あらすじとは？意味や書き方、どこまでかを簡単に解説

あらすじとは何か？

あらすじについて、理解を深めていきましょう。

あらすじの意味を簡単に解説

一般的には、あらすじは物語の冒頭から結末までの流れを簡潔にまとめたものとなっています。しかし、場合によっては、物語の中でも重要なシーンやキャラクターの紹介など、あらすじに含まれる情報が異なることがあります。

例えば、小説のあらすじを書く場合、主要な登場人物や舞台、物語の始まりと終わり、そしてその物語の中で起こる主な出来事や転機などを簡潔にまとめます。

あらすじは、物語をまだ知らない人に対して、物語の内容を知らせるために使われることが多く、物語を紹介する場合や、評論や感想を述べる場合にも頻繁に使用されます。

あらすじを書くことは、文章を要約するスキルを身に付けるうえでも役立ちます。また、物語の理解を深めるためにも、あらすじを書くことで物語の構造や展開を整理することができます。

小学生向けにわかりやすく

ここでは、小学生向けに、わかりやすく説明しておきます。

あらすじとは、物語や映画、小説、漫画、ドラマなどのストーリーの概要を表す言葉です。例えば、お気に入りの絵本のあらすじを読むことで、物語の主人公や出来事を簡単に理解することができます。

あらすじには、物語の始まりや終わり、主要な出来事や登場人物が含まれます。物語のストーリーを知る上でとても重要な情報であり、読んだ後に物語の内容を思い出したい時にも役立ちます。

例えば、「赤ずきんちゃん」という物語のあらすじを書くと、「森の中で赤ずきんちゃんがおばあさんの家に向かう途中、オオカミに出会ってしまう。オオカミはおばあさんに化けて、赤ずきんちゃんを騙して食べようとするが、最後はハンターに救われる」というように簡単にまとめることができます。

物語を楽しむためにも、あらすじを読んで物語の概要を理解することはとても大切なことです。

あらすじとはどこまでのこと？

ただし、物語の長さや複雑さによっては、全ての出来事を網羅することが難しい場合もあります。そのため、あらすじは必ずしも物語の全ての部分を網羅するものではなく、物語を知る上での基本的な情報やポイントを伝えるためのものであることが多いです。

また、あらすじはあくまで物語の概要を伝えるものであるため、詳細な描写や、物語の奥深いテーマやメッセージ、背景や設定については含まれない場合があります。

読書感想文のあらすじとは

読書感想文の中でのあらすじとは、読んだ本の内容を要約したものです。読書感想文では、本の印象や感想を述べるために、あらすじを書くことが重要になります。

読書感想文におけるあらすじは、以下のようなポイントに注意して書くとよいでしょう。

登場人物や設定の説明

あらすじの最初には、物語の主要な登場人物や背景設定などを説明することが必要です。読者が物語を理解する上で、このような情報が重要になります

物語の展開の要約

あらすじの中心部分では、物語の展開を簡潔にまとめることが必要です。この部分では、重要なイベントや転機、そして主人公が抱える問題や課題などを示すことが重要です

物語の結末の説明

あらすじの最後には、物語の結末を説明することが必要です。この部分では、物語の結末がどのようにまとめられたかや、主人公の成長や変化、そして物語から得られた教訓などを示すことが重要です

このように、読書感想文でのあらすじは、読者に物語の内容を理解してもらうための重要な要素です。しかし、あくまでも要約であるため、あらすじだけを書いても十分な感想文にはなりません。読んだ本の印象や感想を加えることで、より深い読書体験を共有することができます。

書き方5ステップ

あらすじの書き方にはいくつかの方法がありますが、一般的には以下のような手順があります。

１．物語を読み込む

まず、物語をよく読んで内容を理解しましょう。あらすじを書くためには、物語の流れや登場人物、出来事の順序をしっかりと把握する必要があります。

２．要点をまとめる

物語の要点を把握したら、出来事の流れや重要なポイントをまとめます。要点を明確にしておくことで、あらすじの構成がスムーズになります。

３．簡潔にまとめる

あらすじは簡潔にまとめることが重要です。出来事や登場人物の名前など、必要最低限の情報を含めてまとめます。一方で、細かすぎる描写や詳細な説明は不要です。

４．時制に注意する

あらすじを書く際には、適切な時制を使うことが大切です。たとえば、映画の場合は現在形で書くことが多く、小説の場合は過去形で書くことが多いです。

５．文章を整える

最後に、あらすじを読みやすく整えましょう。簡潔で分かりやすい文章にすることで、読み手が物語の内容を把握しやすくなります。

以上の手順を踏んで、物語の要点を的確にまとめた簡潔で分かりやすいあらすじを書くことができます。

簡単な例7つ

ここでは、有名な物語のあらすじをいくつか例として挙げます。

①赤ずきんちゃん

ある日、森の中を通っておばあさんの家に行く途中の赤ずきんちゃんは、オオカミに出会ってしまう。オオカミはおばあさんに化けて、赤ずきんちゃんを騙して食べようとするが、最後はハンターに救われる。

