世界三大悪女【傍若無人で残酷】西太后・呂雉~日本や韓国にも!

世界には数々の偉業を成し遂げた人物が多く存在する。輝かしい功績で讃えられる者がいるその一方で、悪逆非道な行いにより陰の歴史とも言える不名誉な名の残し方をした者もたくさんいる。

中でも悪女として歴史に名を残した女性たちの悪行は、現代に生きる我々からしても非常に恐ろしく信じられないものばかりだ。とりわけ「世界三大悪女」として名を連ねる面々は、その名に恥じない残虐ぶりである。

最も恐ろしい女は誰なのか?その名前は?日本にも存在した?歴史に刻まれた悪女たちの恐ろしさを紹介していく。

世界三大悪女

記事の内容

  • 世界三大悪女:悪女の定義
  • 絶対的二強!中国の悪女
    ① 呂雉
    ② 西太后
  • 3番目はヨーロッパの【悪妻】
    ③ マリー・アントワネット
  • モーツァルトの妻も悪女だった?
  • 日本の三大悪女は誰か?
    ① 北条政子
    ② 日野富子
    ③ 淀殿
  • 韓国で最も有名な悪女の名前は?
  • 総括

世界三大悪女:悪女の定義

そもそも悪女といっても何を基準とするかで見方が変わってくる。実際のところ世界三大悪女といっても国や時代によって挙がる名前は様々で、単純に「悪い女」だけではあまりにも多すぎて絞れないのが本音である。

しかし歴史的な意味での悪女というと、自ずと挙がってくる名前は世界で一致してくる。共通しているのは富と権力を持ち、その行いによって国の行く末すら変えてしまったこと。

世界三大悪女とは、己の欲望のために多くの人間を苦しめ、国一つの歴史を大きく動かした女のことである。

絶対的二強!中国の悪女

実は世界三大悪女のうち、最も多く名前が挙げられる二人が中国の女性である。長い長い歴史の中で選び抜かれた悪女だからか、この二人に関しては残虐ぶりが群を抜いている。

① 呂雉

呂雉(りょち)は、紀元前202年に漢の初代皇帝となった劉邦の妻であり、呂后とも呼ばれる。劉邦が皇帝となる前の呂雉は、一男一女をもうけ、敵方である項羽との戦が激化した際も懸命に夫を支え、必死に子どもを守り育てた。

今でこそ世界三大悪女に名を連ねる呂雉だが、劉邦が崩御するまでの十数年は紛れもない良妻賢母である。

しかし夫の死後、息子を恵帝として即位させ、自らが皇太后となると豹変。劉邦の後継として争った庶子(本妻以外の女性が産んだ子)たちの失脚を企て、そのうちの一人である趙王とその母親を殺害した。

特に趙王の母・戚夫人に対する憎しみは強く、劉邦から寵愛を受けていたことや趙王が有力な皇太子候補であったことを根に持っており、戚夫人を捕らえて監禁したあげく、その両手両足を切断し、目・耳・声を潰して便所に置いた。周りには「人豚」と呼ばせ、その様子を見て笑い転げていたという。

そんな母の姿にひどくショックを受けた息子の恵帝は、酒色に溺れ、20代の若さで早世した。その後、自分の一族の者を実力に見合わない重役に立て暴虐の限りを尽くした呂雉だが病によって死去、呂一族も皆殺しにされた。

呂雉

② 西太后

西太后は、清の第9代皇帝である咸豊帝の第2夫人である。第1夫人である東太后が後継ぎとなる男子を産めなかったため、第2夫人である西太后の息子・同治帝が清の第10代皇帝となった。

即位したのは息子であったが、実際に裏で動かしていたのは西太后であり、特に同治帝や東太后の死後は絶対的な権力を握っていた。息子の即位から50年にも及んで中国を支配していたとされ、自分の地位を危うくする人物や気に入らない者は躊躇なく殺したという。

第11代皇帝には自分の甥である光緒帝に即位させ、更に西太后には誰も逆らえない状況になっていた。そんな中、1900年に「義和団の乱」が起こり、諸外国に対し宣戦布告をした西太后に対し、光緒帝の側室で最も寵愛されていた珍妃が帝を守るためそれに反対。西太后の怒りに触れ、珍妃が生きたまま井戸に投げ落とされた話は有名である。

諸説あるが、光緒帝も西太后に毒殺されたと言われている。その理由は「自分よりも長生きさせないため」であるが、西太后に関しては俗説も多く真実は分からない。

しかし、煙のないところに火は立たず、自分のためなら他人が死んでも構わないという西太后の恐ろしい悪行の数々が記録として多く残っているのは事実である。

西太后

世界三大悪女:3番目はヨーロッパの【悪妻】

歴史的に女王君主の時代も多いヨーロッパでは、たくさんの女性権力者が誕生してきた。しかし、そんなヨーロッパで悪女と称される人物は、実は悪い女王ではなく「悪妻」なのである。

③ マリー・アントワネット

フランスの国王ルイ16世の王妃。歴史に疎い人でも名前ぐらいは聞いたことがあるのでは?世界三大悪女とも悲劇のヒロインとも絶対的なプリンセスとも称される、不思議な魅力のある女性だ。

「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」はあまりにも有名で、この言葉こそがマリー・アントワネットそのものを表している。公式の妻とは別で愛人を作るのが一般的な時代に、ルイ16世より一心の愛を受けたマリー・アントワネットは、貴族と王妃のあらゆる特権を贅沢三昧に使い果たした。

