤ちゃんムカデなのか?」「なぜ、発生したのか?」「どこから家の中に侵入してくるのか?」と疑問に思う人は多い。
まずは、これらの疑問について見ていこう。
そもそもだが、小さいムカデのような虫はムカデの赤ちゃん以外にも存在する。順に見ていこう。
ムカデの赤ちゃん
ムカデの赤ちゃんは、2㎝ほどの大きさだ。赤ちゃんであっても毒を持っているため、成虫のムカデほどではないが、噛まれると痛みやかゆみ、腫れなどを引き起こす場合があるので注意が必要だ。
ムカデは梅雨の時期に産卵するが、メスは卵を背中に抱えて孵化するまで守り、産卵後も子育てをすると言う特性がある。
卵が孵化してから子どもが育つまで約2ヶ月ほどかかるが、その間はムカデの赤ちゃんは母ムカデと行動を共にする。
従って、ムカデの赤ちゃんを発見した時は近くに親ムカデがいる可能性が高い。部屋にいないかを確認し、親ムカデが室内に入ってこないようにしよう。
ムカデが部屋に侵入する経路や対策は、後の項目で詳しく説明するので、そちらを見て欲しい。
ヤスデ
小さいムカデのような虫は「ヤスデ」である可能性も高い。ヤスデとムカデの赤ちゃんは、一見するとよく似ている。
ヤスデは見かけはムカデの赤ちゃんとよく似ているが、ムカデと異なり毒を持ってはいない。ただし、触られたり踏まれたりするなど危険を察知すると、ツンとする刺激臭のある体液を分泌する。
この体液には毒があり、皮膚につくとヒリヒリしたり人によっては水疱ができてしまったりするケースもあるので、うかつに触らないようにする必要がある。
ヤスデはムカデに比べておとなしく、動くスピードもムカデより遅い。また、ムカデの幼虫は平たい形状だが、ヤスデは厚みがあるなど外見もよく見ると違いがある。
とは言うものの、実際に動いている小さいムカデのような虫を発見した場合に、じっくり観察できない人も多いだろう。
簡単な見分け方に、「棒でつついてみる」という方法がある。ヤスデは触るとダンゴムシのように丸くなるのだ。つついてみて丸くなったらヤスデ、ならなければムカデ、と判断できるので覚えておくと便利だ。
ゲジゲジ
ゲジゲジは、ムカデ網・ゲジ目に属する生き物だ。ゲジゲジは俗称で、標準和名を「ゲジ(蚰蜒)」という。見た目はムカデやヤスデに似ているが、ムカデやヤスデよりも若干足が長く、2.5㎝ほどの「ゲジ」と4~8㎝ほどの「オオゲジ」の2つの種類がある。
ヤスデ同様、ゲジゲジも毒は持っていない。また、人を噛むこともなくゴキブリやクモなど食べるため、実は益虫なのだ。
ゲジゲジは、確実にゲジゲジであることを見分けることができ、家にいてもそう嫌悪感や恐怖感がない場合は無理に退治する必要はない。
ムカデの一種
小さいムカデのような生き物には、「ジムカデ」や「イシムカデ」などのムカデの一種もいる。どちらもムカデの赤ちゃんによく似た形をしているが、成虫である。
ジムカデは足が多く、左右で300~360本ほどもある。足が多いので動きが速いように思われがちだが、多すぎてかえって動きは遅い。
また、毒を持ってはいるがアゴが細くて弱いため、噛まれても人間の皮膚は貫通できないことが多いと言われている。
イシムカデは、見た目はムカデの赤ちゃんによく似ているが、足が15対と少ないのが特徴だ。動きがとても速く、動き出すと捕まえるのは難しいほどだ。臆病で人間を噛むことはないため、被害はほとんどない。
大量発生する原因とは?
