医療の発展に伴い、犬の寿命が長くなったことで、昔と比べて一緒に過ごせる時間が長くなった。ただし、その分、高齢のために病気で亡くなることも多い。
そうした中、犬の死亡原因として腎不全(腎臓病)は、第3位に挙げられている。
腎不全は症状がわかりにくかったり、進行が早かったりするため、気づいたときには重症化しているケースが多々あるのだ。
このことから、愛犬が腎不全の末期で共に苦しい思いをしている飼い主も多い。
そこで、犬の腎不全末期からの回復は難しい現実を受け止めつつ、それでも長生きのために飼い主のあなたにできる「最善」について言及しいこう。
腎臓病にかかってしまったときの適切な対処方法や治療法、注意点なども紹介しているので参考にしてほしい。
記事の内容
- 犬の腎不全 末期からの回復(腎臓病)
- ①慢性腎不全とは
①-2.初期症状
①-3.末期症状
震えが出る - ②急性腎不全とは
②-2.初期症状
②-3.末期症状 - 犬の腎臓の働きについて
- 腎不全になりやすい犬種
- 腎不全の余命はどのくらい?
- 痛みを緩和する末期のケア
- 散歩の際にできること
- 最期は老衰のように穏やかに
- 腎不全を避けて長生きするために
- 苦しまないよう普段からよく観察する
- 犬の腎不全 末期からの回復:食事療法
- たんぱく質(肉)・塩分を控える
- こまめに水分を補給する
- リンを調節する
- 必須脂肪酸を摂るようにする
- さつまいもはNG
- チーズもダメ
- キャベツは与え方に注意
- 鰹節で食欲が増すこともある
- 療法食を食べないときのフードはどれがいい?
- 効率的にたんぱく質を与えるならオリジンドッグフード
- リナコール60カプセル(慢性腎臓病治療)
- リナコールの評価
- 犬の腎不全末期からの回復は難しいが最善を尽くそう
- 総括
犬の腎不全 末期からの回復(腎臓病)
犬の腎臓は人間と同じように左右に1個ずつある。
腎臓で重要な働きをしているネフロンという濾過組織は、血液中の老廃物を尿として排出したり、体内の水分やミネラルのバランスを正常な値に維持してくれる。
このネフロンが傷ついたり、壊れたりしてしまうと腎機能が正常に働かなくなり、老廃物がどんどん体内に溜まってしまう。この老廃物は脳や臓器にとって毒性があり、溜まり続けると体に悪影響を及ぼす。
これが犬の腎不全だ。
犬の腎不全は症状が現れるまでの時間の経過により、慢性腎不全と急性腎不全に分けられる。
①犬の慢性腎不全とは
慢性腎不全(慢性腎臓病)は数ヶ月から数年かけて徐々に腎機能が低下していく。
主に10~13歳のシニア犬に多く見られ、一度発症すると完治することはないといわれている。
犬の慢性腎不全は急性腎不全から慢性に移行したり、遺伝性の腎臓病が原因となることが多い。慢性腎不全はゆっくり時間をかけて病状が進行していくため、症状が出ることにはすでに原因がわからなくなってしまうことが多い。
腎臓の組織は破壊されてしまうと回復することはない。
そのため、残っている腎臓の機能をいかに長く持たせるかが治療の目的となる。
慢性腎不全になると、血液中の老廃物や毒素が溜まりやすくなってしまう。治療ではそれらの老廃物や毒素を排出することがメインとなる。
服薬の他、静脈点滴や皮下点滴などで体液を増加させることで、腎機能を補助したり、専門医によって腹膜透析や血液透析などの透析治療を行ったりする。
①-2.初期症状
初期は無症状のため、気づかない場合が多い。だんだんと以下のような症状が見られるようになってくる。
- 多飲多尿
- 元気がなくなる
