ネクスガードスペクトラ
クレデリオプラス
この記事では、犬用の一般的なノミ・ダニ駆除薬であるクレデリオプラスとネクスガードスペクトラの違いについて詳しく説明しています。
これらの違いは、それぞれの有効成分、効果、価格、安全性、副作用、投与方法に関連しています。
クレデリオプラスはロチラネルとミルベマイシンオキシムを含み、一方、ネクスガードスペクトラはアフォキサナーとミルベマイシンオキシムを含んでいます。
これらの成分がどのようにしてノミ、ダニ、その他の寄生虫を駆除するのかについても説明しています。
記事のポイント
- クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの主な違いとそれぞれの特性
- それぞれの薬が駆除できる寄生虫の種類と効果
- それぞれの薬の投与方法と注意点
- クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの薬の価格と体重による適用範囲
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの違い
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、これらはどちらも犬のノミ・ダニ駆除薬として広く使用されています。
しかし、それぞれには特徴と違いがあります。
それらの違いを理解することで、あなたの愛犬にとって最適な選択をすることが可能となります。
- 成分の違い
- 効果の違い
- 値段の差
- 安全性について
- 副作用の比較
- 飲ませ方の違い
成分の違い
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、これらの違いを理解するためにはまず成分から見ていきましょう。
クレデリオプラスの主成分はロタネラピンとミルベマイシンオキシムで、ネクスガードスペクトラの主成分はアフォキセレンとミルベマイシンオキシムです。
これらの成分はそれぞれ異なる作用を持ち、ノミやダニ、さらには寄生虫に対する効果があります。
具体的には、ロタネラピンはクレデリオプラスにのみ含まれており、ノミやマダニに効果があります。
昆虫の神経伝達物質に影響を与えることで昆虫の中枢神経のコントロールを不能にし、哺乳類に対してはほとんど影響がないので、安全に使うことができます。
一方、アフォキセレンはネクスガードスペクトラにのみ含まれています。
この成分は昆虫のような無脊椎動物の特定の受容体に結合し、塩素イオンの流入を阻害することで、昆虫を麻痺状態にさせ、死に至らします。
共通の成分であるミルベマイシンオキシムは、寄生虫の神経細胞や筋肉細胞の膜を過分極させることで、死に至らしめる作用があります。
この成分がプラスされたことで、フィラリア症の予防と犬糸状虫症予防、消化管内の寄生虫駆除が可能となったクレデリオプラスとネクスガードスペクトラが誕生しました。
また、クレデリオプラスの駆除効果は90％以上を保持しており、ネクスガードの駆除効果は70％以下に落ちているとの報告もあります。
これらの違いを理解することで、自分のペットに最適な選択をすることができます。
成分・効果比較表
| クレデリオプラス | ネクスガードスペクトラ | |
| 主成分 | ロタネラピン、ミルベマイシンオキシム | アフォキセレン、ミルベマイシンオキシム |
| ロタネラピンの効果 | ノミやマダニに効果。 昆虫の神経伝達物質に影響を与え、昆虫の中枢神経のコントロールを不能にする。 |
- |
| アフォキセレンの効果 | - | 昆虫の特定の受容体に結合し、塩素イオンの流入を阻害する。 昆虫を麻痺状態にさせ、死に至らせる。 |
| ミルベマイシンオキシムの効果 | 寄生虫の神経細胞や筋肉細胞の膜を過分極させることで、死に至らしめる。 フィラリア症の予防と犬糸状虫症予防、消化管内の寄生虫駆除が可能。 |
寄生虫の神経細胞や筋肉細胞の膜を過分極させることで、死に至らしめる。 フィラリア症の予防と犬糸状虫症予防、消化管内の寄生虫駆除が可能。 |
| 駆除効果 | 90％以上 | 70％以下 |
効果の違い
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
これらの製品は、ノミやダニの駆除だけでなく、さまざまな寄生虫に対する予防効果も持っています。
