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東進 東大特進の入り方や特待、仕組みや料金・条件や自習室など

東進は直営の「東進ハイスクール」とフランチャイズの「東進衛星予備校」を中心とした予備校で、VOD(ビデオオンデマンド)による映像授業と早くから現役高校生を重視した運営をしているという特徴があります。

そんな東進で「現役高校生が現役東大合格を目指すため」の特別なコースがあり、それが東進の「東大特進」コースです。2021年に東進が発表した現役東大合格者数は816人で、この数字は予備校の中でもずば抜けたものです。

この記事では東進の東大特進がどのようなコースで、どのような取組みがなされているかと、東進が誇る「東大現役合格者数」と密接な関係がある東大特進との驚きの仕掛けについても解説します。

東進 東大特進

記事の内容

  • 東進の東大特進とは
  • 東大特進コースの仕組み
  • 東進の東大特進での講座
  • 入塾するための基準・条件とは
  • 入り方や申し込みについて
  • 東大特進で必要な料金
  • 優遇される特待制度とその基準
  • 特待制度で講座が無料?
    ①東進主催テストの場合
    ②東進指定試験(駿台予備校か河合塾の模試による東大判定)
  • 高1で東大特進はあるのか
  • 東進の東大特進で実際の様子はどうなのか
  • 講義をする東進の精鋭講師
  • スケジュール
  • 使われる校舎
  • スタッフも東大特進ならではの特徴
  • テキストや模試
  • 東大特進を地方で受けたとき
  • 実際に必要な値段・費用とは
  • 浪人生は東大特進を受けられる?
  • 東進の東大特進に関する補足情報
  • 御茶ノ水校舎
  • 合格体験記はホント?
  • 自習室も優遇
  • 東大特進とt-POD
  • 東大特進と東大合格実績
  • 東進の東大特進にまつわる評判
  • 東進の東大特進=東大合格実績に貢献しているが問題もある
  • 総括

東進の東大特進とは

東進に限らず大学受験の予備校にとって、生徒の難関大学合格者数というのは予備校の実績を誇示するための大事な要素です。その難関大学のなかの最高学府が東京大学であり、東大への合格実績は予備校としても一番アピールしたいものなのです。

東進では東大を目指す優秀な生徒を後押しする目的で東大特進コースを設けています。

東進のホームページでは「東大前期試験に特化した講義を年間通して開講する特別コース」とあり、毎年国立大学の前期日程で行われる東大の2次試験に特化したコースであることが分かります。

まずは東進の東大特進の中身や特徴について解説します。

東進の東大特進とは

東大特進コースの仕組み

東進の東大特進コースはその名のとおり「東京大学の試験対策に特化したコース」であり、そのため誰でも入れるわけでもない特別なコースです。東大特進は一部分を除いて「東京大学の2次試験」のためのコースであり、大学入学共通テスト対策は済ませている(であろう)生徒が前提のカリキュラムとなっています。

それというのも東大の入試は1次試験110点(大学入学共通テストの900点満点を110点に換算)と、2次試験440点の合計550点で合否判定するという、かなり2次試験に比重の大きい試験となるからです。つまり普通に高3までに終わらせる履修範囲は、少なくとも高2までに終わらせていなければなりませんし、そうでなければ東大志望は難かしいとうことです。

東進の東大特進での講座

東進の特徴は映像配信による授業が大きな特徴と言えます。これは直営の東進ハイスクールでも、フランチャイズの東進衛星予備校でも全く同じスタイスで行われています。

一方で東大特進コースはカリキュラム自体が一般コースとは別物であり、内容が違うということは容易に想像できますが、それ以外に違いはあるのでしょうか。

ずばり東進において東大特進はかなり優遇された特別なコースで、一般コースで使われるような「録画映像」だけではなく、トップ講師が生配信で行うライブ授業も行います。

今や芸能人といって差し支えないような林修先生をはじめ、東進が誇るトップかつ有名講師陣による授業なのです。

しかもこれら講師陣の添削を受けることが出来るというのも東大特進の大きなアドバンテージです。これは受験では一般的なことですが、図抜けた成績の生徒でもない限り、添削指導のあるなしで東大合格率は20%ほど違うというデータもあります。

そのうえ添削指導してくれる講師がトップ講師陣という贅沢さなのです。これだけでも東進の東大特進が特別なコースであることが分かります。

東進の東大特進での講座

入塾するための基準・条件とは

東大特進が東進にとっても何か特別なコースであることは理解できたと思います。その東大特進へ入るための基準や条件はどのようになっているのでしょうか。「実は」と言うのも変なことかもしれませんが、基準「第1志望校が東京大学の現役高校生」ということだけなのです。それに加え合格者名簿へ記載の同意などが条件となります。

