キャレントとは、東京都品川区西五反田に本社を構える株式会社IPGファイナンシャルソリューションズが運営する消費者金融です。
消費者金融には付きものなのですが、ネットを中心に色々と噂があります。
特に、キャレントの口コミにはデタラメ情報や古いものが多く、これらが利用検討中のユーザーたちを惑わせているようです。
そこで、キャレントの実態について詳しく解説しつつ、正しい申し込み条件や様々な噂の真相を明らかにしています。
記事の内容
- キャレント(CARENT)の口コミや業務内容
- CARENTとは何?
- 借り入れできるのは法人だけで個人はNG
- 融資の申し込みと必要書類
- 審査の流れと時間。即日融資は可能?
- 在籍確認があるの?
- 土日や祝日と営業時間
- 融資額と金利
- 評判はどうなのか?
- キャレントの口コミに見る誤解や真実
- ヤミ金という噂
- 過去に営業停止処分を受けていたという事実
- 実態がないのでは?という話も
- 審査落ちと審査が通った境目
- 債務整理中のおまとめローンはあるか
中央リテール(おまとめローン) - 自己破産でも借りられる?
- キャレントの口コミはデタラメ情報が多い
- 総括
キャレント(CARENT)の口コミや業務内容
キャレントは、東京都にある消費者金融ですが、大手に比べて知名度に劣るのは事実です。
しかし大手にはないメリットもあり、古い言い回しの「ご利用は計画的に」さえ守れば余計な心配はいりません。
まずはキャレントの会社内容や、サービスについて確認することにしましょう。
CARENTとは何?
CARENT(キャレント)とは、インターネット専業の消費者金融で、当たり前ですが正式の貸金業登録を受けています。運営会社について見てみましょう。
法人名 | 株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ |
本店所在地 | 東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル6階 |
代表者名 | 池田秀明 |
電話番号 | 03-5740-5087 |
貸金業登録番号 | 東京都知事(4)第31399号 |
日本貸金業協会会員 | 第006016号 |
現在は、インターネット受付のみ扱っており、キャレントのホームページにも記載されていますが、電話や来店による受付は行っていません。
借り入れできるのは法人だけで個人はNG
ここで説明しているキャレントの融資は、「事業者向け融資のみ」を取り扱っており、融資対象は「設立1年以上経過した法人」となっています。つまり一般個人はもちろん、個人事業主も融資対象外となります。
かつては個人向けのローンも取り扱っていたようですが、今はありません。また決算を1度も終わっていない法人は対象にならないので注意しましょう。
融資対象者 | 法人のみ。個人事業者への貸付けは行っておりません。 |
融資額 | 1万円~500万円 |
利息(実質年率) | 7.8%~18.0% |
遅延損害金(実質年率) | 20.00% |
担保・保証人 | 不要 |
返済方式/返済期間 | 元金均等返済方式/最長120ヶ月 |
返済回数 | 1〜120回 |
必要書類 | 本人確認書類(免許書・保険証)、登記事項証明書 等 |
融資の申し込みと必要書類
融資はインターネットのキャレントの公式ホームページから申し込みますが、必要書類があります。
法人向け事業融資なので、「決算関係書類」は必須となります。主に貸借対照表や損益計算書、そして申告書(別表など)です。
また事業計画書・収支計画書・資金計画書などの提出も必要となります。銀行融資では定番といえるこれらの書類ですが、事業性ローンということで返済能力の判断材料になるのです。
それ以外にも、代表取締役の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)、法人の登記事項証明書が必要なので、これらを申し込み後にFAXか郵送でキャレントのへ送ることになります。
審査の流れと時間。即日融資は可能?
申込から契約までの流れですが、インターネットから申し込んだあと、メールで審査結果が通知されてきます。審査終了までの時間はおおむね2時間程度のケースが多いようです。
審査が通ったら必要書類を送り契約へ進みます。その後契約書を交わし、それがキャレントへ到着後に融資が実行されます。
キャレントの公式ホームページには「即日融資可能」となっていますが、手続きの流れをみて分かるように、現実的には難しいでしょう。とくに書類のやり取りを考える、ある程度日程に余裕が必要となります。
在籍確認があるの?