ムカデとヤスデでは、大量発生する原因が少々異なる。ムカデは、産卵期と成長期に大量発生しやすい。産卵期には生むのに適した場所を探して動くためで、成長期には活動が活発になるためだ。
ヤスデが大量発生する原因は「大雨」だ。ヤスデは1回の産卵で100~300個も卵を産むうえに集団行動をする習性がある。
土の中や落ち葉の中や下、石の隙間などのじめじめしたところに住んでいるが、大雨で住みかが水没してしまうと脱出するため、いきなり大量に増えたように感じるのだ。
家の中に入ってくる原因
ムカデやヤスデは、じめじめしたところで餌があるところを好む。
とくにムカデは腐葉土や落ち葉を食べるヤスデと異なり、ゴキブリやクモなどを食べる上に暗いところも好む。浴室や洗面所などのシンク周辺や床下などはムカデが住むのに適しているため、家の中に侵入するのだ。
家の中や部屋にはどこから侵入しているか
ムカデやヤスデが家に出た経験がある人の中には、「しっかりとドアや窓を閉めているのになぜ?」と思う人も多いだろう。
実は、住宅にはムカデやヤスデが侵入しやすい場所がけっこうある。ムカデやヤスデが侵入する場所には、以下のところが挙げられる。ムカデやヤスデが急に家の中に入ってくるようになったら、以下の場所を点検することをおすすめする。
- 流しや風呂場の排水口
- 通気口
- 換気扇
- 壁のひび割れた箇所や隙間
- エアコンの排水ホース
- インターネットの引き込みケーブルの穴
小さいムカデのような虫の侵入防止対策
小さいムカデのような虫が家の中に入らないようにするための対策や、もしも侵入してしまった場合の駆除方法には次のようなものがある。
お風呂場や排水口は蓋をする
風呂場や排水口は使わない時は蓋をして、ムカデやヤスデが入ってこられないようにしよう。
殺虫剤を撒く
ムカデやヤスデの侵入防止には、粉のタイプの殺虫剤や忌避剤が効果が高い。家をぐるりと囲むように粉を帯状に撒くと良い。
注意点は、効果が持続する期間を確かめて、効き目が切れるころには撒き直すこと。雨が降ると薬が流れてしまうため、雨が上がったら再度撒き直すことを忘れないようにすることも大切だ。
掃除をして通気性をよくする
ムカデやヤスデは、上記で解説したようにじめじめした暗いところを好む。反対に言えば、暗くじめじめしたところをなくせば寄りつかなくなるので、こまめに掃除をして窓を開け、部屋の湿度を下げると良い。
庭がある家に住んでいる場合は、庭の水はけもよくしよう。庭がじめじめしているとヤスデが好んで生息し、雨が降って水没すると屋内に避難してくる可能性があるためだ。
侵入しやすいところを塞ぐ
ムカデやヤスデは小さいので、ちょっとの隙間でも家屋に侵入できる。小さい隙間はパテなどで埋めておこう。
換気扇や換気口など塞ぐと使えなくなるものは、目の細かいメッシュなどで塞ぐと良い。また、手が届きにくい場所や怪しいと思える場所は、ムカデよけのスプレーを撒いておくと安心だ。
小さいムカデの駆除方法4つ
侵入しないようがんばって予防しても、侵入してしまうこともある。小さいムカデやヤスデを見つけたら、次の方法で駆除しよう。
①市販の殺虫剤を使う
1番簡単な方法は、市販されている殺虫剤を使うことだ。
一般的な害虫に効くタイプでも良いが、ムカデは殺虫剤に強いとも言われているので、できればムカデ専用の殺虫剤を使うことをおすすめする。
②お風呂場の小さいムカデには熱湯で
ムカデは熱湯に弱いので、風呂場で見つけた場合は熱湯をかけると良い。ムカデの歩く速度はそこまで速くないため、トングでつかむことができる場合は、トングでつかんで風呂場やシンクに持っていき、熱湯をかけるといいだろう。
③ドライヤーも効果がある
