1980年代に活躍した元女優坂上味和をご存じだろうか。
『花王愛の劇場・花さくらんぼ』『暴れん坊将軍II』『特捜最前線』など、多くのテレビドラマに出演した女優である。
また、1981年には「明日に向かって走れ」をリリースして歌手デビューも果たしている。
当時、テレビで彼女の活躍を追っていたファンも多いのではないだろうか。
そんな元女優・坂上味和の経歴や楽曲についてご紹介する。
坂上味和は・・
- 『花王愛の劇場・花さくらんぼ』『暴れん坊将軍II』『特捜最前線』など、多くのテレビドラマで活躍
- 坂上味和のWikipedia情報をチェック
- 『刑事犬カール2』の挿入歌にも坂上 味和の楽曲が採用されていた
- 坂上味和のグッズがヤフオクに出品されている
写真集や雑誌の切り抜きが多い - 坂上味和のデビューシングル【明日に向かって走れ】
初めてリリースしたデビュー作 - 『明日に向かって走れ』をカバーした歌手はいるか
- 『明日に向かって走れ』の現在の入手方法
- 坂上味和の現在、今の生活は?
公の場には登場していない
三ツ木清隆と離婚後、専業主婦を辞めて東京で働いているとの情報があった - 1977年~1986まで芸能界で活躍した
坂上味和のWikipedia情報をチェック
まずはWikipediaのページを参照して坂上味和についてまとめてみる。
坂上味和(さかがみ みわ)の生年月日は1961年5月29日だ。2021年で60歳になる東京都出身の日本人の女性である。
1977年に東京都にある港区立高陵中学校を卒業している。その後、1980年に都立南高校を卒業しており、これが公表されている最終学歴にあたる。
芸能界デビューは1977年の16歳のとき、テレビドラマ『うさぎ飛ぶ海』と記録されている。このテレビドラマは、魚と日本人に関する問題をテーマにした約2時間の作品である。
坂上味和以外の出演者は藤岡弘、高橋 悦史、前田 吟など有名俳優が名前を連ねる。デビュー作以降も、コンスタントにテレビドラマへの出演を果たしている。
高校生になってからは毎年のようにテレビドラマに出演しており、勉学との両立についてどのように考えていたのか気になるものである。
その高校時代、坂上味和は1979年4月10日から1979年9月25日に放映された『男なら!』では北大路欣也や山田隆夫と共演した。
1981年は坂上味和にとって1つの大きなターニングポイントになる作品が発表された。テレビドラマ『刑事犬カール2』である。
重要な作品になった理由は、この作品のオープニング主題歌を坂上味和自身が歌手として担当した点である。
そう、1981年4月1日に、歌手坂上味和としてシングル「明日に向かって走れ」をリリースしたことで歌手としてのデビューを飾っている。
「明日に向かって走れ」は作詞を竜真知子が、作曲を川口真が、編曲を川村栄二が担当した。
さらに、実はこの『刑事犬カール2』の挿入歌にも坂上味和の楽曲が採用されていた。挿入歌『愛に逢えますか』は、シングル『明日に向かって走れ』のカップリング曲として収録されていた。
1981年以降も『太陽にほえろ!』『土曜ワイド劇場・碧い海鳴り』『花王愛の劇場・花さくらんぼ』『暴れ九庵』『水戸黄門 第15部』『暴れん坊将軍II』『私鉄沿線97分署』『特捜最前線』と、毎年のように話題作に出演した。
そして、1986年3月に、俳優三ツ木清隆と結婚を発表したのを機に芸能界を引退した。
三ツ木清隆は旅番組のリポーターとしても活動している人気俳優・タレントであるが、坂上味和とは1984年放映のテレビドラマ『花さくらんぼ』での共演がきっかけで交際につながったという。
しかし、この結婚生活は長くは続かず、わずか5年後の1991年5月に離婚している。
Wikipediaによると坂上味和は女優としてテレビドラマへの出演が多い一方で、映画やCMに出演した経歴は記載がない。
当時のファンによる証言によると、セーラー服姿で万年筆のCMに出演していたことがあるようだ。
また、風邪薬のテレビCMにも抜擢されて出演していた経歴をもっているようだ。
