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三毛別羆事件とゴールデンカムイ:山本兵吉と二瓶鉄造の繋がり

1915年12月に起きた三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)は、日本史上最悪の獣害といわれている。

体重340kgのエゾヒグマが数度にわたり民家を襲撃し、死亡者7名、負傷者3名を出した悲劇的な事件だ。

熊の恐ろしさを物語るこの事件は、いくつかのマンガのモチーフとしても使われており、特にゴールデンカムイとの関係性が話題になることが多い。

そこで、三毛別羆事件とゴールデンカムイの関係性について明らかにしつつ、山本兵吉と二瓶鉄造の繋がりや、ネットでよく語られる小説『熊嵐』などに言及していこう。

三毛別羆事件 ゴールデンカムイ

記事の内容

  • 三毛別羆事件とゴールデンカムイ
  • ゴールデンカムイでモチーフになった伝説の猟師(マタギ)
  • 事件の生き残りも狩猟の名人に
  • ゴールデンカムイの登場人物:二瓶鉄造
  • 鬼滅の刃・外伝のクマ
  • 事件への海外の反応
  • wikiは短くなった?
  • 三毛別羆事件は嘘?フィクション?
  • 『熊嵐』あらすじ
  • 三毛別羆事件を参考にしたゴールデンカムイ
  • 原作を読むなら「まんが王国」
  • アニメで見るなら「U-NEXT」
  • 三毛別羆事件とゴールデンカムイについて総括

三毛別羆事件とゴールデンカムイ

三毛別羆事件は、三毛別事件、六線沢熊害事件、苫前羆事件、苫前三毛別事件などとも呼ばれている。

三毛別とは地名で、アイヌ語で「川下へ流し出す川」を意味する「サンケ・ペツ」に由来している。

六線沢と呼ばれていた開拓集落にヒグマが現れた。クマはその後も何度も現れ、近くに住んでいた池田富蔵は何か対策を打たなければならないと考えていた。

そこで彼はマタギ2人にクマの撃退を依頼した。しかし、マタギはクマに傷を負わせただけで取り逃がしてしまう。

最初にクマが民家を襲ったのは12月9日の午前11時半頃だった。

被害に遭ったのは太田三郎の内縁の妻・阿部マユと養子に迎える予定だった当時6歳の蓮見幹雄だった。

太田三郎が帰ってくると幹雄は側頭部に親指大の穴が開き、すでに息絶えていた。マユは保管用の食料として山奥に引きずられていった。窓枠にはマユのものとおぼしき数十本の頭髪が絡みついていた。

すでに遅い時間だったため、この日は住民たちに打つ手はなかった。

翌日の午前9時、捜索隊が結成され、クマを発見する。

思いがけず近くでクマに遭遇したため、慌てふためいた彼らの中で発砲できたのはわずか一丁だけだった。

銃の音でヒグマが逃げる。捜索隊がクマのいた辺りを確認すると、マユのものらしき頭と足の一部があった。

その日の夜、太田家では幹雄とマユの葬式が行われた。村民はクマを恐れたため、参列したのは喪主の太田三郎を含めて9人だった。

そこに再びクマが襲来する。

棺桶が打ち返されて遺体が散らばり、参加者は大混乱に陥った。しかし、ひとりが銃を持っていたため、クマはそこから逃げていった。

そしてクマはそこから500mほど離れた明景家を襲った。

そこには明景家の家族と事件を通報するためにやってきた家族、男手として身を寄せていた長松要吉の合計11人がいた。

妊婦だった斉藤タケは「腹破らんでくれ!」「のど喰って殺して!」とお腹の中の子を守ろうとしたが、上半身から食われてしまう。

駆けつけた村の男たちらが空に向かって鉄砲を撃つと、ヒグマは裏山へと姿を消した。

結果、この日の襲撃で胎児を含めた5人が殺害され、3人が重傷を負った。

六線沢村の住民たちは三毛別にある三毛別教場へと避難した。

ゴールデンカムイでモチーフになった伝説の猟師(マタギ)