クレデリオプラスの効果
クレデリオプラスは、ノミやマダニの駆除に加えて、フィラリア症の予防と回虫駆除が可能です。
これは、有効成分ミルベマイシンオキシムがプラスされた結果、これらの寄生虫に対する効果が得られるようになったからです。
このお薬一つで、気になる寄生虫はほぼ駆除できるので、月に1回与えるだけで愛犬とのハッピーライフを維持することができます。
ネクスガードスペクトラの効果
一方、ネクスガードスペクトラは、ノミやダニの駆除に加えて、ハートワーム症の予防、さらにはさまざまな内部寄生虫に対する効果もあります。
つまり、ネクスガードスペクトラはより広範な対象に対する効果を持っていると言えます。
効果の速さにも違いあり
また、クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの効果の速さにも違いがあります。
クレデリオプラスは、投与後6時間以内にノミを99%駆除し、マダニは8時間以内に駆除します。
そして、その効果は約30日間続きます。
一方、ネクスガードスペクトラの具体的な効果の速さについては、明確に記載されていませんが、同様に高い効果が期待できます。
値段の差
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの価格表です。
「対象体重の範囲」が異なるので、その点は頭に入れておいてください。
クレデリオプラスの価格表
| クレデリオプラス | 対象体重 | 価格 | 条件 |
| 中型犬用 | 5.5～11kg | ¥10,631 (1箱)～ | 2箱まとめ買いしたときの1箱の価格 |
| 小型犬用 | 2.8～5.5kg | ¥9,727 (1箱)～ | |
| 超大型犬用 | 22～45kg | ¥13,350 (1箱)～ | |
| 大型犬用 | 11～22kg | ¥11,782 (1箱)～ | |
| 超小型犬用 | 1.4～2.8kg | ¥9,179 (1箱)～ |
もし、クレデリオプラスを検討しているなら「うさパラ」がお勧めです。
クレデリオプラスを業界最安値で販売しているからです。
ネクスガードスペクトラの価格表
| ネクスガードスペクトラ | 対象体重 | 価格 | 条件 |
| 中型犬用 | 7.5～15kg未満 | ¥8,520 (1箱)～ | 2箱まとめ買いしたときの1箱の価格 |
| 小型犬用 | 3.5～7.5kg未満 | ¥7,429 (1箱)～ | |
| 超大型犬用 | 30～60kg未満 | ¥9,920 (1箱)～ | |
| 大型犬用 | 15～30kg未満 | ¥8,760 (1箱)～ | |
| 超小型犬用 | 2～3.5kg未満 | ¥6,875 (1箱)～ |
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ネクスガードスペクトラを3箱・4箱・5箱、とまとめ買いすればするほど、1箱当たりの価格が安くなっていくからです。
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安全性について
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラは、どちらも犬に対する安全性が確認されていますが、使用には一定の制限があります。
クレデリオプラスは体重が1.4kg以上、年齢が8週齢以上の犬に対して使用可能です。
一方、ネクスガードスペクトラは体重が2kg以上、年齢が8週齢以上の犬に対して使用可能です。
これは、製品の成分濃度や体重による吸収率などにより、体重や年齢に制限が設けられているからです。
妊娠中や授乳中は注意
また、妊娠中や授乳中の犬に対する安全性は、どちらの製品においても確認されていません。
これは、妊娠中や授乳中の犬の体内での薬物動態が変化する可能性があるため、その影響を避けるためです。
| クレデリオプラス | ネクスガードスペクトラ | |
| 使用可能な体重 | 1.4kg以上 | 2kg以上 |
| 使用可能な年齢 | 8週齢以上 | 8週齢以上 |
| 妊娠・授乳中の犬への使用 | 確認されていない | 確認されていない |
| 投与量 | 体重に応じて調整 | 体重に応じて調整 |
| 投与間隔 | 製品の指示に従う | 製品の指示に従う |