- 食欲不振
- 体重減少
- 嘔吐
- 脱水
①-3.末期症状
ステージが進行して腎機能が低下すると、以下のような症状が見られるようになる。
- 口臭
- 嘔吐
- 下痢
- 尿毒症
- 意識混濁
震えが出る
高窒素血症と尿毒症が原因となり、嘔吐や下痢、震え、口臭などといった症状が出てくることもある。
さらに体内の水分やナトリウムが排出されないことで高血圧となり、心臓にも悪影響を及ぼす。
②犬の急性腎不全とは
急性腎不全(急性腎障害)は、数時間から数日間という短期間で急激に腎機能が低下していく。
適切な治療を行うことで腎機能が回復することもあるが、腎臓への障害が大きいと慢性腎不全に移行してしまうこともある。
急性腎不全は犬が腎毒性の高いものを誤飲誤食したことが原因となる場合が多い。たとえば、ブドウやレーズン、不凍液に使われるエチレングリコール、痛み止めとして使われるイブプロフェンやアセトアミノフェンなどは犬にとっては脅威となり得る。
その他にもフィラリアなどのウィルス感染やレプトスピラなどの細胞感染によって起こるケースもある。心臓疾患・熱中症などで血流が悪くなり、尿が正常に排出できないことが原因となる場合もある。
急性腎不全は短時間で命を落とす可能性があるため、入院して治療を行う。
毒性のあるものを誤飲誤食した可能性がある場合は、まず内容物を吐かせるなどの処置を行う。それから崩れてしまった電解質のバランスを整えるため、点滴・カテーテルで膀胱内に投与する。
重症化してしまい、点滴やカテーテルでも反応がない場合は、透析治療が行われる。ただし、犬の透析治療ができる施設は限られているため、獣医師と相談することになる。
②-2.初期症状
- 元気がなくなる
- 食欲不振
- 嘔吐
- 下痢
- 脱水症状
- 呼吸が早い
急性腎不全の場合、まず元気がなくなることが多い。それから食欲不振、嘔吐、下痢、脱水といった症状が見られるようになる。
早期に処置すれば回復する可能性が高いため、異状を感じた場合はすぐに獣医師に診てもらうようにしよう。
②-3.末期症状
- 尿毒症
- 口内炎
- 意識低下
- 痙攣
急性腎不全が進行すると尿毒症という状態になる。
尿毒症とは腎臓の働きが極度に低下して起こる変化で、腎臓の働きが正常の10分の1程度まで低下してしまうと現れる。治療しないままでいると、生命に関わるような深刻な事態となってしまう。
そもそも犬の腎臓にはどういった働きがある?
腎臓というと尿を作る器官というイメージがあるが、それ以外にも重要な働きを担っている。
まず腎臓には血液中に含まれる必要なものを体内に残し、不要なもの(老廃物)は尿として排泄するろ過の働きがある。
さらに体内のナトリウム・カルシウム・リンといったミネラルを一定に保ったり、体内の水分や酸・アルカリを調節するなど体内環境のバランスを調える働きもある。
血圧が下がるとレニンという酵素を腎臓から分泌して、血圧を調節するホルモンを生成する。血圧が一定の状態に保たれることで腎臓のろ過機能が正常に働くようになるのだ。
腎不全になりやすい犬種
高齢の犬ほど腎不全になるリスクは高まる。
以下の犬種は腎不全の発症報告が多い。
- ミニチュア・シュナウザー
- ゴールデン・レトリバー
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- シー・ズー
- ビーグル
- ブル・テリア
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
腎不全の余命はどのくらい?