②ピーターパン

ある晩、ウェンディとその弟たちが寝ていると、窓からピーターパンが現れる。ピーターパンは、ネバーランドという島に連れていってくれると約束し、ウェンディとその弟たちを誘う。そこで彼らは、ピーターパンと一緒に冒険を始める。

③ハリー・ポッターと賢者の石

両親を亡くしたハリーは、魔法使いの学校「ホグワーツ」に入学する。ホグワーツで、ハリーはロンとハーマイオニーという友達と出会い、魔法や魔法生物の存在を知る。一方で、ハリーは自分についての秘密を知るために、ある人物を探し始める。

④星の王子さま

パイロットと出会った飛行士は、彼が幼いころに出会った星の王子さまという人物と出会う。星の王子さまは、小さな惑星で独り暮らしをしていたが、地球に向かう途中で様々な星を旅していた。二人は、星の王子さまの話を通じて、人間の心や大切なことを学ぶ。

⑤走れメロス

主人公のメロスは、王様の暴走に対抗するため、自らの命を賭けて友人のセリヌンティウスを救うために、都へと向かいます。途中、出会った老人との会話を通じて、メロスは人間の本質や愛について考えさせられます。

⑥坊ちゃん

主人公の坊ちゃんは、貧しい農家の子供として生まれ、貧困や家庭の問題に苦しみながらも、勉学に励み、最終的には高等教育を受けることに成功します。しかし、大学生活での浪費や女性関係によって借金を背負い、最終的には父親の協力を得て、自らの過ちを認めることになります。

⑦君の名は。

主人公の瀧と三葉は、遠く離れた場所に住む二人ですが、ある日、突然入れ替わり、お互いの身体を借りることになります。その後、二人はお互いの人生や背景を知ることで、互いの存在を大切に思うようになります。最終的に、二人は再び元の身体に戻りますが、お互いの心はつながり続けます。

以上が、いくつかの作品のあらすじの例です。あらすじには物語の主要なポイントが簡潔にまとめられています。

君の名は。（新海誠）あらすじを詳しく

上記のあらすじは、非常に短文でしたが、『君の名は。』を元に、もう少し長いものを紹介しておきます。

という感じです。

あらすじとは：梗概(こうがい)や論文

あらすじについては、

と、悩む人もいるのでそれぞれ解説しつつ、論文などにも言及しておきます。

結末・オチ・ネタバレは書いて良い？

オチや結末をあらすじに含めると、読者にとってストーリーを追いかける上での楽しみが奪われることになります。また、オチや結末を知らない状態で物語を読むことが楽しいと思う人もいるため、あらすじにオチや結末を書くことは避ける方が良いでしょう。

ただし、書き手と読み手の関係や書かれる文書の目的によっては、あらすじにオチや結末を書くことが適切な場合もあります。

例えば、あらすじを読む人が物語を知っている前提である場合や、あらすじだけでは読者に伝えられない重要なメッセージがある場合などです。しかし、あらすじにオチや結末を書く場合は、その旨を明示することが望ましいでしょう。

梗概(こうがい)あらすじとは

梗概（こうがい）あらすじについても、ふれておきましょう。

梗概（こうがい）あらすじとは、ある書物や報告書、論文などの内容を、簡潔にまとめたものです。一般的に、研究やビジネスなどの分野で用いられます。

「梗概」とは、「要点を押さえた簡潔な文章」を意味し、あらすじとは「物語の概要を簡潔にまとめたもの」という意味であり、両者の用語のニュアンスは異なります。

梗概あらすじは、本文の内容をできるだけ簡潔にまとめたものであり、書く人の意図や目的によって長さや詳細さが異なる場合があります。一般的には、書物や論文などにおいて、読者が内容を素早く把握しやすくするために、また、レビューや評価のために梗概あらすじを書くことが多くあります。

梗概あらすじは、先に述べたように、研究論文やビジネス文書など、専門的な分野の文書で使用されることが多いですが、小説や映画などの物語の概要を簡潔にまとめたものも、ある程度は「梗概あらすじ」と呼ぶことができます。

あらすじに関する論文

あらすじとは？について総括

記事のポイントをまとめます。

あらすじとは

あらすじとは物語や映画、小説、漫画、ドラマ、その他のストーリー形式の要約を表す言葉
　※物語の冒頭から結末までの流れを簡潔にまとめたもの

あらすじという言葉がどこまでを指すか

1. 物語の出だしの状況設定
2. 主要人物の紹介
3. 物語の展開やハイライトとなる出来事
4. ストーリーのクライマックス（頂点）となる部分
5. 物語の結末

読書感想文の中でのあらすじ
　＝読んだ本の内容を要約したもの

書き方5ステップ

1. 物語を読み込む
2. 要点をまとめる
3. 簡潔にまとめる
4. 時制に注意する
5. 文章を整える

基本的には、あらすじにオチや結末を書くことは避けるべき

梗概(こうがい)あらすじ

• ある書物や報告書、論文などの内容を簡潔にまとめたもの
  ※研究やビジネスなどの分野で用いられる