室内で遭遇したけれど殺虫剤がない、という場合にはドライヤーの熱風も効果がある。ムカデは体温が50度以上になると、体内のタンパク質が凝固して動くことができなくなるのだ。
ドライヤーは、ペットを飼っているので殺虫剤は使いたくない、という場合にもおすすめだ。
ただし、他の方法に比べると多少時間がかかるので、根気よく行おう。
④業者に依頼する
以上の対策をしても効果がない場合や、恐怖で立ち向かうことができない場合には、専門の業者に依頼するという方法もある。
業者に依頼すると、お金はかかるが駆除から予防まで全部やってくれるので、その後安心して暮らすことができる。
どのくらい料金がかかるのか不安に思う人もいると思うので、参考までに害虫退治の専門会社である小池害虫害獣駆除事務所株式会社の料金表を貼っておこう。料金が気になる人は参考にして欲しい。
刺されたときの画像や写真
上記で解説したように、ムカデは赤ちゃんでも毒があるので噛まれると痛みや腫れが発生する場合がある。
小さいムカデに刺されると、皮膚がこのような状態になる。ムカデには2本の牙があるため、以下の画像のような2つの噛み跡ができる。
ちなみに「ムカデに刺された」とよく言うが、正確には「ムカデは刺すのではなく噛む」である。
噛まれた時の対処法
小さいムカデの場合、毒はあるが成虫ほど強くはなく、人によってはあまり痛みや腫れが発生しない場合もある。
ムカデに噛まれた時の対処法を調べると、冷やすと温めるの2つの反する方法が紹介されている。
病院や薬剤師によっても異なっているため、どちらかがはっきりと良い、悪い、と言うことはできないが、割合としては温めるよう指示しているところの方が多いので温める対処法を紹介する。
一般的には、ムカデの毒は42度以上の熱に弱いため、牙が刺さっている場合は抜いてから42~43度のお湯を20分前後かける方法が進められている。
ただし、40度以下のお湯では効果を得ることはできない。また、温めるのは噛まれてすぐの場合で、時間がたってから温めるのは逆効果なので、注意して欲しい。
その後は、抗ヒスタミンが配合されたステロイド系の塗り薬を塗る。ムカデの毒は強いため、ステロイドは強い方が良い。
ムカデは足が多く、足の先の爪のようなところで皮膚を傷つけることもあるため、塗り薬は刺された部分を中心に広い範囲に塗るようにしよう。
総括:小さいムカデは家の中に入らないよう予防や駆除を行うべし
記事のポイントをまとめておこう。
小さいムカデについて
- 小さいムカデには、ムカデの赤ちゃん、ヤスデ、ゲジゲジ、ムカデの一種などがいる
大量発生する原因
- ムカデの場合は産卵期と成長期に活動するため大量発生する
- ヤスデの場合は大雨で住みかが水没したため避難してきたため
家の中に入ってくる原因
- ムカデやヤスデはじめじめして暗いころを好むため
- とくにムカデはゴキブリやくもを食べるため、浴室屋シンク周り、床下などが住むのに適している
どこから侵入しているのか
- 流しや風呂場の排水口
- 通気口
- 換気扇
- 壁のひび割れた箇所や隙間
- エアコンの排水ホース
- インターネットの引き込みケーブルの穴
小さいムカデのような虫の侵入を防止する方法
- 風呂場や排水口は使用しない時には蓋をする
- 殺虫剤や忌避剤を撒く
- 掃除をして通気性をよくする
- 侵入しやすい場所をパテなどで塞ぐ
小さいムカデのような虫の駆除方法
- 市販のムカデ専用の殺虫剤を使用する
- 熱湯をかける
- ドライヤーの温風をあてる
- 業者に依頼する
ムカデに噛まれた時の対処法
- 42~43度のお湯を20分前後かける
- 40度以下のお湯は逆効果なので使用しない
- 抗ヒスタミンが配合された強力なステロイド塗布薬を塗る
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