ガンダム動物園とは、バンダイナムコエンターテインメントから発売されている機動戦士ガンダム vs.シリーズというゲームをプレイすることに熱中し過ぎて、マナーやモラルいう概念が存在しないプレイヤーを指す言葉である。
※アーケード版はバンダイナムコアミューズメントから発売
そこで、ガンダム動物園について詳しく解説をしていこう。
記事の内容
- なぜガンダム動物園と呼ばれるのか?
- ゲームシステムを解説
- ガンダム動物園に関する名言
- ガンダム動物園に関する事件
リアルファイトどころではない場合も?
店内が火事でも避難をしない
埼玉県にて死傷事件発生 - 総括
なぜガンダム動物園と呼ばれるのか?
ガンダム動物園という言葉が目立つようになったのは、某所のゲームセンターにて、「ガンダムコーナーからの奇声がひどすぎる」という苦情が書かれた1枚の画像がネット上にあがったことからである。
さらに、その様子を撮影した動画も2019年になるころには数多くアップロードされて、それらを見た人の感想で動物園呼ばわりされていた。
中には備品である灰皿を投げ飛ばす者も多くいて、それをやるとさすがに店を出禁にされるのだが、そういった者が多く存在したせいで店内から灰皿を撤去する店も増えた。
しかし灰皿など投げる物が店から無くなり物に当たることができなくなるなったので、奇声はさらにエスカレートしたのであった。
またガンダムvsシリーズは1作目が2001年の頃から出ている歴史の長いシリーズではあるが、動物園と呼ばれるほどに民度が悪化したのは2014年の頃からのようである。
ゲームシステムを解説
機動戦士ガンダムvs.シリーズの特徴として戦いは”常に”2vs2で戦うという対戦ゲームでは珍しいルールを採用している。そのためその特殊なシステム上ゲームセンターでの野良プレイでは、様々な問題が起きやすくなっているのだ。
例えば組んだ相手があまり上手くない、または知識と経験の少ない初心者であった場合、ミスをしてしまったり思い通りに動いていなかったせいで敗北したとする。
そうすると負けたら、「自分の実力は棚に上げておいて、負けた原因の全てを相手に押し付ける」という発想のプレイヤーが非常に多いのである。そのためその組んでいた相手に対して大声で怒鳴り出す、暴力にでる、または関係ない見物客を煽るなどのできごとが頻繁に起こってしまうのだ。
信じられないことにこういった人種が非常に多いため、アーケード対戦ゲームの中ではトップクラスにプレイヤーマナーがヒドイと言われている。
時と場合によっては警察が出てくる事件に発展することもあるという。
他ゲームのプレイヤーやその様子をネットの動画で見た人々からも「エクバ幼稚園」「ガンダム動物園」といった蔑称で呼ばれてしまうのもやむ得なしである。
また、かつては目立たなかったのだが本格的にオンラインプレイ環境が整えられたEXVSシリーズでは、酷い誹謗中傷合戦がさらにエスカレートしやすくなり、ニコニコ動画の生放送などでも度々問題になってしまうのであった。
投稿された動画においても、「誹謗、中傷、批判禁止」と釘を刺されていてもお構いなしにマウントを取ろうとする者がかなり多い。ガンダム vs.シリーズは多人数の強力プレイをするゲームそのため、普通の1対1の格闘ゲームよりも気分を害する人は多くなってしまう。
そしてこのシリーズは、普通の格闘ゲームと違い味方のミスが目立ちやすいので、敗北は全て相手のせいにしたくなってしまうので、
「自分は悪くないのに負けた!」という感情が起きやすく、プレイ料金の100円を無駄にしたという思いもセットでこういった事件が起きやすいと思われる。
また中には、自分のせいで負けたことを悔やんだプレイヤーが、相手に100円を返すという行為が年々増えているようである。
これは気持ちの問題でしかない行為であるが、一度ネットでこう言う話がでてくれば当然のように強要する者も出てきてしまうことが新しい問題となっている。
開発者側は、「本来の格闘ゲームでは1vs1の戦いだが、負けるたびに自分の下手さに嫌になってしまい初心者の敷居が高い」と言っているものの、この2vs2のモードのみにしたことで敗北は全て他人のせいだというプレイヤーが増えていき、ガンダム動物園という悪しき風習が根付いてしまう原因にもなってしまっている。
ガンダム動物園に関する名言
ガンダムvsシリーズでは対戦中にあらかじめゲーム内で用意されているショートメッセージを、ラインスタンプの様に味方に送ることもできる。そのため負けた事のはらいせに、「粘り勝ちでしたね」や「助かりました」といったメッセージを何度も味方であった相手に送り付けてくることが多い。
そして、ガンダムEXVS2 クロスブースト(通称エクバ2 クロブ)はps4版が出た事で多くのプレイヤーが自宅でもプレイすることが可能になった。PS4は一般的に多く普及していることもあり、このガンダムのゲーム独自の民度のプレイヤーも数多くオンライン対戦に参戦してくる。
PS4には他のプレイヤーに任意のメッセージを直接送る機能がある。
つまりゲーセンの中ではただ奇声をあげるだけだった輩たちが、必死に考えた内容のメッセージをわざわざ組んだ相手に、何度も執拗に送りつけて嫌がらせをしてくるわけである。
その一部を紹介しよう。
タイトル:パンはパンでも弱いパンはな〜んだ?
