60代女性で一人暮らしをしている人の割合は意外と多い。60代女性で一人暮らしをしている人の多くは、寂しいと感じている。この記事では、どうして寂しいと感じてしまうのかについて解説しつつ、その寂しさを解消するためには具体的に何をすれば良いのかを紹介する。
記事の内容
- 60代女性の一人暮らしは寂しい
- 60代女性の一人暮らしの割合について
- 一人暮らしをしている理由
- 寂しいと感じるのは、友達がいないから
- 孤独を感じている
- 必要な生活費は?
- 60代女性の一人暮らしは寂しい!解消するためにできること
- 一人暮らしの楽しみ方とは?
- ボランティア活動
- 新しい家電製品を使ってみる
- 高齢者の一人暮らし=寂しさ解消法
- 60代女性の一人暮らしは寂しいが解決法は様々ある
- 総括
執筆:GR
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60代女性の一人暮らしは寂しい
現在の日本では、60代女性の一人暮らしの割合は昔よりも高くなっている。60代女性の一人暮らしは気楽で良いという人もいるが、やはり多くの人は、寂しいと感じている。
ここでは、どうして寂しいと感じてしまうのかその理由について解説していく。問題を解決するためには、まず寂しいと感じてしまう理由を知ることが大切になるだろう。
60代女性の一人暮らしの割合について
60歳女性の一人暮らしの割合は、どのくらいなのだろうか?まずは、次の資料をみてほしい。
この資料は、内閣府の資料で、65歳以上の一人暮らし高齢者の動向を表したものである。平成27 (2015)年のデータに注目してほしい。このデータをみると男性では約192万人、女性では約400万人の人が一人暮らしをしていることがわかる。
また、高齢者人口に占める割合でみると、男性は13.3%であるのに対して、女性は21.1%となっている。女性で考えると65歳以上の5人に1人は一人暮らしをしているということになるのだ。男性よりも女性の方が一人暮らしをしている人は多いということがわかる。
現在の日本では、60代女性が一人暮らしをしていることは珍しいことではないのだ。あくまでも予測であるが、今後も65歳以上の女性の一人暮らしの割合は上昇していくことが予測されている。
一人暮らしをしている理由
60代の女性で一人暮らしをしている人は多いと解説してきたが、なぜ60代の女性が一人暮らしをしているのかについて考えてみたい。一人暮らしをしている人には様々な理由がある。一般的なケースとしては、以下のようなケースが考えられる。
- 独身のため
- 離婚したため
- 結婚していたが、死別したため
- 親や子どもと暮らしていたが、親が亡くなった、あるいは子どもが結婚、独立したため
一般的に、60代の女性が一人暮らしをしているのは、ずっと独身だったからと考えてしまいがちだ。たしかにそのようなケースもあるが、離婚や死別しているというケースもある。
また、多いケースとしては親や子どもと同居していたが、親がなくなったため、あるいは子供が結婚して独立したために一人暮らしになってしまったというケースである。
寂しいと感じるのは、友達がいないから
60代女性の一人暮らしで寂しいと感じてしまう理由は様々だが、そのなかでも大きな理由として挙げられるのが、「友達がいないから」である。次の資料をみてほしい。
内閣府:平成27年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果
この資料は、内閣府の資料で、60 歳以上の男女個人を対象に4か国を調査対象として行われたものだ。注目するのは日本の資料である。
親しい友人の有無を男女別に聞いたものであるが、女性は同性の友人がいると答えた人は67.9%だが、いずれもいないと答えた人が22.6%もいる。60歳以上の女性で親しい友人がいない人は、この調査結果からみると全体の約2割ということになる。
つまり、60歳以上の女性の約2割の人には友達がいないと考えることができるだろう。親しい友人がいれば、会話を楽しむ、お互いの家を行き来する、一緒に旅行に出掛けることもでき、寂しさを紛らわすこともできるだろうが、友達がいないとそのようなことはできない。そのため、寂しいと感じてしまう人が多いのだ。
孤独を感じている
60代女性は、孤独であるため寂しいと感じている人が多い。
60代女性が孤独を感じるときとは、どのようなときなのだろうか?
