「ウエディングプランナー」という職業を聞いたことのある人は多いだろう。
「ウエディング」という響きを聞くだけで、結婚適齢期の男性も女性もちょっと幸せな気分になるものである。
20代後半にもなると、友人や親戚の結婚式や披露宴に何回か出席しており「自分の結婚式はこんなふうにしたい」「披露宴はこんなふうにしたい」などと夢が膨らんでくる。
ウエディングプランナーは、その膨らんだ夢や希望に沿って結婚式や披露宴をプロデュースしてくれる。「幸せのお手伝い」とは何と素敵な職業なのだろう。
一昔前は、ウエディングプランナーという職業が認知されておらず、結婚する自分達自身で企画、準備等をしていた為、負担も大きかった。
結婚式を迎えるまでに、結婚相手や親族まで含めた揉め事に発展する事もあり、最悪の場合婚約破棄などという事態を引き起こしていたが、今はウエディングをプランニングし、プロデュースしてもらえるので、主役の二人は結婚式に向けて気持ちを存分に高揚させる事が出来るようになっている。何よりである。
厚生労働省の発表によると、ウエディングプランナー(ブライダルコーディネーター)は全国で70万人ほどいるようである、
「幸せのお手伝い」をしてくれるウエディングプランナーであるが、ウエディングプランナー自身は「結婚できない」という妙なジンクスがあるらしい。本当だろうか。
他人の幸せのお手伝いはするが自分自身の幸せを掴むことが出来ない、とは何とも理不尽な話ではないか。
もちろん結婚が幸せの全てではない。幸せの形はさまざまである。しかし日々幸せな結婚を迎えているカップルを目の当たりにしていれば、結婚が幸せの形だと思って当然である。結婚が幸せなものであり、その幸せの手伝いをしたいと思うからウエディングプランナーという職に就いているのだろう。
というわけで今回は「ウエディングプランナーは結婚ができない」というジンクスに迫ってみたい。
記事の内容
- ウエディングプランナーが結婚できない理由4つ
①ブライダル業の婚期の遅れは土日が休めない事にあり
②他人の幸せで満足してしまう
③挙式までの揉め事も間近に見る=「幸せの裏」も見えてしまう
④そもそも出会いの機会がない - ウエディングプランナーが結婚できない現状を打破!
- 結婚できないというが、本当はモテる!
- 婚活サイトに登録し、効率の良い出会いをする
- マッチした人と平日にのんびりデートを
- 自分の結婚式を自分でプロデュース
- 結婚後の働き方
- 「ウエディングプランナーが結婚できない」では先細りになる
- 総括
執筆:TANO
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ウエディングプランナーが結婚できない理由4つ
ウエディングプランナーが結婚できない、と言われる理由はその業務内容や就業条件によるところが大きいだろう。
考えられる理由をいくつか挙げてみる。
①ブライダル業の婚期の遅れは土日が休めない事にあり
新郎新婦との打ち合わせや挙式が土日に集中する傾向にあり、土日に休みが取れない職業である。土日休みの男性とはすれ違いが生じ、付き合いが続かなくなってしまう。
また、平日に休みがあっても、挙式の近いカップルに自分がひいた風邪などをうつさないよう、家にこもりきりになる事もある為、デートが難しい時もある。
②他人の幸せで満足してしまう
ウエディングプランナーは充実感と達成感を味わえる仕事である。最近は結婚式場の選び方も、情報誌や知名度が高いといったステレオタイプなものではなく、ネットから探す人も多い。「式場を利用したお客様の声」などから、ウエディングプランナーとしての自分自身の評判が集客を左右する事も考えられる。
自分が良い仕事をする事で、そのプロデュースで式を挙げたいというカップルが増えるかもしれないのだ。大変やりがいのある仕事であるが、心を込めて務めるほどに、そのカップルの幸せそうな様子で我が身のプライベートがプラマイゼロになってしまう。
③挙式までの揉め事も間近に見る=「幸せの裏」も見えてしまう
スムーズに挙式までの運びとなれば問題ないが、多かれ少なかれ挙式までに揉め事というのはあるものだ。「両家の親の意見が合わない」「当人同士の意見が合わない」「ご意見番のような親戚がしゃしゃり出てきて、考えているプラン通りに進まない」など、日頃の生活とは全く違うジャンルの問題に直面する。
これを乗り越えるのが、ケーキ入刀などよりもっと前の「初めての共同作業」なのではないかと思う。そして、ウエディングプランナーはこのいざこざも共に味わう事になる。何しろ新郎新婦のオブザーバーなのだ。若い2人の苦しさに寄り添ってこそ信頼関係も生まれるというものだろう。
このように、真面目に仕事に取り組むウエディングプランナーほど、こうした現実を知るたびに、自分自身の結婚についてはかなり冷静になってしまう為、「結婚できない」というよりは「結婚はしなくていいかも」と思いがちになる。
ウエディングプランナーという仕事は、「自分自身の幸せはお預け」にしないと務まらない仕事なのかも知れない。
④そもそも出会いの機会がない
休みと業務内容のハードさから、ウエディングプランナーには、普段の生活の中で異性と知り合うような機会がなく、デートを重ね結婚に至るといったステップを踏む事が難しいといった現状がある。
ウエディングプランナーが結婚できない現状を打破!