本文:答えは一般だチンパン野郎
タイトル:呆れるほどの駄目人間だな
本文:この役ただずが。キビキビ動けキビダンゴ
てめえの頭はハッピーセットかよ
残念ながら、こうした内容を送りつけられることは珍しくないようである。
また彼らは嫌味を言う事だけに囚われていて誤字も気にしない。
そしてヒドイ場合は長文で以下のようなメッセージを送りつけてくるのである。
初心者が初心者部屋に来るなとは、何を言っているのかわからなくなってしまう。
「今プレイしている人を辞めさせれば下手な人と当たる可能性は下がる」と考えているのであろうが、そういった蠱毒の壺のような発想はただコンテンツの寿命を縮めるだけの行為そのためある。
しかし、PS4版ならば設定からフレンド申請、メッセージは受信拒否に設定をしておき、さらにゲーム内でもオプション設定から通信メッセージもOFFにしておくことで、ある程度平和にゲームをすることは可能になるである。
メッセージを拒否しても文章を打ち込んだ画面をスクショして、ファンメール機能を使って上記のように画像で送るといった執念をもつ者も珍しくない。
その執念や時間を自分の実力をあげるために使った方が有意義ではないだろうか?
ガンダム動物園に関する事件
リアルファイトどころではない場合も?
しかし相手のせいで負けた、そのせいで100円を無駄にしてしまったという感情を抑えきれずに暴力に出る者も少なからず存在してしまうようである・・・
そして組んだ相手にゲームのプレイ料金である100円を無理やり出させようとする者も存在してしまうのであった。
対戦ゲームの性質上、どうしても勝てば相手にマウントを取りたくなってしまうのが人のサガというものである。普通の対戦ゲームは1vs1で勝負をするので、負けたとしてもある程度は実力不足を認めることができるであろう。
しかし、ガンダムvsシリーズは2vs2で戦う以外のモードは存在しないので、どうしても敗因を他人のせいにしたがってしまう。
また、あらかじめ知人同士で組んでプレイする場合、人間というのは群れたことによってどうしても気が大きくなりがちである。よって普段は一人ならば取らないような行動をしがちになり、煽りプレイなども一度でも行なってしまえば、二度目からは抵抗もどんどん薄れていき平気でやるようになってしまうわけである。
そしてあまりにも常識を逸脱した者によって、リアルファイトどころではない事件が起きてしまうこともあった。令和の日本のゲームセンターの中でのできごとなのに、もはや動物園どころではなくスラム街である。
店内が火事でも避難をしない
火事。尚みんなガンダムはやめられない模様 pic.twitter.com/xwM7GEdz4o
— ことた (@kototai0304) February 7, 2020
店内で火事が起きてしまい避難の指示が出されている。
しかし避難指示をを無視してでも、ゲームプレイに払った100円とガンダムのゲームで1勝することの方が大事なようである。
死んでしまったらもうゲームができないということよりも、そんな人間でも見捨てて避難するわけにはいかない店員さん達の命が危険に晒されてしまっていることが一番気の毒である。
埼玉県にて死傷事件発生
そしてついには取り返しのつかない事件が令和2年の4月に起きてしまったのであった。
令和2年4月12日
ガンダム勢による殺人事件…
被害者と加害者ともに熊本勢との繋がりあり?
人を殴ってはいけません pic.twitter.com/0NgIvRoDsM
— ガンダム勢炎上カレンダー (@Flamegundamvs) April 12, 2020
埼玉県にて起きてしまった事件である。
しかもあろうことか過去にもガンダムオンラインというゲームで、組んだ相手のせいで負けたからやったという理由で死傷事件がおきているため、これが2件目だというのが世も末である。
総括:ガンダム動物園について
ガンダム動物園についてまとめておこう。
- ゲームセンターにてガンダムVSシリーズに熱中する者の様子を見て、ガンダム動物園と呼ばれるようになってしまった
- 彼らは自分のせいで負けたわけじゃないという考えがとても強い
- ゆえに自制もできずに奇声をあげる
- PS4版の場合は相手に執拗に嫌がらせのメッセージを送り続ける
- 物に当たるだけならまだしも、暴力沙汰を起こすことも珍しくない
- ついに令和2年になって死傷事件が起きてしまった
ガンダムVSシリーズは対戦ゲームであり、さらにタッグを組んでの協力プレイ以外のモードがない。
プレイヤーの大半がゲームで勝ちたいだけで他はどうでもよく勝つことが全てで、自分の実力だけならば負けるわけがない、だから足を引っ張る要因は全て排除したい。
だから勝てなかったのは自分以外のせいである。
という考えが蔓延してしまっているために起きている現象である。
ちなみにガンダムシリーズは一貫として、
「たとえ相手が人間でなくてもわかり合うこと」
をテーマにした作品なのだが、そのガンダムのゲームがここまで争いの火種になってしまうのがなんともいえない皮肉である。
しかし言ってしまえば、初代ガンダムでとても有名なシャアからの一言、
「坊やだからさ」
で終わってしまう話そのためある。