犬が腎不全になった場合の余命は発見時期による。
急性腎不全の場合、早期発見・早期治療で回復を見込めるが、腎不全は進行が早いため、1週間から1ヶ月で死に至る場合もある。
慢性腎不全の場合、診断されてから1年半~2年が余命といわれている。
痛みを緩和する末期のケア
腎不全になってしまうと通院して皮下点滴を行うことが多い。
自宅で十分な水分補給ができていないと通院回数を減らすことができない。
そのため、自宅ではしっかり水分が摂れるようにケアすることが大切だ。
ウェットフードにしたり、ドライフードをふやかすなど、食事からも十分な水分が摂れるようにしよう。
ただし、犬の状態によっては水分の与えすぎによって嘔吐などの症状がでることもあるため、どのくらいの水分が適量かは獣医師に確認してみよう。
散歩の際にできること
腎臓病のときは疲れが残るような激しい運動は避けるべきといわれている。
ある程度の運動であれば血流の流れがよくなり、新陳代謝が促されるため、健康に役立つと考えられている。散歩することでストレス解消にもつながるため、できるだけ連れて行くようにしよう。
また、犬は散歩することで排尿を促すという効果もある。
腎不全になってしまうと尿の量や回数が減ってしまうことがある。そんなときに散歩に連れて行くと、これまでの習慣から尿をするようになる犬も多い。
さまざまなメリットがあるが、犬が嫌がるようであればもちろん散歩はしないようにしよう。
疲れは大敵のため、普段よりも距離を減らすなどして、あまり疲れがたまらないように気をつけよう。
最期は老衰のように穏やかに
慢性腎不全により死が近づくと、食欲がまったくない状態が1週間以上続き、ほとんど寝ているような状態になる。
亡くなる前日や当日は血圧が下がるため、口の粘膜がだんだん白くなってくる。
動かなくなる時間が多くなるため、眠るように穏やかに亡くなることが多い。
自分の腕の中で看取ろうと考える人もいるが、ちょっとした拍子に呼吸が止まってしまうケースもある。そうすると自分が動かしたせいで死んでしまったと後悔する可能性もあるため十分に注意すること。
亡くなったときが愛犬の寿命のため、あまり自責の念をもたないようにしよう。
腎不全を避けて長生きするために
腎不全を防ぐためには、犬にとって毒となる食べ物や化学物質、人間用薬物を犬が届かないところに置いておくことが大切だ。
普段の食事では、塩分を控えた栄養バランスのいい食事を与えるように心がけよう。いつも新鮮な水を用意して、すぐに水分補給できる状態にしておくことも重要だ。
腎不全は感染症が原因で引き起こされることもあるため、ワクチン接種をして感染症予防にも努めよう。
苦しまないよう普段からよく観察する
慢性腎不全は一度なってしまうと、ずっと付き合っていかなければならない。急性腎不全はすぐに病状が悪化して死に至ることもある。
いずれの場合も早くから治療を始めれば対処できることもある。
普段から愛犬の飲水量や尿の量を観察して、異状がないか観察することが大切だ。
体に不調がなくても定期的に健康診断を受け、病気を早期に発見できるようにしよう。
犬の腎不全 末期からの回復:食事療法
腎不全の場合、腎臓の負担を軽減させるために食事療法が推奨される。
ここからは犬が腎不全になったときにどのようなものを与えればいいのか、反対にどういったものを与えてはダメなのかについて詳しく解説していく。
愛犬のしろ犬マリンが初期の腎不全になった。食事療法で進行を遅らせる事ができる状態💦
何も飼い主しろ戌と同じ病気にならなくてもいいのにねぇ🥹— しろ戌と保護犬マリン (@crm250baja) August 26, 2022
たんぱく質(肉)・塩分を控える
症状が進行してしまった場合、たんぱく質を制限する必要がある。ただし、たんぱく質を制限しすぎてしまうと筋肉量が落ちるといった弊害もあるため、できるだけ良質なたんぱく質を与えるようにしよう。
犬の腎不全を悪化させないためには塩分を控えることも大切だ。
症状が軽い場合、塩分を制限した食事を与えることで経過が良好になることもある。ただし、極度に塩分を制限してしまうと脱水症状を引き起こしてしまい、腎不全が悪化しかねない。
腎不全の場合は、獣医師に相談して適切な塩分を与えるようにしよう。
腎不全の犬がモリモリして良い歯応え抜群のバキバキむしゃむしゃ食べられるおやつないですか?