次のようなときに孤独を感じることが多い。
- 病気や怪我をして入院したとき
- 周りの友人や知人に孫の話をされたとき
- 会話をする相手がいないとき
このようなときにより孤独を感じる。
最も孤独を感じるのは、病気や怪我をして入院したときである。一人暮らしでも子どもや兄弟、姉妹などがいれば世話をしてもらうこともできる。だが、身内がいなかったら誰も世話をしてくれない。病院は個室もあるが、他の患者と一緒の部屋の場合がほとんどだ。
他の患者には毎日世話をしてくれる人がいたり、お見舞いに来てくれる人がいるのに、自分には誰も来ない。そんな状況では、強く孤独であると感じてしまうことだろう。
また、あなたの周りの友人や知人が孫の話をしているときなどにも孤独を感じることだろう。周りの人には、孫がいるのに自分には孫がいないということで、自分だけが違う世界にいるような孤独な気分になってしまう。
他にも、最も孤独を感じるのは、会話をする相手がいないときである。日常での出来事はもちろん、不安なこと、嬉しいこと、楽しいことがあってもそれを話せる相手がいないというのはとても寂しく孤独を感じる。
人によっては、1日のなかで誰とも会話をしないで1日が終わってしまうということも珍しくないようだ。
必要な生活費は?
60代女性の一人暮らしの人は、様々な原因で寂しさを感じている。その原因の1つとして挙げられるのが経済的な理由である。60代女性の一人暮らしの生活費はどのくらいかかるかご存知だろうか?もちろん、持ち家か賃貸か、都市部と田舎のどちらかなどによっても異なるだろう。
まずは、この資料をみてほしい。
総務省統計局:家計調査年報(家計収支編)平成27年(2015年)家計の概況
この資料は総務省の資料で、年齢階級別の家計支出についてのものである。60歳以上をみてみると、月平均額は、148,890円、つまり月々約15万円の支出があることになる。単純計算すると、月々15万円以上の収入がなければ生活が成り立たないことを意味している。
若いうちであれば、月々15万円以上を稼ぐということは十分に可能である。しかし、60代で月々15万円以上を稼ぐことは簡単なことであろうか?パートナーがいれば、2人の収入で生活をしていくこともできるだろう。また、子どもがいれば子どもから援助を受けるということもできる。
しかし、そうでない場合には、自分で月々15万円以上を稼がなければならないのだ。このような経済的な不安、頼れる人がいないという感情から、寂しさを感じている人も多い。60代
女性の一人暮らしは、一見すると自由、気楽というイメージがあるだろうが、実際に十分な蓄えがないと簡単ではないということを理解しておくべきだ。
60代女性の一人暮らしは寂しい!解消するためにできること
60代女性の一人暮らしは寂しいと感じている人が多い、その寂しさを解消するためにはどのようなことができるのだろうか?
ここでは、寂しさを解消するためにできる具体的な方法について解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
一人暮らしの楽しみ方とは?
60代女性の一人暮らしは、寂しさを感じている人が多い。そのため、ネガティブなイメージもあるが、一人暮らしの楽しみ方もある。楽しみ方について紹介しよう。
楽しみ方には様々なものがあるが、趣味に時間を使っているという人が多い。趣味は自分の好きなもの、興味のあるものなので、趣味に時間を使っている人が多いのだ。
同居していると、他の人の都合にあわせなければならないこともあるが、一人暮らしであれば、他の人の都合にあわせる必要はない。ただ、趣味がない人もいると思う。そんな人はこの資料をみてほしい。
この資料は、大和ネクスト銀行が、全国の50歳~79歳の男女を対象に行った調査の結果である。楽しんだことについてみてみると、旅行、嗜好品、ドラマ鑑賞、インターネット動画鑑賞、読書などが上位に挙がっている。楽しみ方は人それぞれだが、一人暮らしでどのように楽しめば良いのかわからないという人は、参考にしてみると良いだろう。
とくに、上位に入っているものについては、一人でも行えるものばかりである。誰かと一緒でなければできないというものではないので、すぐにでも始めることができるだろう。
他にも、シニア向けの料金設定となっている映画館での映画鑑賞も良いだろう。映画館によっても異なるが、60歳以上であれば、通常よりも安い料金で映画が楽しめるのでオススメだ。
もちろんそれ以外にも趣味はたくさんある。どのような趣味があるか知りたいという人は、こちらの動画を参考にしてみよう。
ボランティア活動
60代女性で一人暮らしの人にオススメなのが、ボランティア活動である。ボランティア活動は、参加したからといってお金がもらえるわけではない。
しかし、地域や誰かの役に立つという充実感を得ることができるし、何度か参加するうちに、知り合いができて、参加するのがいきがいになるということもあるだろう。
