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純金積立はやめとけ!どこが良い?メリットや今後、田中貴金属の評判

日本においては未だに現金信仰が根強いようですが、それと言うのも「有事の時の円」と言われた過去の評価と、そもそも投資に対する不信感が少なくとも日本では存在するせいでしょう。

このところ国際情勢が不安定な結果、金の相場が上がっていて相対的に金の相場が上がっていて、俄然安全資産として注目を浴びている「金」について、メリットとデメリットを踏まえながら解説します。

純金積立 やめとけ

記事の内容

  • 純金積立はやめとけ!との意見がある理由
  • 純金積立とはどのような取引なのか
  • 否定的な人たちの正体
  • 投資的なデメリット
  • メリットは安全性の高さ
  • 最近は儲かったようだ
  • 純金積立はやめとけ!と言われても困る人
  • NISA対象ではない
  • 純金積立はどこがいい?
  • 田中貴金属の評判は上々
  • 楽天証券はどうなのか
  • 運用実績をシミュレーション
  • 今後は期待できない?
  • 純金積立をやめとけと言うのは投資スタンスの違い
  • 総括

純金積立はやめとけ!との意見がある理由

金は採掘量が限られることや、長い年月を経ても性質が変化しない神秘性から、太古から現在に至るまで貴金属として価値を認められてきたものです。現在でも資産価値があることから金を保有している人たちは世界中にいます。

一方で純金積立を検討している人たちの多くが「やめとけ」と止められる話を多く聞きます。

そこで純金積立がどのようなものなのか知るとともに、どんな人が何の理由で純金積立に反対するのか、その理由について考えてみましょう。

純金積立はやめとけ!との意見がある理由

純金積立とはどのような取引なのか

純金積立とは金(ゴールド)への投資方法の一つで、毎月の購入額を決め取扱会社はその資金で毎営業日ごとに自動的に買い付けていく金融商品です。取扱会社は地金商のほか、鉱産会社・宝石商・証券会社・銀行などです。

金への投資は純金積立以外にも、金や金地金を直接購入する「現物購入」、金価格に連動するETF(上場投資信託)を購入する「金ETF」、金鉱山を保有する企業に投資する「金関連の投資信託」、レバレッジをかけ大きく取引する「金先物取引」があります。

取引内容を見ても分かるとおり、純金積立は金の相場が上がっていると毎月の購入量は少なくなり、相場が下がると多くなるという関係になります。これを考えると短期取引には不向きであることが分かるでしょう。

否定的な人たちの正体

投資にはたくさんの種類がありますが、純金積立は金という商品に対する投資になります。商品への投資は「コモディティ投資」とも呼ばれ、金以外では石油や穀物への投資が有名なところでしょう。

コモディティ投資には一つの特徴があり、インカムゲイン(資産を保有していることで得られる利益)がありません。株式投資では配当金、不動産投資では貸付による収入などがインカムゲインです。

売ったときに利益(キャピタルゲイン)が出る可能性はありますが、損をする可能性もあります。つまり投資金額で利益を最大化したいタイプの投資家にとっては「あり得ないほど効率が悪い」投資対象に見えるのです。

否定的な人たちの正体

その理論的な裏付けとしてよく引き合いに出されるものに、ペンシルバニア大学の財務学教授ジェレミー・J・シーゲルの「Stocks for the Long Run(長期保有)」という投資に関する書籍の中で、「もし200年前に1ドル投資したら現在何倍になっているか?」という試算があります。

それによれば金への投資は4.5倍にとどまるのに対し、株式投資の場合70万倍にもなるのです。それ以外では長期国債は1,800で倍短期国債は280倍となり、そのまま現金で持ち続けていたら0.05倍と大きく目減りしてしまいます。

彼らの言い分によれば株式や債券への投資が優れていることになるのですが、残念ながらリスクに対しては目をつぶっているようです。

投資的なデメリット

投資効率に関連して純金積立にはいくつかのデメリットが存在しています。まず株式投資と比べて純金積立は購入手数料が高いことが難点と言われます。概ね2~3%の手数料が購入の度に必要です。また金を買う時と売るときの価格の差(スプレッド)が他の投資商品と比べ広めに設定されているので、売買回数が多いほど多くの手数料を払わねばなりません。

国際的な金取引は「トロイオンス」という単位で取引されますが、取引は米ドルで行うため為替によるリスクも存在します。つまり大きく円安に増えると損をします。

メリットは安全性の高さ

純金積立のデメリットは投資効率に関することが多いのですが、メリットをみていくと「金は守りの資産」ということが良く分かります。

純金積立による金の保有は安全性の高さが最大のメリットと言えます。世界が何度か経験している経済的危機や戦争などの影響を受けず、むしろそのような局面で価格が上がります。これは株価の動きと正反対と言えるでしょう。