通報を受けた北海道庁警察部は、討伐隊の組織を指示した。しかし、林野に紛れるヒグマをなかなか発見することができずにいた。

ヒグマには獲物を取り戻そうとする習性があるため、これを利用してヒグマをおびき寄せる策が提案される。そして犠牲者の遺体を餌にしておびき寄せるが上手くいかなかった。

12月13日、歩兵第28連隊の将兵30名が出動した。

住民が避難して無人になっていた家がヒグマに侵入される。猟師の山本兵吉がヒグマを目撃するが、射殺には至らなかった。

ゴールデンカムイでモチーフになった伝説の猟師(マタギ)

12月14日、討伐隊と別で山に入った山本はヒグマを発見する。

20mという至近距離まで接近した山本は背後から発砲して命中させる。さらにもう一発をヒグマの頭部に貫通させ射殺した。

12日からの3日間で投入された討伐隊員はのべ600人、アイヌ犬10頭以上、導入された鉄砲は60丁にも及んだ。

このヒグマを殺した山本兵吉こそがゴールデンカムイのモチーフになった伝説の猟師である。

 

事件の生き残りも狩猟の名人に

大川春義(おおかわはるよし)は三毛別羆事件の数少ない目撃者のひとりである。

同事件での犠牲者の仇を討つために猟師となり、生涯で100頭以上のヒグマを仕留めてヒグマ狩猟の名人と呼ばれるようになる。

三毛別羆事件の被害者たち7人の位牌の前で、1人につきヒグマを10頭、計70頭を仕留めて仇を討つことを誓っていた。

大川春義は猟師たちにヒグマの生態や狩猟の知識を教わっていた。また山本兵吉にも師事している。

事件の生き残りも狩猟の名人に

ゴールデンカムイの登場人物:二瓶鉄造

二瓶鉄造は猟師をしている初老の男性だ。

劇中での年齢は59歳だった。

ある日二瓶がヒグマを解体していると、三人の盗賊から命を狙われる。二瓶はそのうち2人を追い詰めて殺し、ついには警察に保護された3人目も殺してしまう。

これにより三人を殺した罪で網走監獄に収監されることになる。

しかし、監獄ではなく山で死にたいという思いが強く、脱獄する。

二瓶鉄造がこれまでに倒したヒグマの数は200頭、山本兵吉が生涯で獲ったヒグマは300頭である。二瓶はまだ初老だったため、このまま猟師を続けていけば山本のように300頭も夢ではなかっただろう。

また二瓶鉄造は「一発で決めれば殺される。一発で決めるから腹が据わるのだ」といった信条を持っていた。

山本兵吉も「最初の一発で仕留めねばならない」という信条を持っており、できるだけ近くまで行き、熊を撃ち殺していた。

二瓶鉄造も山本兵吉も北海道在住で、子供がいるという点でも共通している。

鬼滅の刃・外伝のクマ

鬼滅の刃では炭治郎の父が巨大なクマと戦っている。

また外伝でも巨大なクマが登場している。「穴持たず」と呼ばれるそのクマは6人を食い殺しており、体長9尺、体重は300kg以上ある。

山本兵吉によって仕留められたヒグマは体長2.7m、体重340kgのエゾヒグマと大きさもかなり似ている。

通常のエゾヒグマは体長がオスで約1.9~2.3m、メスで約1.6~1.8mのため、いかに三毛別羆事件のクマが巨大であったかがわかるだろう。

事件への海外の反応

三毛別羆事件は海外での知名度もある。

世界の獣害事件ランキングでも8位に入っている。

  1. ギュスターヴ
  2. チャンパーワットの人喰い虎
  3. パナーの人喰い豹
  4. ゴースト&ダークネス
  5. ジェヴォーダンの獣
  6. マイソールの人食いクマ
  7. ニュージャージーの人喰い鮫
  8. 三毛別羆事件
  9. 二本指のトム
  10. ヌジョンベの人喰いライオン

ちなみに1位のギュスターヴはナイルワニである。全長6m以上もあり、年齢は100歳以上といわれている。300人以上を食い殺した。何度か射殺を試みたが、すべて失敗に終わる。

体にはいくつか弾痕があるが致命傷には至らなかった。最後に目撃されたのは2008年である。ギュスターヴは映画『カニング・キラー 殺戮の沼』のモデルにもなっている。

wikiは短くなった?