ローンやクレジットカードの申し込みで定番といえる「本人の在籍確認」ですが、キャレントの融資ではあるのでしょうか?これが実はあるのです。
在籍確認といっても代表者なわけですから、いて当たり前だと思うのですが、これの目的は「会社が確かに存在していて事業を行っているか」の確認がメインなのです。
会社の電話に個人名でかかってきて、本人確認や会社の業務内容、借入理由などの簡単な質問が行われます。とくに難しい内容ではありません。
土日や祝日と営業時間
キャレントの営業は平日のみで、土曜日や日曜日、そして祝祭日は休みとなっています。営業時間は、9:00~18:00となっていますが、14:00までに契約が完了した融資に限り同日の実行となっています。
融資額と金利
キャレントの初回融資額は、30万円~100万円となっていて、この範囲であれば原則として担保や保証人は必要ありません。
キャレントの公式ホームページを見ると500万円まで融資可能とされていますが、100万円を超えてくると担保や連帯保証人が必要なケースもあるようで、融資実行までの時間も格段に長くなってしまいます。
金利は7.8%~18.0%となっていますが、貸金業法上100万円までの上限金利は18.0%、それを超える金額の上限金利は15.0%となります。
現実的には初回申込時の金利は、この上限額が適用されるので、緊急時のつなぎ融資的な使い方をするのが良いでしょう。
評判はどうなのか?
キャレントの評判というのは、実はそれほど多くあるわけではないのですが、良い口コミでは「融資までスピーディーでつなぎ融資に間に合いました」や「他社の借り入れがあっても融資を受けられました」といったものがありました。
逆に「審査の時間が長かったうえ融資を受けられなかった」という口コミもあります。
またカードローンのように枠内で自由に出し入れできず、都度契約が必要な点も、人によっては使い辛いポイントのようです。
キャレントの口コミに見る誤解や真実
キャレントに関する情報は、個人向けの融資があったときのものが混在していて、誤解を生むような内容が多く含まれています。
実態としては、ここまで説明したとおり「法人向け事業資金融資をする消費者金融」なのですが、改めてポイントを絞ってキャレントについて見ていきましょう。
ヤミ金という噂
「ヤミ金」とは、国や都道府県に貸金業としての登録を行っていない事業者、あるいは登録を行っていても出資法に違反する高金利を取る業者のことをいいます。
ネットなどを見ると「キャレントは闇金」といったワードを目にすることがありますが、キャレントは貸金業者の登録を行っており、出資法の上限金利20%よりも利率は低いのでヤミ金ではありません。
とはいえ、これらの内容は闇金と言われない最低条件であるので、キャレントが完全に健全な業者だという保証にはならない点は注意が必要です。
過去に営業停止処分を受けたという事実
キャレントの過去を追っていくと、営業停止処分を受け運営会社が変わっていることが分かります。最初の営業停止処分は2009年のことで、そのときの運営会社はキャッシングウォーカー・ドットコム株式会社でした。
処分の理由は「貸金業者として純資産が2,000万円を上回っていなければならない」という規則に抵触する「貸金業法違反」で、当時の拠点だった福岡県から処分されています。
その後運営会社を株式会社eカードに変えて運営していたのですが、2011年に2度目の処分を受けました。正確な情報は分からないものの、噂では信用情報機関に加盟せず、「年収の3分の1までしか貸してはいけない」という総量規制を破ったためと言われています。
それから現在の「事業資金の融資」となったわけですが、事業資金は総量規制の対象外だということを考えると、少しばかり怪しさを感じてしまいます。
実態がないのではないか?という話も
キャレントの情報を調べていくと気になるのが「キャレントに申込むとアットネクスト(@next)というとこを紹介された」という話が多いことです。キャレントに「消費者を守るサービスなので入会してください」言われるらしいのですが、本当であれば紹介屋のような行為といえます。
このアットネクストに入会すると5,250円の入会金を取られるうえ、登録直後からたくさんのメールや電話がかかってくるといいます。
この問題を追っている人たちの情報では、かつてキャレントが福岡で活動していた時の監督官庁(福岡県庁)に問い合わせしたことがあるらしく、そこで「キャレントは金貸しではなくて紹介屋」と言っていたらしいのです。
