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進撃の巨人 実写がひどいと大不評:リヴァイ不在も酷評価【映画】

進撃の巨人 実写 映画 ひどい

2021年にはついに原作が完結し、ショッキングかつ感動的なラストが大反響を呼んだ『進撃の巨人』。アニメも世界中で人気を集めており、今の日本のポップカルチャーを代表するコンテンツのひとつと言えるだろう。

そんな『進撃の巨人』は、2015年には実写映画化もされた。しかしこの映画版に関しては、想像を絶するほどの大不評が巻き起こった。実写版『進撃の巨人』はどこがひどかったのか、なぜこんな結果になってしまったのか、見ていこう。

進撃の巨人の実写は・・

  • 進撃の巨人の実写映画は「ひどい」と大反響
  • 実写映画の評価は?
  • 『進撃の巨人』実写映画の酷いポイントは?
    実写映画は立体機動がひどい?
    実写映画はリヴァイが不在
    実写映画ではミカサが死亡!?
    いらない!余計なラブシーンも
    巨人役は賛否両論?
  • スタッフのコメントも炎上?
  • 原作と全然違う
  • 実写映画の脚本は渡辺雄介と町山智浩
  • 実写映画の改変は原作者が希望

進撃の巨人の実写映画は「ひどい」と大反響


2015年に公開された実写版『進撃の巨人』。前後編の2部作で公開され、それぞれ『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』のタイトルがつけられた。

監督は平成ガメラシリーズなどで知られる特撮アクションの名手・樋口真嗣が務め、キャストも三浦春馬や本郷奏多、水原希子、長谷川博己、石原さとみなど実力派が並んだこの作品。しかし、批評的には大失敗に終わっている。

もともと漫画やアニメの実写化は成功例が少ないが、その中でもこの実写版『進撃の巨人』は「漫画原作の失敗映画の代表例」とさえ言われてきた。

実写映画の評価は?

実写版『進撃の巨人』はネット上の個々のレビューなどの声はもちろん、映画サイトでの評価も散々だ。

例を出すと、この記事執筆時点で、まず「映画.com」が2作平均で星2.5ほど(5点満点中)。「Filmarks」も同じく5点満点中の2.5。「Yahoo!映画」では2.2。「Amazonビデオ」のレビューもおよそ2.2と、いずれも半分以下だ。これでも公開から時間を経て再評価の声なども集まり、多少は上昇した方である。

これらの映画サイトのレビューでは、「星4以上が高評価」「星3.5くらいが普通の評価」「星3を下回ると低評価」と見られることが多いように思われる。それをもとに考えると、実写版『進撃の巨人』は満場一致の低評価作品と言えるだろう。

『進撃の巨人』実写映画の評価

『進撃の巨人』実写映画の酷いポイントは?

満を持して公開されたのに散々な結果に終わった実写版『進撃の巨人』だが、なぜここまで酷評される結果になってしまったのだろうか。

「ひどい」と言われた具体的なポイントをまとめてみた。

『進撃の巨人』実写映画の酷いポイント

実写映画は立体機動がひどい?

まず、真っ先に批判の対象となったのが、劇中の戦闘シーンの描写。特に『進撃の巨人』シリーズの目玉とも言える立体機動のシーンだ。

主にワイヤーアクションとCG合成を用いて描かれた立体機動だが、そのクオリティは「いかにも合成映像」という部分も目立った。アニメでは凄まじい迫力の立体機動アクションが描かれて好評を博していただけに、実写映画の立体機動は原作ファンを中心に大きな落胆と失望を招いた。

一方で、邦画の制作費事情を知るコアな映画ファンからは「予算の制約の大きい邦画にしてはよくやっていた」「キャストもアクションを頑張っていた」と評する声もそれなりにある。

厳しい予算の枠の中で、精いっぱい健闘した本作を擁護する人も少なくなかったようだ。

確かに、CG合成やカメラアングルの演出などに拙い部分はあるものの、特撮とCG、ワイヤーアクションを組み合わせたアクション描写には見応えのある部分もあった。ハリウッド映画のようなクオリティを期待すると厳しいが、特撮作品として観れば評価できる点もあるだろう。

