日本を含むアジア圏では、黒髪の割合が圧倒的多数を占めていますが、遺伝もしくは加齢とともに増えてくる「白髪」は高齢者の象徴的な特徴とみなされています。
それは黒と白のコントラストが目立つからでしょう。
ある大学の研究では「白髪は避けられない宿命」と定義しているようです。とはいえ高齢ではなく、30代で白髪だらけになってしまうことはどうなのでしょうか。
そこで、30代で白髪だらけな男性と女性に対しその理由と対処方法を6つ紹介しつつ、白髪の増加は老化をしらせる大切なシグナルであることにも言及しています。
併せて、そうなってしまった時の受け止め方を考えておくことも大切です。
記事の内容
- 30代で白髪だらけになったときの受け止め方
- 30代で急に白髪が増えるのは一般的?
- 白髪だらけの女性に対する印象
- 30代前半女性の白髪や染めない人
- 男性が30代で白髪だらけだったらどうか
- 男性は諦めが早い傾向
- 白髪は何とかすべきものなのか?
- 30代の白髪はヘアカラーで染めるのが無難かも
- 30代で白髪だらけにならないためにできること
- 白髪になってしまうメカニズム
- 色素幹細胞へ悪影響を与えること
- 白髪は警告?急に増える原因
- 白髪だらけになりがちなママ
- 30代の白髪は治るのか
- ヘアバースサプリメントを試してみよう
- 30代で白髪だらけについて総括
30代で白髪だらけになったときの受け止め方
若いうちに白髪が目立ってくると老けて見えてしまい、なによりテンションが下がるものです。
しかし白髪に対する受け止め方は、男性と女性では差があるようで、また年齢によっても変わってくることが各種アンケートで分かっています。
白髪対策など気になるところですが、まずは「白髪」に対する受け止め方や、もっているイメージについて掘り下げていきましょう。
30代で急に白髪が増えるのは一般的?
個人差はあるものの、平均では男性で34歳、女性で35歳から白髪が生えはじめます。しかも気がつきにくいことに、白髪が最初に映えてくるので一番多いのは鼻毛です。鼻毛をじっくり真剣に見ることなど稀なので、その段階で気がつかないことが多いのでしょう。
そして次に白髪が出現するのが髪の毛になります。髪の毛に白髪が混じりはじめると、さすがに気がつくことになりますが、その段階ではある程度進行している状態だと理解しましょう。
白髪になっていく進行速度は個人差がありますが、リクルートライフスタイルが2017年に行った「白髪に関する意識調査2017」によると、白髪が気になりだした平均年齢、白髪を染め始めた平均年齢は下表のとおりです。
男性 | 女性 | |
白髪が気になりだした年齢 | 38.0歳 | 41.8歳 |
白髪染めを始めた年齢 | 40.9歳 | 42.6歳 |
このデータを見ると、白髪を気にしだしてから染めるに至るよう状態になるまで、男性で3.8年、女性で1.7年かかっていることが分かります。美意識の違いもありますが、白髪だらけになるまでの年数は短いと推測されます。
白髪だらけの女性に対する印象
本人は気付かない場合でも、多くの女性が30代から白髪が生えはじめるのですが、白髪だらけになる前にカラーリングなどの対策をする人がほとんどです。
それというのも男性と比較して女性の方が美容に対する関心が高く、ヘアセットなどに気を使っているからでしょう。
しかし中には気を使わない女性もいるのも事実です。
これもリクルートによる調査ですが、男性から見た「白髪女性のイメージ」では、ネガティブな印象ばかりが上位意見として並んでいます。
1位 | 老けて見える | 73.40% |
2位 | 疲れて見える | 40.90% |
3位 | 地味 | 25.50% |
4位 | 身なりに手を抜いている | 18.30% |
5位 | 好感が持てない | 13.80% |
同上:リクルート「白髪に関する意識調査2017」
「老けて見える」がダントツの1位になっています。
老化現象の一つである白髪なので、老けて見られるのも無理からぬことですが、白髪が生えはじめの時期は「髪の毛の曲がり角」ともいわれ、ボリュームなども落ち始めるので、何も対策を行わなければ余計にネガティブな印象になってしまいます。
30代前半女性の白髪や染めない人
白髪女性のなかで30代の早い時期に白髪が生えてくるケースもありますが、とくにネガティブ意見が集中するのは「何もしないでそのまま白髪を生やしている女性」に対してです。