さらに株式の場合、会社が倒産すると無価値になってしまいますが、金にそのような心配はありません。

メリットは安全性の高さ

最近は儲かったようだ

株式などの投資に比べ極端な変動が少ない純金積立なのですが、コロナの世界的流行による景気減速の影響で、2019年から金相場が大きく上昇し、その間約50%も値上がりしました。つまり2018年までに金を購入した投資家であれば、株式投資より大きな利益を上げられたことになります。

純金積立はやめとけ!と言われても困る人

ここまでの話でお分かりのように、利回り重視の投資家にとって純金積立など検討にすら値しない商品なのかもしれません。

しかし利回りより安全性を考えるなら、他のどんな投資商品より安全なのが金への投資であり、純金積立です。

ここからは純金積立を始める前提で考えるべきことについて解説します。

純金積立はやめとけ!と言われても困る人

NISA対象ではない

国が国民の投資促進のため2014年からスタートさせたのがNISA(小額投資非課税制度)です。これは個人が開設した一般NISA口座で、年間120万円の範囲内で購入した金融商品から得られた利益(配当・譲渡益)は非課税となる制度です。

では純金積立はNISAの対象になるのでしょうか?

結論からいうとなりません。金に関する投資商品では「金ETF」だけがNISAの対象になっています。

NISA対象ではない

純金積立はどこがいい?

純金積立を始めるために取扱会社を選ばなくてはなりません。このとき比較すべき点がいくつかあり、積立(金の買入)の度に掛かる手数料の金額・年会費・売買スプレッドはよく見比べましょう。

純金積立は長期間の投資になるので、一見それほど差がないようでもトータルでは大きな差になります。全体を見てみると地金商は全てにおいて割高感があり、証券会社系の方が費用面では有利なようです。

田中貴金属の評判は上々

田中貴金属といえば1885年(明治18年)創業で、日本を代表する最大手の地金商です。純金積立でもメジャーな取扱会社と言えますが、老舗だからなのか手数料などが割高です。しかし証券会社系など多くの取扱会社が消費寄託という保管方法なのに対し、田中貴金属では特定保管という保管方法となっています。

この違いを簡単にいうと、特定保管は顧客の純金を明確に分けて保管する方法で、もし取扱会社が倒産したとしても金は100%顧客の手元に戻ってきます。銀行でいうと貸金庫のイメージでしょう。

これが消費寄託の場合、返還を請求できる権利だけを持つので銀行預金のようなイメージです。そのため取扱会社が倒産したとき金が戻ってくる保証はありません。

田中貴金属は純金積立以外では、貴金属の買い取りに関してしっかりとした査定が行われ、そのため信用が高いのです。

楽天証券はどうなのか

もはや楽天グループに関して説明は不要ですが、グループの証券会社が楽天証券で、純金積立も取り扱っています。IT系企業らしく申し込みから、口座開設、取引開始まで、すべてオンライン上で完結するという点も、純金積立を気軽に始められるうえで嬉しいポイントです。

また純金積立を定量で購入する「定量積立」に対応しているのも楽天証券の特徴です。初心者が気軽に純金積立を始めるのにオススメの取扱会社と言えます。

運用実績をシミュレーション

純金積立は小額から始められる気軽さがあるのですが、現物購入などの投機的な投資と違い普段から頻繁に金相場を見ることはないでしょう。

しかしネットでは積立開始の時期や積立金額を入力するだけで、運用実績を簡単にシミュレーションできるサイトがあります。

ここ数年は金相場の上昇も大きいので、古くから純金積立をしている方は定期的にチェックすることがオススメです。

運用実績をシミュレーション

今後は期待できない?

コロナの影響で価格が大幅に上昇した金相場ですが、紛争やエネルギーの問題からくる経済の不透明感もあり、緩やかでも上昇する可能性が高いでしょう。

それを考慮すると、今後も安定的な守りの投資先として考えるなら純金積立もありでしょう。一方で大きな運用益は期待できない時期は続きそうです。

総括:純金積立をやめとけと言うのは投資スタンスの違い

記事のポイントをまとめます。

純金積立をやめとけという人の理屈

  • 純金積立は投資というより預金的側面が強い
  • 積極的な投資家には向かない純金積立
  • リスクを無視すれば株式投資の圧勝
  • 安心感では金がナンバー1

純金積立の始めるにあたっての注意点

  • 純金積立はNISAの対象外
  • 手数料が安さなら証券会社系
  • 老舗らしい安心感がある田中貴金属
  • 簡単に始められる楽天証券
  • まだ金相場は高目で安定し続けるでしょう

純金積立について解説してきましたが、「やめとけ!」という人の理屈も理解できます。しかし解釈によってはお金に余裕のある人にとっては「高利回りは期待できないが安心」という投資先は、分散投資の鉄則からも魅力的な投資先と言えるでしょう。

投資は最終的に自己責任でもあるので、人の意見にあまり惑わされないよう、よく考えた上で進めていきましょう。

 

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