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実写映画はリヴァイが不在


映像面以外にも、ストーリー面でも大批判を呼んだ実写版『進撃の巨人』。

ストーリーやキャラの大幅な改変が挟まれたことで原作ファンからは大ブーイングが巻き起こったが、その中でも強烈な非難のポイントになったのが「リヴァイの不在」だ。

『進撃の巨人』の登場人物の中でもトップクラスの人気を誇る、人類最強の男、リヴァイ兵長。世界観を構築する最重要キャラクターの一人と言えるだろう。

しかし、実写版『進撃の巨人』ではこのリヴァイは登場しない。存在そのものが消されている。その代わりに登場したのが、長谷川博己が演じる「シキシマ」という最強の戦士だ。

ポジション的にはリヴァイとほぼ同じ人物だが、リンゴを齧ってキザな表情をキメる、主人公エレンをやたらと煽る、無意味に高いところから戦闘を見物するなど、安易なキャラクター付けのための行動が目立った。いわば「劣化リヴァイ」とでも言うべき人物だ。

出演キャストが皆日本人のため、違和感のない名前のオリジナルキャラクターに変更された……とされているが、存在感やカリスマ性、劇中で描かれる強さなど、どれをとってもリヴァイには及ばないだろう。原作ファンからも「特にシキシマが気持ち悪い」と酷評される結果となった。

実写映画ではミカサが死亡!?

実写映画の前編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の序盤で、ミカサが子どもを守るために巨人に襲われ、死亡したかのような演出も、原作ファンから賛否両論を呼んだ。

結果的にミカサは生きていたわけだが、巨人襲撃から数年後にエレンと再会したミカサはなぜかいきなり訓練を積んだ精鋭兵士に成長。おまけに前述のシキシマと男女の関係になっていて、エレンの前でシキシマとキスまでしてしまうという有り様だった。

ミカサといえば、原作では不動のメインヒロインとして知られ、最初から最後まで、一心にエレンを想い続けたことで有名だ。そんなミカサにあろうことか他の男とキスをさせるという「寝取られ」路線への改変は、原作ファンの怒りを招いた。

これについては、何故こんな改変が面白いと、斬新で「ウケる」と制作陣が思ったのか、疑問を感じざるを得ないだろう。

いらない!余計なラブシーンも

中盤で唐突に挟まれるラブシーンも、「気持ち悪い」と不評を招いた。

それは、実写版オリジナルのキャラクターである、子どものいる女性兵士のヒアナがエレンに迫り、自分の胸を触らせながら「私の娘の父親にならない?」と自分との関係を迫るというもの。

ミカサとシキシマの関係を知ったエレンを揺さぶる……という狙いが一応あると思われる展開だが、唐突なラブシーンにドン引きした観客が多かったようだ。

実写版『進撃の巨人』PG12指定の作品であり、人間が巨人に容赦なく食われたり巨人が体を損壊させる描写もあるので、ラブシーンが挟まれること自体には問題がない。しかし、あまり効果的な演出とは評価されなかったようで、むしろ作品のストーリー上は邪魔なシーンとされてしまっている。

シキシマのキャラクターに続き、こうした「安易なオリジナル演出」の数々が、実写版『進撃の巨人』の評価を大きく損なっていると考えられる。

巨人役は賛否両論?


実写版『進撃の巨人』の公開前から話題を呼んでいたのが、特殊メイクの人間を特撮合成した巨人の描写。

実はこの巨人役の中には、ゲスト出演した映画業界の関係者も多く含まれていたそうだ。また、エレンが変身した巨人と格闘戦をくり広げる巨人役には、特撮界で名の知れたスタントマンも多く出演しているという。

そして、一般募集のエキストラも数多く出演。奇怪な動きとグロテスクな姿の巨人がひしめく姿は大きな反響を呼んだ。

ただ、ほぼ裸の巨人たちが蠢く姿は相当にショッキングで、PG12指定の破壊描写以上に衝撃を受けた観客も多かったようだ。実写だからこそ生々しさが強調されてしまい、賛否両論を招くポイントになった。

スタッフのコメントも炎上?