当時は「歌って踊れるアイドル」の全盛期だったため、演技派だった坂上味和には業界的に仕事を獲得するのが難しかったのかもしれない。
坂上味和のグッズがヤフオクに出品されている
坂上味和が芸能界から卒業して約30年が経過しているが、2021年現在の彼女の人気はどうなのだろうか。
芸能人や歌手の人気を知る上で参考になるのがヤフオクやメルカリといった個人売買ができるプラットフォームである。
調査してみたところ、2021年現在、ヤフオクでは、坂上味和関連のアイテムは約1,000円前後を中心に取引されているようだ。
直近では3,000円前後で取引されたアイテムもあるようで、まだまだファンにとってはネームバリューがあることを示している。
さらに、興味深いことに、2020年には10,000円を超えるプレミア価格で取引されたアイテムがあったことが調査により判明した。
どうやら写真家の篠山紀信による写楽館という作品のようなのだが、中古であっても10,000円を超える値が付くことに驚きである。
出品されているアイテムの種類を調べてみると、写真集や雑誌の切り抜きが多いことが分かった。
切り抜き以外にも、雑誌の付録として配布されたポスターなども出回っているようだった。
当時金銭的に余裕がなかったファンが、社会に出て可処分所得を手にしたことで青春時代を思い出すように買い集めているのだろうか。
※オークション相場情報サービスAucfan参照
坂上味和のデビューシングル【明日に向かって走れ】
坂上味和は1981年に、シングル『明日に向かって走れ』をリリースしている。
この作品は坂上味和自身が出演しているテレビドラマ『刑事犬カール2』のオープニング主題歌に採用された曲である。
『明日に向かって走れ』に関わったメンバーには有名な作詞家や作曲家がいたとの情報もあり、話題作だったようだ。
シングル『明日に向かって走れ』が彼女のデビューシングルとなったわけだが、どのような曲だったのか調査してみた。
明日に向かって走れ=初めてリリースしたデビュー作
『明日に向かって走れ』は日本コロムビアから1981年4月1日に発売されたアナログ・レコード盤である。
坂上味和が歌手として初めてリリースしたデビュー作としての側面も持ち合わせている。
同シングルには、『明日に向かって走れ』以外にも『愛に逢えますか』という今日が収録されていた。
『愛に逢えますか』は、テレビドラマ『刑事犬カール2』の挿入歌として使われていたので、覚えているファンも多いかもしれない。
『明日に向かって走れ』の作詞は、竜真知子が担当している。竜真知子といえば、狩人の『あずさ2号』や、テレビアニメ『聖闘士星矢』の主題歌だった『ペガサス幻想』を手掛けたことで有名だ。
『明日に向かって走れ』の作曲は、川口真が担当している。川口真といえば、森進一の『東京物語』や尾崎紀世彦の『さよならをもう一度』で知られている。
『明日に向かって走れ』の編曲は、川村栄二が担当している。川村栄二は、数多くのテレビドラマや映画の音楽を担当してきた音楽家である。
シングル『明日に向かって走れ』は発売当時は、新品価格が定価600円だった。現在のシングルCDの新品定価と比較すると安かったことがわかる。
販売枚数は具体的に公表はされていないが、人気ドラマの主題歌に選ばれたくらいなので販売枚数が多かったことは想像できる。
後述するが、2021年現在も、『明日に向かって走れ』はオリジナルのレコード盤に加えてCD形式でも入手することができる。
『明日に向かって走れ』をカバーした歌手はいるか
人気曲によくある現象として、一般人や本人以外の有名人が曲をカバーして歌う行為がある。
例えば小林明子が1985年にリリースした『恋におちて -Fall in Love-』を 徳永英明がカバーしていたり、久保田利伸の名曲『LA・LA・LA LOVE SONG』をBENIが英語でカバーするなど、人気曲はカバーによって新しい解釈や魅力を発見できる楽しみがある。
『明日に向かって走れ』に関して、調べてみたところ、現時点では著名なカバーは実現していないようだ。
しかし、この曲をカバーしてYouTube上にアップロードする一般人が登場する日は遠くないかもしれない。