副作用の比較
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、これらの製品の副作用について深堀りします。
どちらの製品も一部の犬において消化器系の副作用が報告されています。
クレデリオプラスを使用した犬では、一部の個体で嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が観察されています。
これらの症状は一般的に軽度で、薬の使用を中止すると自然に解消します。
同様に、ネクスガードスペクトラを使用した犬でも、一部の個体で嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が報告されています。
これらの症状も一般的に軽度で、薬の使用を中止すると自然に解消します。
もし、こうした副作用が現れた場合は、すぐに獣医師に連絡するようにしてください。
ただ、これらの副作用は一部の犬にのみ発生し、大多数の犬では副作用なく使用できます。
飲ませ方の違い
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラは、どちらも口から投与するタイプの薬です。
クレデリオプラスの投与は食事と一緒に行う
クレデリオプラスは、ビーフフレーバーの錠剤で、犬が食べやすいように工夫されています。
また、クレデリオプラスの投与は、食事と一緒に行うことが推奨されています。
これは、食事と一緒に薬を摂取することで、薬の吸収率が向上し、効果が最大化されるからです。
ネクスガードスペクトラは食事に関係なく投与できる
一方、ネクスガードスペクトラは、食事に関係なく投与することが可能です。
これは、ネクスガードスペクトラがソフトチュアブルタイプの薬で、食事と一緒に与える必要がないからです。
ネクスガードスペクトラは、犬がおやつとして喜んで食べることができます。
どちらの製品も、1ヶ月に1回、体重に合わせた適切な量を与えることが必要です。
これは、寄生虫の生活環を考慮し、1ヶ月ごとに寄生虫を駆除することで、犬の健康を維持するためです。
| クレデリオプラス | ネクスガードスペクトラ | |
| 形状 | ビーフフレーバーの錠剤 | ソフトチュアブル（おやつタイプ） |
| 投与方法 | 食事と一緒に投与 ※食事と一緒に摂取することで薬の吸収率が向上 |
食事に関係なく投与可能 ※食事のタイミングを気にせずに投与可能 |
| 投与頻度 | 1ヶ月に1回、体重に合わせた適切な量 | 1ヶ月に1回、体重に合わせた適切な量 |
| 対象体重 | 体重1.4kg以上以上の犬 | 体重2kg以上の犬 |
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの違い：どっちを選ぶ？
ネクスガードスペクトラ
クレデリオプラス
それぞれの特徴と違いを理解した上で、次はどちらを選ぶべきかについて考えてみましょう。
- どっちが犬にとって快適？
- どっちが獣医師からの推奨度が高い？
- どっちがユーザー評価が高い？
- どっちが投与しやすい？
どっちが犬にとって快適？
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、どちらも犬にとって快適な選択をするためには、犬の体調や好みも考慮する必要があります。
クレデリオプラスはビーフフレーバー風味の錠剤で、多くの犬が好んで食べます。
また、この薬は1ヶ月に1回だけ与えるだけで、ノミ、マダニ、フィラリア予防、犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫に対する効果があります。
一方、ネクスガードスペクトラもビーフフレーバー風味のチュアブルタイプの錠剤で、犬にとって飲みやすい形状をしています。
この薬も1ヶ月に1回だけ与えるだけで、ノミ、マダニ、フィラリア予防、犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫に対する効果があります。
どちらの薬も飲みやすさを考慮した設計となっていますが、最終的にはあなたの犬がどちらを好むかによる部分も大きいです。
それぞれの薬の特性を理解し、犬の好みや体調に合わせて選択することが重要です。
どっちが獣医師からの推奨度が高い？