それ以外でも「融資を受けた」という口コミが極端に少ないことから、キャレントは金融業としての実体はなくて別サービスへの紹介窓口という可能性があります。
アットネクストの提供会社と思われるインタラクティブパートナーズを調べると、キャレントの拠点と同じ住所であることを考えても用心したほうが良いかもしれません。
審査落ちと審査が通った境目
キャレントの与信判断で重視されるのは「代表者個人の信用情報」といわれています。法人融資ではあるのですが、無担保・無保証を謳っているので、代表者個人が重要になってきます。
つまり、代表者個人の信用情報に問題があると、審査難易度は上がってしまいます。そこをクリアしたうえで、法人の決算や事業計画書の内容によって融資の可否が決定されますが、その審査基準については明確になっていません。
ただ、事業計画書で返済原資が出ないような計画だと難しいでしょう。
債務整理中のおまとめローンはあるか
キャレントには個人向け融資はないので、一般的な「おまとめローン」という債務整理用の融資は行っていません。もし法人で借りる場合でも、融資目的はあくまで事業資金(仕入れや経費の支払い)なので、他の借り入れを返済するために使うと「目的外使用」にあたるので気を付けてください。
ネットを見るとキャレントに個人融資があるような、でたらめな情報も多いのですが、あくまで「法人向け事業性ローン」しか扱っていません。
ちなみに、おまとめローンが必要であれば信頼と実績のある「中央リテール」をお勧めします。
中央リテール(おまとめローン)
会社名 | 中央リテール株式会社 |
設立 | 平成15年12月 |
資本金 | 6,000万円 |
所在地 | 渋谷区道玄坂2-25-7-6F |
電話番号 | 0120-965-797/03-6415-1280 |
FAX | 03-6415-1281 |
事業内容 | 総合金融業 |
取扱商品 | 借換ローン・不動産担保ローン・事業者ローン |
登録番号 | 東京都知事(5)31283号 日本貸金業協会会員005560号 |
指定情報機関 | 株式会社 日本信用情報機構 |
沿革 | 平成15年12月 東京都千代田区神田にて会社設立 平成16年03月 関東財務局登録 第01355号 平成21年11月 他県全支店を東京本店に統合のため東京都知事登録に変更 |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 りそな銀行 興産信用金庫 |
窓口 ▶ |
自己破産でも借りられる?
キャレントから借り入れをしようとする法人の代表者が、過去に自己破産していた場合でも借りられるのでしょうか。結論からいうと、少なくとも自己破産から5年以内はかなり厳しいというのが実情です。
それは、主に消費者金融が加盟しているJICC(株式会社日本信用情報機構)という信用情報機関に登録された「自己破産の記録」は、破産申し立ての日から5年間は残っているので、履歴が知られてしまうからです。
つまり、申込時に自動で落とされる可能性が高いのです。
総括:キャレントの口コミはデタラメ情報が多い
記事のポイントをまとめます。
キャレント(CARENT)の口コミや基本情報について
- キャレントは認可を受けている消費者金融
- 法人融資のみで個人では借りられない
- 法人融資なので必要書類は多め
- 在籍確認は会社の存在確認
- 初回融資はほとんどが100万円以内
デタラメな情報が多い口コミ
- キャレントはヤミ金ではありません
- 過去に営業停止処分を受けた事実も
- もしかしたら紹介屋の可能性もあり
- 法人融資だが代表者の個人信用情報が一番大事
- ネット上に多い「個人でも借りられる」という偽情報
- 自己破産後5年以内は厳しいという現実
- 分かりやすい公式サイト
消費者金融のキャレントについて解説してきました。キャレントの口コミや情報を調べると、古いネタが残っていたり、でたらめな情報が多かったり、分かりにくいのが実情です。
ただ、信用できなそうな怪しい情報も存在しているので、利用するのであれば慎重に考えた方が良いかもしれません。
現在は法人向けの「事業性ローン」一本で営業していて、該当する法人にとっては利用しやすいローンといえます。ただ銀行などの融資と比べると金利が高いので、利用にあたっては計画性をもって考えましょう。