ネットなどでも多くの声が上がっていて、それを集約すると「まだ30代なのに何故白髪のまま染めずにいるのですか?」ということになります。気にしていない本人からすれば大きなお世話なのでしょうが、周囲からすれば良い気分でないことは確かです。
とくに黒髪に白髪が生えているホントになにもしていない状態は、不潔なイメージすら持たれてしまいます。ただ中には、皮膚が弱くてカラーできない女性もいるので、4位の意見であるような「身なりに手を抜いている」とは決めつけることはできません。
男性が30代で白髪だらけだったらどうか
男性は女性より髪の毛を短くしたヘアスタイルが多いことから、白髪が生えはじめると目立ちやすい傾向があります。そんな白髪男性に対する女性が抱くイメージも調査されていますが、意外とポジティブな意見がある点が驚きです。
1位 | 老けて見える | 53.20% |
2位 | 落ち着いている | 29.20% |
3位 | シンプル、飾らない | 26.80% |
4位 | 疲れて見える | 21.70% |
5位 | かっこいい、素敵 | 20.20% |
同上:リクルート「白髪に関する意識調査2017」
何故か白髪男性にポジティブ意見があるのは、白髪であることを支持されている男性芸能人の影響があると思われます。
調べてみても、俳優・ミュージシャンの吉川晃司さんや岩城滉一さんなど、白髪のヘアが渋さを感じさせる有名人がいることは確かです。
しかし気を付けなければならないのは、あくまで特定の人に対するイメージだということで、どの男性でもポジティブに見られるかというとそんなことはありません。
男性は諦めが早い傾向
それまでなかった白髪が生えてくると、男性女性にかかわらず多くの人が抵抗感を覚えるものです。しかしそれから歳を重ねていくと、どこかで諦めの心境に至るもので、これには男女で大きな差が見られます。
「自分の白髪に抵抗感があるか」という質問に対し、20代~30代男性の約75%は抵抗感があると回答していますが、40代以降は急激に下がってきます。
ちょうど加速度的に白髪が増えていく時期と重なるので、いくら染めても生えてくる白髪に白旗を掲げるのかもしれません。
それが女性になると50代まで約80%の方は抵抗感があるという調査結果になっています。これは男女の美意識の差や、男性より女性の方が子供と一緒に行動することが多く、「子どもに恥をかかせたくない」という考えがあってのことだと思われます。
白髪は何とかすべきものなのか?
白髪は老けて見られる要素の一つですが、なかには「自然体のまま」といって何も対策をしない人もいます。しかし白髪は生え方によって「だらしない」「仕事ができなさそう」というビジネス上の悪印象につながることもあるので注意が必要です。
髪の毛のほとんどが白髪になったら「ロマンスグレー」といえるのでしょうが、中途半端な状態だとネガティブ要素が強くなるので、白髪対策を考えた方が無難だといえます。
30代の白髪はヘアカラーで染めるのが無難かも
これは30代の白髪に対する一つのアドバイスなのですが、昭和の頃と違い今の30代といえばまだまだ若い世代だといえます。30代の白髪は頭が真っ白になるほど多くなく、やはり白髪交じりだと見た目の印象もマイナスになるでしょう。
カラーリングは自分でやることも出来ますが、見えないところを染めるのは慣れが必要なので、プロにお願いすることをおすすめします。
美容室でカラーをすると5,000円~10,000万円かかってしまうので、5,000円以下で全体染めまでしてくれるヘアカラー専門店だと比較的お安く済ませることができます。
30代で白髪だらけにならないためにできること
人によってはなるがまま白髪を放置するのでしょうが、少なくとも30代の多くは「何とかしたい」と思うことでしょう。
一般的には白髪染めが即効性という点では効果的です。
しかし染めると生え際の白髪が目立ってしまうという問題もあるので、ここからは考えられる原因や、根本的な対処方法について説明していきます。
白髪になってしまうメカニズム
現在は「白髪になる=黒髪が生えない」というメカニズムは解明されています。人の髪の毛は、毛根部分にある毛母細胞が分裂することで生えてくるのですが、21世紀の初めにこの部分に「バルジ領域」というものが発見されました。
バルジ領域には、毛を作りだす「毛包幹細胞」と、毛の色素に関係する細胞を増やす「色素幹細胞(メラノサイト)」の2つの細胞が存在しています。
黒髪の場合、色素幹細胞でメラニン色素を作りだし、それで黒髪が生えてくるのですが、何らかの理由によって色素幹細胞の働きが悪くなることで白髪になってしまうのです。ちなみに毛包幹細胞の働きが悪くなるとハゲになってしまいます。