彼女にとって民衆は所有物であり、貧困や食糧難は理解できず、もちろん民のための政治とも無縁であった。そのためどれだけ有能であっても自分が気に入らない人物であれば遠ざけ、その我儘をルイ16世も無条件に受け入れている状態だったという。

マリー・アントワネット

そうしたマリー・アントワネットの気まぐれに左右される政治が国のためになるわけがなく、彼女を筆頭とした特権階級の言動に民衆は怒り、フランス革命となった。国王一族は亡命を図るも、豪華な馬車や大量の衣類や食糧などで馬車の速度が遅く、結局捕まり処刑となった。

マリー・アントワネットは長く続いていたフランスの身分制をぶち壊し国王一族を処刑にまで追い込んだ悪妻であるが、ルイ16世との愛は本物で、彼女の存在そのものがあらゆる政略に利用されていたりと悲劇のヒロインとも言える生涯であった。

マリー・アントワネット②

モーツァルトの妻も悪女だった?

ヨーロッパの悪女といえば、あの有名な音楽家モーツァルトの妻コンスタンツェも悪妻として有名である。

夫の音楽活動やその才能にはあまり関心がなかったとされ、かなりの浪費家で享楽の限りをつくした。モーツァルトの死後、彼の直筆譜などを売りさばき、ろくな葬儀も挙げなかったと伝えられている。

しかしコンスタンツェに関してはそもそもの記録が少なく、そうした悪妻ぶりを証明できるものはほとんどない。譜面や葬儀に関してはその時代では当たり前とも、モーツァルト自身も浪費家であったとも、実は良妻だったとの反論もある。

日本の三大悪女は誰か?

さて、最後に我が国における三大悪女を紹介する。日本史の教科書に載っていたあの人物がまさかこんな悪女だったなんてと驚くことになるだろう。

① 北条政子

北条政子は、鎌倉時代に生きた源頼朝の妻。「尼将軍」と呼ばれ、息子たちを補佐し、政治的にも強いリーダーシップを発揮した。

北条政子と夫・頼朝は昔にしては珍しく恋愛結婚であり、そのせいか政子は非常に嫉妬深かったという。一夫多妻や愛人が当たり前であった時代にも関わらず、政子は自分の妊娠中に夫が亀の前という女性のもとに通っていることを知ると、身内に命じてその屋敷を襲撃させた。

他にも頼朝の子を産んだ女性はいたが、政子の嫉妬を恐れて母子ともども隠れ住まなければならなかったという。功績も多く優しい一面もあったが、彼女の嫉妬深さのせいで頼朝の後継者がいなくなったとも言われている。

北条政子

② 日野富子

日野富子は、あの銀閣寺で有名な室町時代の将軍・足利義政の妻。

義政の後継として息子を望んだがなかなか恵まれず、最初の子は産まれてすぐに亡くなってしまった。それを乳母の呪いのせいだとして流刑にし、ついでに義政の側室4人まで追放してしまう暴虐ぶり。

男子が産まれず義政の弟を後継者とするが、そのすぐ後に男子を産んだ富子は、自分の息子こそ後継者にすべしと画策した。最初の後継者候補であった弟側の細川氏と富子の息子側の山名氏の対立が激化して起こったのが応仁の乱である。

応仁の乱の元凶ともいえる富子であったが、11年にも及ぶ戦いの間、両陣営に貸し付けをして大儲けをしていたという稀代の悪女であった。

日野富子

③ 淀殿

淀殿は、豊臣秀吉の側室、そして織田信長の姪、浅井長政の娘である。ゲームなど昨今の作品では本名である「茶々」の名で登場することも多い。

淀殿の血縁や生い立ちは凄まじいものだが、秀吉の正妻でもない彼女が歴史に名を残している理由はたった一つ、唯一の後継ぎである息子・秀頼を産んだからである。正妻はもちろん、他の側室や愛人は子を成せなかったため、秀頼は唯一の後継者として大事に大事に育てられた。

しかし秀吉の死後、徳川家康の台頭によって豊臣家は危機に陥る。その際に淀殿は秀頼を守りたいがために徳川家に異常な抵抗、その結果として豊臣家は完膚なきまでに滅亡させられた。

ただこれだけでは淀殿が悪女だとは言えず、豊臣家側を悪とするための徳川の流布ではないかという説が有力である。

淀殿

韓国で最も有名な悪女の名前は

ちなみにお隣の韓国で最も有名な悪女といえば、日本でも人気の韓流ドラマ『トンイ』に登場する張禧嬪(チャン・ヒビン)である。

時の国王・粛宗の子を産み、正妻を排除して息子を後継者とした。日本三大悪女と同じく、後継者を産んだ強みからか富と権力で好き放題に振る舞った悪女である。

彼女はその後王に見初められた下働きの淑嬪崔氏(『トンイ』の主人公)の登場で失脚するが、ドラマではその悪女ぶりを十二分に発揮しているので必見だ。

韓国で最も有名な悪女

総括:時代に翻弄された世界三大悪女たち

世界三大悪女と称される呂雉、西太后、マリー・アントワネットをはじめ、様々な国や時代の悪女たちを紹介してきた。

たしかにどの女性も傍若無人で残酷であるが、権力のある夫に嫁ぎ、後継者である息子や一族の立場を守り抜かねばならないという使命感だけは共通していたように思う。それが家族のためか自分のためかは本人のみぞ知るが、単純に彼女らを「悪女」と称してしまうなら多くの母親はそうなってしまうのではないだろうか。

良妻賢母が嫉妬しライバルを貶め暴走した悪女へと変貌してしまうのは、時代に翻弄され強い愛情故に憎しみも増してしまった女性たちの悲劇故なのかもしれない。

 

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