しかし「第1志望校が東京大学」と言うだけなら誰でも言えるのですが、そもそも現役で東大に合格した生徒の約3分の2は高校入学前から東大を目指していたというアンケート結果もあり、生半可な考えでは言えるようなことではありません。つまりは東進の東大特進とは「本気で東大合格を目指す生徒」のためのコースなのです。

入り方や申し込みについて

東大特進への申し込みは東進へ資料請求をして、送られてきた入会申込書で行います。

先ほども書いた通り「第1志望校が東京大学の現役高校生」であって、「東大の志望情報(志望科類、受験番号、合格科類、高校名、氏名)の報告と、合格者名簿及び新聞掲載の了承」「合格体験記やアンケートへの協力」「東大本番レベル模試の受験と成績表の提出」「他予備校の東大型模試の成績表の提出と、大学入学共通テストと2次試験終了後の答案再現の協力」に同意することで入会できます。

東大特進で必要な料金

東進の東大特進は一般のコースに比べ必要な料金についてかなり優遇されていますが、無料というわけではありません。まず東大特進コースへ入るための入会金があり、11,000円(税込)かかります。

だたし東進ハイスクールや東進衛星予備校に通っている生徒であれば無料です。

講座単位で料金がかかるのは一般コースと同じですが、東大特進の場合1講座あたりのコマ数が違うので簡単には比較できません。1講座につき3,300円~52,800円とかなり差があります。

また講座の受講料とは別に教材費が必要で、これも講座ごとに必要で講座ごとに金額が変わります。総じて言えることは「超有名講師の人気講座は受講料も教材費も高い」という事です。

東大特進で必要な料金

優遇される特待制度とその基準

東大特進だけで見ると意外と料金が掛かる印象ですが、これを安く済ませられるのが特待制度」です。特待とは特別待遇の略で、成績優秀者を優遇する制度です。ではどの程度優秀な生徒なら優遇されるのでしょうか。

これは東進の東大特進資料に記載されており、以下のとおりとなっています。

  • 東進主催の「共通テスト本番レベル模試」「共通テスト同日体験模試」「全国統一高校生テスト」の「英語」「数学ⅠA」「数学ⅡB」「国語」を受験し、この合計の600点に対し420点(D判定)以上
  • 東進主催の「東大本番レベル模試」「東大同日体験模試」の「英語」「数学」「国語」を受験し、この合計320に対し90点(D判定)以上
  • 東進東大特進コース指定模試(他予備校の試験)でC判定以上

これらが特待制度の適用を受けられる基準となっていますが、そもそも「第1志望校が東京大学の現役高校生」にとっては容易な基準となっており、東大を目指せる実力のある生徒は、ほぼ特待制度が適用されているのが現実です。

特待制度で講座が無料?

東進の東大特進で特待生が適用されると一定の講座が無料になります。ただしここでも実力によって差がつくのが東大特進の特待制度なのです。先ほど紹介した東大特進の適用基準をクリアしても、その成績によって以下のような適用内容となります(高3のケース)。

①東進主催テストの場合

A判定 5科目無料
B判定 4科目無料
C判定 3科目無料
D判定 2科目無料

②東進指定試験(駿台予備校か河合塾の模試による東大判定)

A判定 4科目無料
B判定 3科目無料
C判定 2科目無料

生徒のランクにより高1高2では講座単位で、高3だと科目単位で無料になります。つまり高3であれば最高レベルの特待生だと5科目無料となるので、講座は全て無料となります。

高1で東大特進はあるのか

東進の東大特進は別に高3から受けるだけとは限らず、高1や高2でも始められるコースです。当然のことですが早く始められる生徒は、その時点で限りなく高校の履修範囲を終えているくらいの実力が必要になります。

難関校の受験となるとどうしても「国語」「数学」「英語」の勉強に比重が偏りがちで、高3になって遅れがちになっている「理科」「社会」に時間を割かれてしまう受験生も多いので、早い段階で主要教科の2次試験対策を済ませるためにも、高1から東大特進へ入会するのは良い選択と言えます。

東進の東大特進で実際の様子はどうなのか

東進の東大特進がどのようなものかは分かりましたが、東進といっても大都市圏にしかない「東進ハイスクール」もある一方、地方にあるフランチャイズの「東進衛星予備校」では、全く同じように運用できるものではありません。

