舌をペロッと出してかわいらしいペコちゃん。
そんな子供からも大人からも愛されているペコちゃんにも都市伝説があるのをご存じだろうか。
お決まりのちょっとこわい都市伝説だ。
それを単なる噂話と思うもよし、もしかしたら現実かもと捉えるもよし。
この都市伝説を信じて、誰かに話すかどうかはあなた次第。
記事の内容
- ペコちゃんのプロフィール
- 都市伝説とは何か
- ペコちゃんの都市伝説にみる秘密
3-1.ペコちゃんの怖い都市伝説~その1
3-2.ペコちゃんの怖い都市伝説~その2
3-3.ペコちゃんの怖い都市伝説~その3
3-4.別のペコちゃんの都市伝説 - ペコちゃんの怖い都市伝説~検証
4-1.時代検証
4-2.名前の由来
4-3.ミルキーはママの味 - ホッとするペコちゃんの都市伝説
5-1.ペコちゃんの包装紙に関する都市伝説 - 総括
ペコちゃんの都市伝説の前に【プロフィール】
ペコちゃんは不二家を代表するお菓子「ミルキー」の商品キャラクターとして誕生。
お菓子が大好きな永遠に6歳の明るく元気な女の子。
「ペコ」は腹ペコからか?と思われがちだが、公式ホームページでは子牛の愛称「べこ」を西洋風にアレンジして「ペコ」としたとしている。
- 身長:100cm、体重:15kg
1950年(昭和25年)から不二家の店先でお客様を迎えるようになっている。
チャームポイントはほっぺに出している舌で、ポーズによって右側だったり左側だったりする。
「べこ」は東北弁で牛のことをいい、福島では子供の魔避けとして「赤べこ」という郷土玩具がある
都市伝説とは何か
そもそも都市伝説とは何なのか。
現代の都市で生まれ、広く口承される根拠のない噂話
広辞苑より引用
口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの
大辞林より引用
都市化の進んだ現代において口承されている話。出所が明確でなく、多くの人に広まっている噂話。
デジタル大辞泉より引用
これらの説明の通り、都市伝説とはあくまでも口伝えに伝えられているもので、事実とは異なる噂話にすぎないということ。ただし、その中にはもしかしたらという真実も見え隠れするような気持ちにさせる部分があるがゆえに伝説として口承されているのではないか。
テレビ東京系列で2007年から毎年スペシャル番組として年に数回放送されている『やりすぎ都市伝説』という番組がある。都市伝説とはかなりいきすぎた話が多く、ゾクッとするような怖い話がメインになっているからこそ番組が成立するのだろう。
ペコちゃんの都市伝説にみる秘密
ペコちゃんの都市伝説も他の都市伝説同様、怖い話がメインになっている。
ペコちゃんの場合は、ただ怖いというより最終的に納得させられてしまう点がより現実味があるように思う。
お母さんのお肉を食べて空腹をしのいだ
それは戦時中のこと。
ペコちゃんのお父さんとお兄さんは戦争に行ってしまい、残されたお母さんと2人でなんとか生活をしていたペコちゃんだが、食糧難で満足に食べることができない時代で、食べられるものはすべてペコちゃんに与えていたお母さんがついに倒れてしまったのである。
泣きながら医者を呼んできたペコちゃんだったが、医者は「もう治せない。死を待つのみ」と言い放った。
そしてお母さんはペコちゃんに自分が死んだら自分を食べて生き残れと言い残し亡くなった。
わずか6歳のペコちゃんは空腹に耐えかね、お母さんが言ったとおりお母さんの肉を食べて空腹をしのいだという。
母親を〇してしまった・・?
育ち盛りの6歳のペコちゃんはお腹を空かせていたものの、食糧難で食べるものもない時代に生きていた。
1日中「お腹が空いた」をくりかえすペコちゃんに、なんとかして食べ物を与えたいと思ったお母さんはついに自分の腕に刃物をあて、そのそぎ落とした肉をペコちゃんに与えたのである。
母親の肉とわかっていて食べられるわけもなく、ひたすら拒んでいたペコちゃんだが、そこは6歳の少女である。
空腹には勝てずついに母親にすすめられるままに、泣きながらその肉を食べてしまったのだ。
その味は思っていた以上に空腹に響くおいしさだと知ってしまったペコちゃん。
一度母親の肉を食べてしまったペコちゃんは、その味が忘れられなかったこともあり、ついに自分の母親を殺しその肉をすべて食べつくしてしまったのだった。
あの笑顔の中にあるぺろりと出した舌はチャームポイントにしたわけでもなんでもなく、ただただ頬についた母親の血をぺろりとなめていただけだったのだ。
母親の血を飲んだ・・?