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラ、どちらも獣医師からの推奨度は高いですが、それぞれの特性を理解し、犬の状況に合わせて選択することが重要です。
クレデリオプラスはノミ・ダニ駆除に加え、フィラリア症予防と回虫駆除が可能で、1ヶ月に1回の投与で寄生虫をほぼ駆除できます。
また、投与後6時間以内に99％のノミを死滅させ、マダニは8時間で99％死滅します。
一方、ネクスガードスペクトラはノミ・ダニ駆除、フィラリア症予防、さらに内部寄生虫に対する効果があります。
ただし、駆除効果の持続性については、クレデリオプラスの方が優れているとの報告もあります。
具体的には、前述の通り、クレデリオプラスは1ヶ月以上の駆除効果があり、次回の投与直前でも駆除効果が90％以上保持されているとされています。
これに対して、ネクスガードスペクトラの駆除効果は70％以下に落ちる可能性があるとの情報もあります。
どっちがユーザー評価が高い？
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラは、両方ともユーザーから高い評価を受けています。
ただ、その評価は犬の個々の反応に大きく依存します。
クレデリオプラスは錠剤ですが、ビーフフレーバーが特徴で、多くの犬が嫌がらずに食べてくれるとの声が多いです。
一方、ネクスガードスペクトラは以前はノミ・マダニの駆除とフィラリア予防を別々のお薬を使っていたが、ネクスガードスペクトラに切り替えて投与が楽になったという飼い主さんが多いようです。
ただし、おやつタイプのお薬ですが、なかなか食べてくれないワンちゃんもいるようです。
細かく砕いて、フードやおやつに混ぜるなど工夫して与えている飼い主さんもいます。
したがって、他のユーザーの評価を参考にするだけでなく、自分の犬がどの薬に良い反応を示すか見ることが重要です。
どっちが投与しやすい？
クレデリオプラスはビーフフレーバー付きの錠剤で、犬の嗜好に合わせた設計がされています。
錠剤のサイズは犬のサイズに合わせて約0.6cm～2cmとなっており、直接あげたり、フードに混ぜたりと愛犬に合わせた方法を選べます。
一方、ネクスガードスペクトラはソフトチュアブル（おやつタイプ）で、食事のタイミングを気にせずに投与できる利点があります。
ただ、結局のところ愛犬がどちらを好むかは「与えてみなければわからない」という結論付けになります。
まずは、比較的安価なクレデリオプラスから始めてみて、不具合があるようならネクスガードスペクトラに切り替える、という作戦でも良いでしょう。
おそらく、どちらかは愛犬に気に入ってもらえると思うからです。
いずれにしても、どちらも適切な方法で投与を行い、愛犬の反応を見ながら最適なほうを選択することが重要です。
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの違いを総括
記事のポイントをまとめます。
クレデリオプラスは体重が1.4kg以上、年齢が8週齢以上の犬に対して使用可能
ネクスガードスペクトラは体重が2kg以上、年齢が8週齢以上の犬に対して使用可能
妊娠中や授乳中の犬に対する安全性は、どちらの製品においても確認されていない
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの副作用
- 消化器系の問題が含まれ、一部の犬で嘔吐、下痢、食欲不振などが観察されている
- ただ、ほとんどの犬に副作用は見られない
クレデリオプラスはビーフフレーバー付きの錠剤で、犬の嗜好に合わせた設計がされている
ネクスガードスペクトラはソフトチュアブル（おやつタイプ）で、食事のタイミングを気にせずに投与できる
クレデリオプラスの投与は食事と一緒に行うことが推奨されている
ネクスガードスペクトラは食事に関係なく投与することが可能
クレデリオプラスとネクスガードスペクトラの主成分は異なるが、それぞれ寄生虫を駆除する作用がある
クレデリオプラスの駆除効果は90％以上を保持しており、ネクスガードスペクトラの駆除効果は70％以下に落ちている
どちらの製品も獣医師からの推奨度は高いが、それぞれの特性を理解し、犬の状況に合わせて選択することが重要
どちらの薬も飲みやすさを考慮した設計となっているが、最終的にあなたの犬がどちらを好むかが重要