今は、一般人が、カバーしたい曲を自分で選んで歌って、全世界に向けて公開できる時代だからである。
もし、カバーが発表されたら視聴してみたいのは筆者だけではないはずだ。
『明日に向かって走れ』の現在の入手方法
坂上味和の『明日に向かって走れ』は、現在ヤフーオークションなどのフリマサービス上で取り扱いが複数あるようだ。(2021年7月現在)
ただ、オリジナル版に関しては、再生できる機器を所有している必要がある。理由は、オリジナル版はレコード盤形式だからである。
1981年はまだレコード形式で楽曲が販売されていた時代であるため、現代のように音楽ファイル形式やCD形式での販売はされていなかった。
そんなオリジナル版レコードだが、約2,000~2,800円前後で売買されている。新品を求めるファンにとって残念なお知らせだが、現在「新品」状態で出品されている『明日に向かって走れ』は存在しない。
フリマサイト上においても、極稀にしかお目にかかれない超レアアイテムだ。もし、新品未開封のレコードを求めるのれあれば、定期的にヤフオクやフリマアプリをチェックすることを習慣付けていただきたい。
では、レコード盤以外に『明日に向かって走れ』を聞く方法が無いのか、というと実は他にも方法はある。
オムニバス版のCDを購入して視聴する方法である。2017年5月にコロムビアから『コロムビア・ガールズ伝説 2nd Generation(1980-1987)』が発売された。
このコンピレーションアルバムは、コロムビアに所属した女性性アイドルを1960年代からさかのぼって収録した作品だ。
5曲目に坂上味和の『明日に向かって走れ』が収録されている。この作品はCD盤なので、一般のご家庭でも楽しむことができるのが特徴である。
坂上味和の現在、今の生活は?公の場には登場していない
坂上味和は1986年の結婚をきっかけに芸能界から引退したとされている。事実、1991年に三ツ木清隆と離婚してから、ほとんど公の場には登場していない。
メディアによって取り上げる機会は大変少なく、現在どのような生活をしているか知るものは限られる。極稀にメディアに紹介されることはあるが、週刊誌の「あのアイドルの現在の姿」のような企画に登場することがあるくらいだ。
三ツ木清隆と離婚後は、専業主婦を辞めて、東京で働いているとの情報があった。一部では、一人息子を育てながら芸能界で裏方の仕事をしていたとの情報もある。
いずれも坂上味和による本人公認の情報ではないため、信じるか信じないかはあなた次第である。
今は一般人が情報を発信できる時代なので、坂上味和によるインスタグラムやTwitterが投稿される日が来る可能性も否定できない。
ただ、ほとんどメディアや週刊誌に登場しないため、本人はワイドショーやメディアに取り上げられることを望んでいないと考えていいだろう。
彼女が現在どこでどのような生活をしているか、情報があればぜひとも共有していただきたい願う。
@retoro_mode 二代目の、坂上味和さん。
娘の幼稚園時代、一緒に母の会役員してました。
本当にサバサバした、いい人❗️
カールの頃より今の方が、美しいです(^^)— バイカルアザラシ (@lovehamster11) October 25, 2014
三ツ木清隆との間に誕生した息子は坂上味和が親権を持っている。
坂上味和の息子と同じ幼稚園に子供を通わせていたTwitterユーザーからは、サバサバしていい人、芸能界引退後の今のほうが美しい、とのコメントが投稿されていた。
総括:坂上味和について
1977年~1986まで芸能界で活躍した坂上味和についてご紹介した。
坂上味和のデビューシングルは今でもネットオークション等で売買されるほど人気があり、レコード会社によるオムニバスアルバムに収録されるほど需要がある。
1991年の離婚後は公の場にほとんど姿を見せないものの、現在も一般人として充実した生活を送っていると願いたい。
そしていつか、テレビや雑誌の特集で、テレビドラマの秘話や自身の暮らしについて語ってくれることを、ファンとしては記載してしまうばかりである。