お腹を空かせた育ち盛りの6歳のペコちゃんを前に、食べさせてあげられる食糧はなく、1日中「お腹が空いた」をくりかえすペコちゃんに、なんとか栄養を与えたいと考えたお母さんは自分の腕に刃物をあて流れ出るその血をペコちゃんに飲ませたのである。
母親の血など飲めないと拒んでいたペコちゃんだが、空腹に負け舌で一舐め。
その血の味はとてもおいしく忘れられない味となり、ついには寝ているお母さんを殺して食べてしまったのだ。
ペコちゃんの怖い都市伝説には諸説ありますが、基本はお母さんの血(肉)の味が忘れられなくなったペコちゃんがお母さんを殺して食べてしまったという話になる。
そしてお母さんを食べつくしたペコちゃんもその後死んでいる。
ペコちゃんが舌を出している理由
ペコちゃんはお母さんから虐待されていた。
ある日、お母さんから熱湯をかけられたペコちゃんは、とうとうガマンできなくなりキレてお母さんを殺してしまったのだ。
いじわるなお母さんへの恨みもあり、その肉をすべて食べてしまったペコちゃん。
このペコちゃんが舌を出しているのは、頬にあるヤケドをかくすため。
そして、ほっぺがふっくらしているのは、お母さんの肉を口の中にほおばっているからという。
ペコちゃんの都市伝説が怖い【さらに検証】
都市伝説というものは、どこかムリがあったりするもの。
そんなありえないと思われる疑問を検証してみた。
時代検証
不二家は1938年(昭和13年)に創業した日本でも有数の老舗のお菓子屋さんである。
その不二家の店頭にペコちゃんが登場したのが1950年。
すでに第二次世界大戦は終わって5年が経っているので、それほどまでの食糧難はないという時代考証に違いがある。
だが、実際に起こったのは戦時中の話であり、その話を後日談として聞いた不二家の創業者が2人のことを想い、その娘をモデルにしたペコちゃんというキャラクターを作ったという説がある。
食べるものがなくついには母親まで食べなければならなかったペコちゃんを不憫に想い、せめておいしいケーキを好きなだけ食べてほしいと願った創業者。
そして、これからの日本の子供たちが空腹でこんな事件を起こさないようにという願いも込め、ペコちゃんとして店の入り口に設置したのだ。
名前の由来
ペコちゃんのペコは腹ペコのペコではない。
そもそも、このような都市伝説が言い伝えらえるようになったのは、ペコちゃんが腹ペコだったからというイメージからではないだろうか。
プロフィールにも記述した通り、ペコちゃんのペコは牛のべこからきているもの。
ミルキーという生乳のイメージと重なりつけられたと思われる。
「赤べこ」が幸運を呼ぶ牛ということも合わせると、戦時中にあった話の娘の幸せを願いつけられたとしてもおかしくはない話だ。
店頭のペコちゃんが首を振るのはこの赤べこからヒントを得ているのだろうか。
ミルキーはママの味
これらのペコちゃんの怖い都市伝説を聞いてしまうと、「ミルキーはママの味」が甘い音楽に乗った言葉ではなく、現実味のあるぞわっとする言葉に聞こえてしまう。
ミルキーを逆読みすると
ミルキーがキルミとなる。
キルミ=Kill me=殺して
これもまた甘い言葉がぞわっとする言葉に変わる瞬間である。
ただ、このKill meは餓死寸前の娘ペコちゃんを思った母親の想いがこもった言葉だったのではないだろうか。
「自分を殺してその肉を食べてあなたは生き延びて」という母親の切なる願いが聞こえてきそうである。
ホッとするペコちゃんの都市伝説
ペコちゃんに関する都市伝説には怖いものだけではなく、小さな幸せを見つけるホッと心温まるものもある。
ペコちゃんの包装紙に関する都市伝説
花の部分も切れずに10人のペコちゃんが1枚の包装紙に入るのはすごくレアらしい pic.twitter.com/kWyknuNtH9
— 横山 幸太 (@YokoyamaWsdArch) June 1, 2018
もっとも簡単なのが、1枚の包装紙に「ペコちゃんの顔が10個以上」あったら幸せというもの。
その顔は切れていてはNG!
これが12個あったら超レア!
そして顔と顔の間にあるクローバーは通常三つ葉なのだが、これに「四つ葉」が混ざっているものがあるという。
こちらも見つけたら超レア!
他に「大吉」「中吉」「吉」「poko」「アルファベット1文字」などが入っているものもある。
#八雲町 #ご当地ミルキー
17℃、94%、西風1(6時台)
八雲町のペコちゃんにまつわる都市伝説が縁で、不二家も出資し育成牧場設立。からの、町内限定販売のミルキー発売! pic.twitter.com/uloWKp2WtS— NorthWind (@mxe01332naomi) June 30, 2020
ペコちゃんが生まれた1950年頃、北海道八雲町の「あすなろ牧場」に不二家の社員が視察に訪れ見かけた牧場の一人娘からペコちゃんのイメージを膨らませたという都市伝説もある。
「みるきー」の原料になっている生乳の半分が道南の生乳で、その道南の生乳は八雲町の酪農家が出荷している。
総括:ペコちゃんの都市伝説は尾ひれがついて語り継がれていく
都市伝説はあくまでも誰かが創り出した噂話であり、おもしろければおもしろいほどに、怖ければ怖いほどに尾ひれがついて語り継がれていくものである。
そうとわかっていても、実は本当のことなのではという思いも消せないのが都市伝説の存在なのである。
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