日本語Wikipedia三大文学と呼ばれるものがある。

これらは読み物として面白いWikipediaのおすすめとして、よく取り上げられる。

具体的には以下の3つである。

  • 三毛別羆事件
  • 八甲田雪中行軍遭難事件
  • 地方病(日本住血吸虫症)

これらは単にボリュームが多いだけでなく、実際にあった事件や事象を淡々と解説しているにも関わらず、グイグイ読ませる力があるといわれている。

しかし三毛別羆事件に関しては以前と今の記述が変わってしまっている。

「今の三毛別羆事件のWikipediaの記事は、何故、簡略されているのですか?」

「Wikipediaは、皆でつくる百科事典なので、きちんとした根拠が裏付けられるのなら、具体的な記事になるでしょう。

推測が入り混じった投稿では後で読んだ人たちの要請でカットされてしまう可能性もあります。」(Yahoo!知恵袋より引用)

以前はもっと長かったようだが、今は大幅に削られてしまっており、もはや日本語Wikipedia三大文学にも含まれないという意見もある。

三毛別羆事件は嘘?フィクション?

三毛別羆事件はネット上でもよく取り上げられている。

しかし、ネット上での話はほとんどが『熊嵐』を元にしているとも言われている。

『熊嵐』は1977年に新潮社から出版された吉村昭の小説である。

三毛別羆事件をモデルにした作品で、テレビ・ラジオでもドラマ化されている。

登場人物名などは違っているものの、凄腕の猟師が熊を殺すという流れは同じである。

熊嵐

『熊嵐』あらすじ

北海道苫前村六線沢の島川家をヒグマが襲う。ヒグマは2人を殺害し、その2人の通夜の席にも現れる。さらには隣家にも進入し、子供や妊婦も殺害される。

警察に頼んでも効果が見られなかったため、区長は凄腕の猟師・山岡銀四郎に応援を頼む。銀四郎が熊を仕留めた後、今後の対策を巡って村人たち迷走する。

銀四郎は人間の愚かさに対して怒り、村人たちの元から去ってしまうのだった。

三毛別羆事件を参考にしたゴールデンカムイ

ゴールデンカムイは『週刊ヤングジャンプ』2014年38号から2022年まで連載されていた人気マンガだ。

明治末期の北海道・樺太が舞台に金塊をめぐるサバイバルバトルが展開される。

2018年にはテレビアニメ化もされている。

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三毛別羆事件とゴールデンカムイについて総括

記事のポイントをまとめよう。

三毛別羆事件とゴールデンカムイについて

三毛別羆事件は日本史上最悪の獣害

  • ヒグマにより死亡者7名・負傷者3名を出す
  • 討伐のために600人が投入される

ヒグマを倒したのが伝説の猟師・山本兵吉

生き残った大川春義もヒグマ狩猟の名人に

ゴールデンカムイの二瓶鉄造は山本兵吉がモデル

鬼滅の刃のクマは三毛別羆事件のヒグマがモデル

三毛別羆事件は世界の獣害ランキングで8位に入っている

Wikipediaの文は以前よりも削られている

ネットで語られるのは小説『熊嵐』が元になっていることが多い

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三毛別羆事件は1915年12月9日から14日にかけてヒグマによって何人もの人間が殺傷された事件だ。多数の犠牲者を出し、日本はもちろん世界史上でも類を見ない凶悪事件として数えられている。

『ゴールデンカムイ』は明治時代の北海道を舞台にしたマンガだが、その中のキャラクター二瓶鉄造は、三毛別羆事件に関わった山本兵吉がモデルだと考えられている。

『ゴールデンカムイ』には他にも実在の人物をモデルにしたキャラクターが出てくるため、調べてみると新しい発見があるかもしれない。

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