ここまでは分かっていながら、色素幹細胞がなぜ衰えてしまうのかは、複数要因が考えられるものの決定的な原因は分かっていません。
色素幹細胞へ悪影響を与えること
色素幹細胞がメラニン色素を作りだせなくなる原因については、いくつかの要因が指摘されています。
まず誰にでも当てはまることが「加齢」です。30代以降の白髪はほぼ加齢による色素幹細胞の衰えが大きな原因となっています。
逆に10代20代で見られる若白髪は、遺伝的要因といわれており、生まれつき色素幹細胞の働きが弱いと考えられています。
これ以外にも色素幹細胞に悪影響を与えると考えられているのが、ストレスや食生活の乱れ、飲酒、喫煙、睡眠不足、紫外線、ホルモンバランスの乱れなどです。
その多くが毛髪以外にも身体にとって好ましくないことだらけなので、白髪対策以外でも気を付けた方がよいでしょう。
白髪は警告?急に増える原因
白髪が生えはじめてからの進行速度は個人差が大きいのですが、急に増える場合は病気の可能性もあるので注意が必要です。つまり病気の影響で色素幹細胞の機能の低下や停止が考えられます。
この場合疑われるものに、ビタミン12不足によって引き起こされる悪性貧血や、甲状腺機能低下症、腎不全などの可能性も考えられるので、これらの病気によって起こる諸症状が自覚されるときは、早めに医師による診断が必要です。
白髪だらけになりがちなママ
女性にとって妊娠は体に多くの負担をかけてしまいます。胎児に栄養が必要なことから栄養不足になったり、ホルモンバランスが崩れたり、白髪になってしまう要素が多くなってしまうのです。
また妊娠から出産、そして子育てに至るまでストレスも加わるので、白髪リスクが高いといえます。個人差がありますが、一過性の白髪で終わる方もいます。この時期はとくに栄養バランスを気にしたほうがよいでしょう。
30代の白髪は治るのか
白髪の生えはじめに、色素幹細胞へ悪影響を与えてしまう生活習慣やストレスなど、なにか自覚できるものがあったら、それを改善することで黒髪に戻ることはあります。
ただ絶対に治るとは言い切れないので、考えられる要因を改善しながら様子を見てみましょう。
飲酒や喫煙はもとより、栄養バランスについては独身者においては乱れがちになるので、毛髪以外のためにもよく考えてみましょう。
ヘアバースサプリメントを試してみよう
毛包幹細胞や色素幹細胞が正常に働けるためには、必要な栄養素を摂取することは非常に大事なことです。髪の毛の質を保つためには、タンパク質、シスチン、メチオミン、ミネラル。亜鉛などが有効で、白髪に対してはヨードやチロシン、ビタミン群が有効だといわれています。
これらを食事だけで摂取するのは大変なので、サプリメントを活用するのが楽をするポイントです。オススメなのは、自らも薄毛で悩んでいたという元神賢太医師が開発した「ヘアバースサプリメント」で、以下の栄養素を補給できます。
- ビタミンB1
- パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)
- ケラチン
- L-シスチン
- 乾燥酵母(ミネラル)
- 葉酸
- 大豆イソフラボン
- 亜鉛
多くの論文で髪質への効果が発表されているCYPサプリ「ヘアバースサプリメント」は、一度試してみる価値がある栄養補助食品です。
30代で白髪だらけについて総括
記事のポイントをまとめます。
30代で白髪だらけの印象
- 多くの人が30代で白髪が生えはじめる
- 30代白髪女性へのイメージはマイナス印象ばかり
- とくに何も対策していない女性には嫌悪感すら覚える人も
- 白髪男性にはポジティブな意見もあるが勘違いしないように
- 結局女性より男性の方が白髪放置率は高い
- やはり30代は染めておいた方が無難です
白髪になる理由や対処方法
- 色素幹細胞の機能低下が白髪の原因
- 遺伝が影響するのは若白髪だけです
- ストレスや生活習慣の乱れは白髪のもと
- 急激な白髪増加は病気の可能性もあり
- 妊娠や出産は白髪になりやすいが一過性の場合も
- 栄養は重要なのでヘアバースサプリを利用しよう
遅かれ早かれほとんどの人に訪れる白髪の悩みですが、30代のうちに増えて白髪だらけになるのは、人に与える印象やそれ自体がストレスになるので、何かしらの対策は必要です。
白髪の増加は、あなたの老化をしらせる大切なシグナルなので、見てみぬふりをすることなく、生活習慣や食生活を見直す良いタイミングだと思いましょう。
これをやれば100%解決するという特効薬はありませんが、自分を見つめなおしながら色々と改善してみることをオススメします。