他人の幸せのお手伝いばかりで自らの幸せをつかみ損ねるというのは非常に残念な話である。ともするとウエディングプランナーの担い手がいなくなる可能性もある。
結婚式を行わないカップルも多い昨今、ウエディングプランナーの手腕で集客をはかる事は、ブライダル業界においても重要なポイントである。
ウエディングプランナー自らが幸せを掴んでいる事が、仕事のモチベーションを上げる事に繋がるかもしれない。是非、「ウエディングプランナーが結婚できない」という現状を打破する為に行動してみる事をお勧めする。
結婚できないというが、本当はモテる!
ウエディングプランナーは社会的な常識やマナーや品格を兼ね備え、両家とのやりとりもスムーズに行い、結婚式という一大イベントをプロデュースするという大役を業務にしている為、一般男性からの人気は非常に高い。
お見合いパーティー主催「オミカレ」の調査によると、ウエディングプランナーは「ブライダルコーディネーター」として結婚したい女性の職業の9位にランクインしている。
参照:「オミカレ」調べ 結婚したいと思う人気職業ランキングBEST10
結婚相手として、信頼の厚い職業がウエディングプランナーなのである。
日頃のハードな業務で、自らの幸せを後回しにしがちなウエディングプランナーであるが、周りの友人がどんどん結婚をしていき、そのプロデュースを自分自身が行う事もあるだろう。そんな時ふと自分自身の幸せについて考える時が来るのではないか。
ウエディングプランナーは、普通のOLの様な出会い方をする事は非常に難しいし、そもそも結婚について考える余裕もなかなかない。「ふと自分の幸せについて考えてみた」という機会を逃してはいけない。さっそく恋活を始める事をお勧めする。
ここで、ウエディングプランナーの恋活をプランニングしてみよう。
婚活サイトに登録し、効率の良い出会いをする
何しろ職場に男性が少なく、土日に休みがとれないウエディングプランナーは、趣味でもない限り出会いの場がほとんどないので、ここは手っ取り早く婚活サイトに登録しておくのが良いだろう。
リクルートマーケティングパートナーズの調査によると、婚活サイトを通じて知り合い結婚した人の割合は2018年で7.4%。その前の年に比べると飛躍的に伸びている。
婚活サイトを通じて結婚するカップルが増えている事をウエディングプランナーは肌で感じていると思う。婚活サイトは市民権を得つつあるのだ。婚活サイトを利用する事にはさほど抵抗はないであろう。
マッチした人と平日にのんびりデートを
多くの人で込み合わない平日にのんびりデート出来るのは、ウエディングプランナーの特権である。流通業や不動産業や接客業、フリーランスの男性や自営業の男性など、平日のデートの方が望ましい男性は多くいるはずである。デートの時は自分が今ある幸せに浸るのも良いだろう。
自分の結婚式を自分でプロデュース
これぞウエディングプランナーの真骨頂である。ウエディングプランナーで自らの結婚式をプロデュースした人は、やはり一味違った結婚式を執り行っているようである。
乾杯の準備中にケーキバイトを済ませてしまうとか、誓いの言葉は尊敬する先輩夫婦にお願いする、など出席してくれる方たちが飽きずに満足してくれるような式や披露宴にしているようである。
参照:ゼクシィネット 「プランナーさん自身のウエディングが見たい!」
結婚後の働き方
ウエディングプランナーは土日に休めない職業なので、出産前までは問題ないとしても、出産後の復職にはハードルがありそうだ。
日曜日には保育園に預けられないので、夫の充分な理解と協力が欠かせないであろう。
実際には、子供が小さいうちは土日に休める部署で、そしてある程度子供が大きくなってからウエディングプランナーとして復職、という事になるのではないか。
実際に自分が結婚した経験は、後のウエディングプランナーとしての仕事に有益である事は間違いない。体力的にも大変な事だろうが、せっかく身につけた職であるから、続けていける事が望ましい。
総括:ウエディングプランナーは結婚できない!出会いは行動の先にある
記事のポイントをまとめておこう。
ウエディングプランナーが結婚できないことについて
- 土日に休めない
- 他人の幸せで満足
- 親族の揉め事など、裏も分かってしまう
- そもそも出会いの場がない
ウエディングプランナーが結婚できない現状を打破する必要がある
- ウエディングプランナーは結婚したい職業だと思われている
- 恋活を始めてみる
- 自身の結婚式のプロデュースはこれまでの集大成
- 結婚後は自身の経験をプラスに働いていく事ができる
「他人の幸せ」というのは本来、自分の心に余裕がある人ができる事である。自分の生活が逼迫しているのに、人の幸せを願う事は難しいだろう。職業として他人の幸せをお手伝いするというのは素晴らしい事である。
ただ、他人の幸せを願ってばかりで自分自身の幸せが遠のくというのは残念である。結婚しないまま50代に突入し、他人の幸せをプロデュースし続けるというのも複雑な気持ちになってしまうかもしれない。
それを良し、とするウエディングプランナーであれば何の問題もないが、「自分の幸せは後回しにした結果、婚期を逃した」では他人の幸せを心からお手伝いする事は出来なくなるだろう。
ハードな職業ではあるが、「幸せのお手伝い」という職業はそう多くはないので、自身の幸せをつかみつつ、重ねていく年齢をプラスにして、これから結婚していく若いカップルの憧れとして仕事を続けてもらいたいものである。