それでは東進がどのように東大特進コースを開設し、生徒それぞれの環境に合わせてどのような運用をしているのか、より細かな点に着目して解説します。

東進の東大特進で実際の様子

講義をする東進の精鋭講師

東進は一時期積極的なCM展開をしていたことを記憶している方も多いでしょう。その中から一番ブレークしたのが林修先生です。

東進の東大特進では林修先生をはじめ、東進が誇る有名で有能な講師の授業をメインにカリキュラムが組まれています。主だった講師も一流の講師です。

その中でもやはり林修先生の講座が一番人気で、受講生の中には「林修先生の講座を受けるため」だけのために東進の東大特進へ入会する生徒もいます。ちなみに、そんな生徒に限って東大特進の力を借りずとも東大へ入る実力があるのですが・・・。

スケジュール

東大特進のスケジュールは高3になる直前の2月からスタートします。基本的に2か月区切りになっており、最初のプレ講座から最終の第Ⅵ期講座まで7つのタームからなっています。

第6期講座は本番直前という事もありテストが中心となる仕上げといった内容で、共通テスト後に陥りがちになる「2次試験ボケ」を防ぐ意味でも重要なタームといえます。

使われる校舎

東進は基本的に映像授業スタイルがメインなので校舎による違いはないはずですが、東大特進コースに限っては対面式の生授業が行われるので、講師によって講座が行われる校舎が決まっています。

使用される校舎は「お茶の水校」「渋谷校」「新宿校」「横浜校」「名古屋校」「大阪校」の6校舎となっていて、ここで行われるライブ形式の講座は人気のためすぐに予約でいっぱいになってしまいます。

なお、この講座は全国の東進校舎へ配信されるので、ライブでなければ見ることは可能です。

使われる校舎

スタッフも東大特進ならではの特徴

これも東進の特徴と言えますが、各校舎に東進OBの現役大学生が担任助手として毎週受講生とグループミーティングを行っています。かつて受験生と同じ立場として勉強していた先輩がアドバイスをし、受験勉強の進捗状況を確認するシステムなのですが、東大特進の場合その担任助手は現役東大生が務めます。

これも東大特進で学ぶ生徒のレベルとニーズに合わせた支援策の一環です。東進の一般コースでは、難関校を目指す生徒の担任助手がマーチ以下でミスマッチなどという苦情も聞かれますが、東大特進ではそのような心配はいりません。

テキストや模試

東進の東大特進では講座ごとに専用のテキストを買う必要があります。

また東大特進コースの生徒専用ではありませんが「東大本番レベル模試」「東大同日体験模試」も一般料金より安いのですが費用がかかります。

これらの料金については特待生であってもかかる費用なので覚えておきましょう。

テキストや模試

東大特進を地方で受けたとき

東大特進コースの特徴でもある校舎でのライブ授業ですが、開催される会場は東京・横浜・名古屋・大阪の校舎のみとなっていますが、それ以外の地方に住む生徒は東進の東大特進へ入会できないのでしょうか。

実は地方であっても高3であれば講座は映像授業というかたちで受けられるので、東大特進へ入会はできます。高2高1は以前であればライブ授業の行われる校舎へ出向く必要があったのですが、コロナの影響から2021年現在特例的に映像配信されています。

ただあくまで映像授業となってしまうので、有名講師の生授業という東大特進の特典ともいうべき恩恵は受けられません。

実際に必要な値段・費用とは

東大特進に入会し必要な値段というのは個人差があるのが実情です。そもそも東大特進コースに入会する生徒は優秀な生徒が多く、つまり特待制度の恩恵を受ける生徒も多いのです。

さらに東大に合格すると交通費は東進持ちで合格祝賀会に参加でき、参加するだけで10,000円、再現答案まで書くと35,000円の図書カードがもらえます。

つまりかなり優秀な生徒だと実質的にほぼ負担がなく東大特進を受講できる一方で、特待の基準に達しない生徒の場合は意外と大きな値段がかかってきます。

浪人生は東大特進を受けられる?

東進グループは早くから「現役高校生の現役合格」を標榜していた予備校です。そんな東進の東大特進コースも、その方針に沿って運営されているため、浪人生が東大特進へ入会することはできません。

直営の東進ハイスクールは明らかに無理ながら、東進衛星予備校は浪人生の入学が可能なので、もしかしたt-PODを見ることは出来るかもしれません。

しかし東大特進コースへの入会は出来ないことに変わりはありません。

東進の東大特進に関する補足情報

ここまで東進の東大特進について主に外側から見た取組や内容を解説してきました。

ここからは実際に東大特進を経験した受験生からの情報や、いろいろ聞かれる東大特進の噂の真相について深堀していきます。

東進の東大特進に関する補足情報

御茶ノ水校舎

東進ハイスクールは全国に98校舎ありますが、その中で御茶ノ水校舎は東大特進コース専用校舎として、旧称で言うところの「東進リーダー塾」に初期から指定されていた特別な校舎です。

ここは東進の東大特進の中でもスタッフの質と、同時に生徒のレベルも高いと言われています。

基本的に難関校を受験する生徒しか通っていないので、余計なことに気を取られず受験に集中できる最高の環境と言えます。

御茶ノ水校舎

合格体験記はホント?