ジャーキーとかガム食べるんだけどタンパク質多くてあんまりあげたくない、、、— さいきょうのやくびょうがみおたく (@OPPALIAN) August 29, 2022
こまめに水分を補給する
腎不全になると通院で皮下点滴を行うことが多い。
自宅で十分な水分補給ができていれば、点滴の回数を減らせることができる。
たとえば与えるエサをウェットフードにしたり、ドライフードをふやかすなどして自然に水分が摂れるようにするのがおすすめだ。
ただし、犬の状態によっては水分の与えすぎによって嘔吐などの消化器の症状が出ることもあるため、様子を見ながら与えるようにしたい。
リンを調節する
ミネラルに含まれているリンは、歯・骨・細胞を作るために欠かせない栄養素だ。
しかし腎臓病になってしまうと、腎機能が低下してしまうため、余分なリンを捨てられなくなり、体内にリンが過剰にたまってしまうようになるのだ。
体内にリンがたまりすぎると、慢性腎臓病を悪化させるといわれているため、適度な摂取量に調節する必要がある。
食事療法でリンを調整することで、腎臓病の犬の生存期間が延びたという報告もあるため、エサを与える際にはリンの量を意識してみよう。
必須脂肪酸を摂るようにする
必須脂肪酸のひとつであるオメガ3脂肪酸は、腎臓を構成するネフロンの毛細血管の炎症を和らげるといわれている。
毛細血管の炎症によって腎臓のろ過機能が低下する恐れもあるため、オメガ3脂肪酸を摂るようにすれば腎臓のケアにも役立つ。
ただし必須脂肪酸は体内では生成できないため、食事だけでなくサプリメントなども活用して補うようにしよう。
参照:不和脂肪酸(必須脂肪酸) | e-ヘルスネット 厚生労働省
さつまいもはNG
甘みがあるためさつまいもを好む犬も多いが、腎不全の場合は控えたほうがいい。
さつまいもに含まれるカリウムが低血圧や不整脈の原因となるため、腎不全が進行した犬には注意が必要だ。
その他に、バナナ、かぼちゃの種などもカリウムが多く含まれているため、腎不全の犬に与えるのは控えたい。
チーズもダメ
チーズにはリンが多く含まれている。
リンは体の骨の80%を占めており、筋肉や臓器の構成成分である。そういった意味では必要なのだが、腎機能が低下するとリンの排出能力が低下して血液中の濃度が高くなりすぎてしまう。
そのため、チーズやヨーグルトなどリンが多く含まれる乳製品は与えないほうがいいだろう。他にタラや鮭、卵などにもリンは多く含まれている。
🐶にぶどう🍇はNG!
犬はぶどうで中毒を起こします。腹痛や下痢や嘔吐、腎不全を発症する場合があります。1粒で中毒になる子もいれば3粒食べても何も症状が出ない子もいますが個体差なので分量に関係なく、ぶどうにはご注意を⚠シーズンの美味しいぶどう🍇は愛犬には我慢してもらいましょ~— きょうへい🐾ペット用品で社会貢献 (@kyo_hei25) August 29, 2022
キャベツは与え方に注意
キャベツは低リン・低ナトリウム・低たんぱく質のため、腎臓病を患った犬に与えても問題ない。葉酸・食物繊維・各種ビタミンが含まれており、栄養もしっかり摂ることができる。
ただし、キャベツにはシュウ酸という成分が含まれている。
シュウ酸を摂りすぎると体の中に結石が生じてしまい、老犬や体が弱った犬には注意が必要となる。もし結石ができてしまうと激痛とともに尿道に詰まり、腎機能に負担がかかってしまう。
そのため、犬にキャベツを与える際はシュウ酸を取り除くために茹でてから与えるのがおすすめだ。茹でることで食物繊維も柔らかくなり、消化しやすくなる。
鰹節で食欲が増すこともある
腎臓病用のドライフードに鰹節(かつお節)を混ぜると食べやすくなることがある。
かつお節のニオイによって犬の嗅覚が刺激され、ドライフードを食べてくれるのだ。ただし、ドライフードの上に鰹節を振りかけただけだと、鰹節だけ食べてしまうため、丁寧に混ぜ込んでから与えよう。
鰹節はリンの含有量が多いが、大量に与える可能性は少ない。
100gあたりのリン含有量は790mgと鶏ささみ220mgよりも圧倒的に高いが、ドライフードに混ぜるくらいならば0.5g程度なので、それほど気にする必要はない。
食事を食べなくなってしまうと、体内に蓄えられたたんぱく質を分解してエネルギーに変換していくことになる。この行為は腎臓に負担をかけるため、腎臓病がさらに悪化してしまう。
鰹節をふりかけることでドッグフードを食べるようになるならば、そういったリスクも避けることができる。
療法食を食べないときのフードはどれがいい?