内閣府:平成23年度 高齢者の経済生活に関する意識調査結果(全体版)
この資料は、内閣府の資料で、「この1年間にどのような地域活動、ボランティア活動に参加したか」を訪ねたものだ。最も多かった答えは、「自治会・町内会・老人クラブ・NPO団体等の役員・事務局活動」で全体の27.9%となっている。60代以上では、28.2%の人が参加しているのがわかる。
また、その他にも「地域の環境を美化する活動」「地域の伝統や文化を伝える活動」を行っている人も多い。ボランティア活動は、必ず参加しなければならないというものではないが、参加することで、いきがい、楽しみをみつけられることもあるだろう。ぜひ、参加してみてはどうだろうか。
新しい家電製品を使ってみる
少し変わった楽しみ方として紹介したいのが、新しい家電製品などを使ってみるという方法だ。スマホはもちろん最近ではキャッシュレス決済などが急速に進んでいる。しかし、60代になるとそういった最新のサービスや最新家電製品などはどうしても避けてしまいがちである。
理由は、「よくわからないから」「使い慣れていなくて怖いから」などだ。しかし、どんどん進化していく新しい家電製品はとても面白い。60代だからこそ新しい家電製品などにどんどん触れてみよう。自分が知らなかった機能なども追加されていたりしてとても楽しい。
もちろん家電製品だけでなく、新しい商品、新しいサービスについてどんどん学ぶ、使ってみると一人暮らしが楽しくなるだろう。もちろん毎日が楽しい生活になるとは限らないが、楽しいことを自分からみつけてみることも大切である。
他にも、60代女性の一人暮らしについてはこちらの動画も参考になるだろう。
高齢者の一人暮らし=寂しさ解消法
高齢者の一人暮らしでは、寂しさを感じることが多い。高齢者の一人暮らしの寂しさを解消するためには、どのような方法があるのだろうか?
- 地域の交流やイベントなどに参加する
- 習い事や趣味を始めてみる
- ボランティア活動に参加してみる
- よく行く店、場所を作る
- ブログなどSNSを活用してみる
- パートナーをつくる
などがある。高齢者の場合、寂しいと感じるのは、仲間がいないからということが大きな原因だ。インターネットが発達した現代では、対面で仲間を作るということもできるが、自宅にいながらでも仲間を作ることが可能だ。
インターネットを使って仲間を作るには、ブログなどSNSを活用するのが良いだろう。寂しいという気持ちをそのまま抑えるのではなく、ブログなどでその気持ちを発信してしまうのが良い。
ブログなどを読んだ人からコメントが付くことあるので、それが励みになって寂しさが解消することもあるのだ。高齢者だからこそ、インターネットを上手く活用するのがオススメである。多くの仲間を作ることができるからだ。
例えば、こちらの動画も参考になるだろう。90歳を超えてもゲームを楽しんでいる人もいる。
もちろん、インターネットを使うことに抵抗があるという人もいるだろう。そのような場合には、地域の活動に参加したり、馴染みのよく行く店、場所を作るようにすると良いだろう。
そうすることで、顔なじみの人が徐々に増えていく。そういった場所を多く作ることで、どこかに出掛ければ誰かに出会えるという環境ができる。
他にも、仲間ではなくずっと一緒にいられるパートナーがほしいという場合には、パートナーをみつけるのも良いだろう。同じ60代の男性などであれば、同じように一人暮らしでパートナーを探しているという人も多い。
そういった人と出会ってみるのも良い。パートナーができれば、寂しさも解消される。
総括:60代女性の一人暮らしは寂しいが解決法は様々ある
記事のポイントをまとめておこう。
60代女性の一人暮らしは寂しいについて
- 現在の日本では、60代女性の一人暮らしは珍しくない
- 60代女性で一人暮らしをしている人は、寂しいと感じている人が多い
- 友達がいない、孤独を感じる、経済的な理由など
寂しさを解消する方法
- 趣味に時間を使う
- ボランティア活動をする
- 新しい商品、新しいサービスを使ってみる
- 新しいパートナーをみつける
現在の日本では、60代女性の一人暮らしは珍しいことではない。様々な理由によって一人暮らしをしている人がいる。一人暮らしでは寂しいと感じる人が多い。その理由は友達がいない、孤独を感じる、経済的な不安などからである。
これらの寂しさを解消するためには、様々な方法がある。趣味に時間を使う、ボランティア活動をする。新しい商品や新しいサービスを使う、新しいパートナーをみつけるなどだ。
毎日の暮らしは寂しいと感じる瞬間もあるだろうが、日々の暮らしのなかで楽しみを見つけることが大切だ。そして、寂しさを解消するために様々な方法を試してみよう。それが、毎日を楽しく生きる良い結果につながるはずだ。