東進では東大特進へ入会し東京大学へ合格した生徒へ「合格体験記」の提出を依頼しており、それを「合格体験記集」(非売品)として新年度の東大特進コースの受講生や、入会を検討している生徒に配布するほか、ホームページにも抜粋してアップしています。

これらは特に東進の東大特進を推奨するような内容ではなく、どのように計画を立て受験勉強に取り組み、そこで東大特進がどのように役に立ったのかというものなので、嘘ではなく少なくとも東大特進について理解が深まり、受験の参考にはなります。

自習室も優遇

東進の授業は「映像を見ながら自習」というのが基本スタイルです。これは東大特進の生徒であっても同じなのですが、実は自習室で差がついています。というのも東大特進用の自習室は一般コースの机より広いものが用意され、さらに数にゆとりがあるため「空席がない」ということがほぼないのです。

東大特進とt-POD

東進の特徴的な授業スタイルである「映像授業」を東進は「t-POD」としています。これは「toshin-Preparatory school On Demand」の略称で、簡単にいうと「いつでも見られる東進の映像授業」という意味です。

東大特進コースになると専用の映像授業が用意され、特に特徴的なのが有名講師陣によるライブ授業です。基本的にはリアルタイムなのですが、各回ほぼ録画されており東大特進コースに入会していれば後日の視聴も可能です。

東大特進とt-POD

東大特進と東大合格実績

東大の合格に特化した東進の東大特進コースですが、その合格実績はどのくらいの人数になるのか気になるところです。そしてその実績が東大特進の効果を100%あらわしたものなのかも。

2020年度の東進全体の東大合格者数は802名と公表されています。それとは別に非公表なのですが、東進が東大特進の案内に同封している「東大特進生の東大合格者数」は584名分の名前が記載されています。割合でいうと約73%にもなります。

しかしこれらの合格者すべてが東大特進のおかげで東大現役合格できたかと思うのは早計で、その中身を考えてみると単純なものではありません。考えてみると東大特進へ入会する生徒のほとんどは、そもそも優秀な生徒が多く、中には「林修先生の授業を受けてみたいから」といった生徒もいると聞きます。

つまりちょっとだけ東大特進で講座を受けても、一生懸命学んでも、1人の合格者としてカウントされるわけで、実際のところは数字だけでは判断できないのです。

東進の東大特進にまつわる評判

東進の東大特進コースにまつわる評判で良いものは「東大特進の特待で大いに恩恵を受けた合格生」からのものが多く、うまく利用すると東大現役合格に役立つことが分かります。特に講義の質が高い点は評価ポイントと言えるでしょう。

一方で悪い評判というのは、あまりにも優遇されている東大特進が一般の生徒の負担で成り立っている点と、そもそも「東大合格実績を水増しするためのコース」という指摘です。

しかも東大を受験するレベルの生徒なので、滑り止めとして早慶クラスを受験するケースが多く、そちらの合格実績も同時に稼げてしまうというトリックがあります。

つまり東大特進を使い倒せるレベルの生徒か、それともそれ未満の生徒かによって見え方は全く違うものになるのです。

総括:東進の東大特進=東大合格実績に貢献しているが問題もある

記事のポイントをまとめます。

東進の東大特進の基本的な仕組み

  • 東大特進はその名のとおり「東大合格」に特化したコースです
  • トップクラスの講師の講座に加え添削もしてもらえる
  • 入会基準は第一志望校が東京大学の現役高校生
  • 成績優秀なら特待制度でお得に利用できます
  • 高3だけではなく、高1高2からでも利用できます

東進の東大特進の実際の様子について

  • 有名かつ優秀な東大特進の講師陣
  • あくまで東大2次試験をゴールにしたスケジュール
  • 生授業の行われる校舎は6校舎
  • 東大特進はサポートスタッフも現役東大生
  • 教材などの実費は必要です

東進の東大特進についての補足情報

  • 東大特進でも由緒ある御茶ノ水校
  • 自習室なども充実の東大特進
  • 東大合格実績の光と影
  • 人によって大きく変わる評判

ある意味で東進の中枢を担っている東大特進ですが、良い面ばかりではなく悪い面もあることが分りました。そもそも東大を目指す優秀な生徒の現役合格を後押しする東大特進です。その一方で東進の名声を引き上げるための広告塔としての役割も担っており、そのためのしわ寄せが一般の受講生に及んでいる事実もあるのです。

ただし優秀な受験生にとっては利用する価値は大きいので、そんな生徒と東進にとってはWinWinなのが東大特進コースなのです。

 

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