実写版『進撃の巨人』に関しては、作品だけでなく、スタッフのコメントのいくつかも物議を醸した。

まず、メガホンを取った樋口真嗣監督。樋口氏は本作がある有名映画ブログで酷評された件について、自身のフェイスブックで「こいつに試写状を送ったバカは誰だ」といったコメントを投稿した。

友人限定で公開された投稿だったが、誰かの手によってこれがネット上で拡散され、大炎上。釈明する事態になったが、その内容も「見せる価値がない人に試写状を送ったマヌケな宣伝担当に対しての怒りだった」と火に油を注ぐものだった。

『進撃の巨人』実写映画のスタッフのコメントも炎上

この「試写状を送った」という点については樋口氏の誤解だったことが発覚し、あらためて樋口氏が謝罪。この件に関してはここで収束した。

さらに、本作の特殊造型プロデューサーの西村喜廣氏も、CGや特撮のクオリティを酷評するネットレビューに対して「じゃあ金で顔叩かれたハリウッド映画だけ観ればいい」といった反論をTwitterに投稿。

これに対しては、「作り手がTwitterで言うべきことではない」と、作り手の事情を半ば愚痴のようにSNSに書き込むことに対して批判が起こり、やはり炎上した。

作品の酷評にこれらの発言が合わさったことで炎上が加速したが、それを「消火」したのはメインキャストの一人だった石原さとみさん。

「どんな意見や感想も間違いじゃないし正しい」としつつ、「まずは自分の目で身体で心で体感しに行ってもらえたら」と語り、これが「大人の対応」だと称賛された。

原作と全然違う


ここまで見て分かるように、実写版『進撃の巨人』が酷評された大きな理由のひとつとして「原作と全然違う」「改変されたポイントが多すぎる」という点が挙げられる。

なぜ別物と言っていいほどにストーリーやキャラクター設定が改変されることになったのか、その裏には意外な理由があった。

実写映画の脚本は渡辺雄介と町山智浩

実写版『進撃の巨人』の脚本を手がけたのは、脚本家の渡辺雄介氏と、映画評論家の町山智浩氏だ。

渡辺雄介氏は実写版『GANTZ』や『ザ・ファブル』、『ジョーカー・ゲーム』などを手がけてきた実力派。大作とされた実写版『進撃の巨人』に参加するのも納得の人物だ。

そして、町山智浩氏は評論家として数多くの華々しい実績があり、ラジオ出演などでも人気を博している人物。

一方でSNS上の過激な言動や政治活動でも有名で、つるの剛士さんが盗難被害を受けた際にリプライで「被害者しぐさ」などと何故かつるのさんを非難したり、万引き事件のニュースに「148円で警察呼ぶなよ」と被害者側の店を非難して大炎上したりと、たびたび発言が物議を醸してきた。

実績のあるベテランとはいえ、映画評論家が作品の脚本を手がけるという珍しい制作方式は、公開前から「どんな作品ができあがるんだ?」と話題を呼んだ。

その結果がこのようなものになっているので、この試みは世間の評価という点では成功したとは思えないが。

実写映画の改変は原作者が希望


評論家の町山智浩氏が実写版『進撃の巨人』の脚本を手がけるきっかけになったのは、なんと原作者の諌山創氏の希望があってのことだったという。

もともと諌山創氏が町山氏のラジオのファンで、ぜひ脚本を書いてほしいと声をかけたそうだ。

さらに、原作からの大きなストーリー改変も諌山創氏が自ら希望したこと。漫画の映像化としては既にアニメがベストなかたちとして存在しているので、実写は思い切って、原作とはまったく別物にしてほしいと町山氏に伝えたという。

これをもとに町山氏はストーリーを大胆にアレンジし、日本人として無理のある名前のリヴァイやエルヴィン、ライナーやベルトルトなどを排除(なぜアルミンはOKだったのかは謎だが)。

その他にも数多くの改変が行われ、ある意味で映画史に名前を刻む実写版『進撃の巨人』が完成した。

この実写版『進撃の巨人』に向けられた壮絶な批判について、諌山創氏は「憤りも受けとめ、理解したい」とコメントを表明しているが、本人的には絶賛の出来だったという。

総括:進撃の巨人のひどい実写映画化について

「観客や原作ファンの大多数が酷評した」という意味では、ひどい実写映画化作品だったと言わざるを得ない実写版『進撃の巨人』。

だが、究極的には映画の評価は「それを観て面白いと思ったか」という各個人のものだ。

噂だけは耳にしたけど、まだ実際には見ていない……という方は、ぜひ一度手に取ってみてほしい。

進撃の巨人 ひどい実写映画化について

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