腎臓病の療法食は犬に好まれないことが多く、なかなか食べてくれない犬も多い。
そんなときは犬が好きな食べ物を少量混ぜて与えてみよう。
ただし、ささみのようなお肉(たんぱく質)を与えすぎると尿毒症になってしまう恐れがあるため、あくまでトッピング程度の量にしておこう。
おやつを与える場合は、腎臓病の犬のおやつを与えるのがいいだろう。
オリジンドッグフード
オリジンドッグフードには良質なたんぱく質が含まれているため、一度の食事で適切な量のたんぱく質を与えることができる。
効率的にたんぱく質を与えたいときにお勧めのフードだ。
どのドッグフードを与えていいか迷ったときには、ぜひ検討してみてほしい。
>>世界中から高い評価を受けるペットフード【オリジン公式サイト】
リナコール60カプセル(慢性腎臓病治療)
「リナコール60カプセル」とは、犬猫の慢性腎臓病や腎性高窒素血症の治療を目的とした、シンガポール発FURMENTの腸内フローラ商品だ。
シンガポールの獣医師も勧める即効性があり、治療だけでなく、予防や健康維持といった目的でも使用できる特徴がある。
リナコール詳細
- 動物病院で利用可能な慢性腎臓病や腎性高窒素血症を改善するための治療薬の中で、最も即効性がある内の1つ
- 有名な同等商品よりも即効性に優れており、使用1~2週間で数値の改善がみられる
- ペットが腎性高窒素血症から回復した後も、毎日投与することができる
- 自然由来成分で安全性が高く、長期的な腎臓の健康維持を可能にする
- 予防、治療、健康維持といった幅広い目的で使用可能
- すべての年齢で使用可能
- 冷蔵保存の必要がないのもファーメントシリーズ
- 発行乳酸菌製品特有の風味(酸味)があり、犬猫が好みやすい味なので投与が簡単
つまり、あなたの愛猫にリナコールを試してあげてほしい。
あなたが、今、やるべきことは最善を尽くすことだと思う。
リナコール60カプセルは、「ぺっとくすり」で購入できる。
リナコールの評価
すごく効いた気がします
フォルテコールを使用してましたが、少しでも良くなるものがあればと少し高額ですが購入しました。使うタイミングを検討していた所、健康だと思っていた別の11歳の子が急性腎不全で瀕死に。即効性があると記載があったので、病院から出された薬が一段落した所でこちらにシフトしてみました。
使い始めて程なく食欲、元気共にすっかり良くなり、1ヶ月半程経った今では毎日の点滴もせずにすっかり元気に落ち着いております。このお薬だけのせいかどうかは分かりませんが効いたのだと思います。購入して良かった!
ただ、大きいカプセルに粉末が入った形状なので、猫にそのまま飲ませるのは難しいです。問い合わせて相談し、カプセルのままの方が(溶けるタイミングなど考慮されている為)ベストなんでしょうが、飲まなないよりは良かろうという事で、腎臓ケアのウェットフードに中身の粉を混ぜて食べさせております。
フォルテコールと合わせての使用もできそうなので、お財布と相談しながら続けていくか検討中。何はともあれウチの猫はリナコールに救われました!!
総括:犬の腎不全末期からの回復は難しいが最善を尽くそう
記事のポイントをまとめよう。
犬の腎不全末期からの回復について
腎不全は腎機能が正常に働くなり老廃物が体内に溜まる病気
徐々に機能低下するのが慢性腎不全
- 初期症状:元気がなくなる・食欲不振
- 末期症状:尿毒症・意識混濁
短期間で急激に肝機能が低下するのが急性腎不全
- 初期症状:元気がなくなる・脱水症状
- 末期症状:意識低下・痙攣
犬の腎臓には必要なものを体内に残し不要なものを排出する働きがある
急性腎不全は1週間から1ヶ月、慢性腎不全は1年半から2年が余命
ミニチュア・シュナウザーやゴールデン・レトリバーは腎不全になりやすい
腎不全になっても散歩は大切
最期は老衰のように穏やかに亡くなる
腎不全にならないように普段からよく観察する
腎不全の際の食事
- たんぱく質・塩分を控える
- こまめに水分補給する
- リンを調節する
- 必須脂肪酸を摂るようにする
- さつまいもは与えない
- チーズも与えない
- キャベツは与え方に注意
- 鰹節で食欲が湧くこともある
療法食を食べない場合は好きなものを混ぜる
リナコール60カプセルを試すべき
※慢性腎臓病治療
リナコール利用者の評価は総じて高い
犬の腎不全は一度かかってしまうと、なかなか完治は望めない。
早期発見することで回復したり、進行を緩やかにすることは可能だが、末期となると非常に厳しい現実がある。
だからこそ、少しでも穏やかに最期を迎えられるよう、諦めずにベストを尽くしてあげてほしい。